明治伊万里の復刻版

『色絵花兎紋シリーズ』有田焼花伝造 令和年製

今年もわずかになりましたが、惜しむ心よりはやる気持ちで来年に期待します。
来年は癸卯(ミズノトウ)です。
前会社では有田焼のシリーズ物の新製品を数多く開発しましたが、独立後はほとんど単品開発でした。
今年はいい出逢いがありました。
明治初期に精磁会社を立ち上げた一人である深海墨之助の作品をほぼ確証できる珈琲碗皿を入手したからです。
彼は明治九年のアメリカのフィラデルフィア万国博覧会に刎頚の友であり、精磁会社の社長になる手塚亀之助ともに参加しました。
その時に出品された彼の作品は欧州の名だたるセーブル窯やマイセン等を凌駕するほどでした。
それを物語る彼らよりも高値がついたとされる珈琲碗皿です。
奇しくも来年の干支である兎の紋様が施されています。
この紋様を精査してみると「花兎」と呼ばれる意匠です。
とりわけ題材にされた「花兎」は『紹智金襴』(シヨウチキンラン)と称される名物裂の一つです。
金糸で花兎文をあらわしたものです。
茶道薮内流の宗匠紹智にゆかりの裂とされています。
実は海内一の名工と謳われた厳父年木庵喜三の勧めで墨之助は藪内流の門人だったのです。
ロマン溢れるシリーズになります。
カツプ&ソーサー、ティーポット、25cmディナー皿、21cmデザート皿、18cmパン皿を順次開発します。
乞うご期待‼️
http://www.gallerykaden.com/




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