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大腸癌の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。
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大腸ガンとは?
大腸癌とは大腸粘膜から発生した悪性腫瘍で、ほとんどが腺癌。大腸がんは通常、細胞が異常に増殖し、腫瘍(腫れ)を形成する過程で発生します。
大腸癌が起こる原因は?
原因は不明なことが多いとされるが、がん遺伝子の関与が示唆されている。また食生活、喫煙、肥満、高脂肪食、高繊維食の不足、糖尿病、お酒の過剰摂取などが含まれます。
大腸癌の所見、症状は?
大腸癌の初期は症状が乏しく発見されにくい、右の場合は進行するまで症状が出にくいと言われている。左側の場合は便秘が多い。また少量の出血が続く事で、鉄欠乏性貧血となり、それで気づかれる事もある。
進行すると腹痛、便通傷害、便が細くなる、血便、腸閉塞が出る。
大腸癌の診断方法は?
健康診断などで便潜血反応が早期発見の鍵となる。症状の疑いがある場合は大腸の内視鏡検査や生検を行う。直腸がんの頻度が高いとされ約50%もある。
また大腸癌は肝転移、肺転移がしばしば見られるので超音波検査、CTでその有無を診断することもある。
大腸癌の一般的な治療法は?
早期癌では内視鏡による切除術を行う。進行した癌では外科的手術を行い、部位によっては人工肛門を設置する。転移が見つかった場合は転移巣を含めて切除することが多い。
手術不能な症例は抗癌剤による化学療法を行う
大腸癌の予後は?
ステージが進行するほど予後が悪くなります。早期のステージ(ステージ0またはI)の場合、がんは限定的で、治療が成功する可能性が高いです。進行したステージ(ステージIIIまたはIV)の場合、治療の難しさが増し、予後が悪化することがあります。
大腸癌の東洋医学的な考えは?
東洋医学では、体の健康は体内のエネルギー(気、気血、陰陽など)のバランスに依存していると考えられています。また大腸は肺と関連しており、西洋医学的に見ても、肺に転移が多いことから関連性が伺える。大腸癌の東洋医学におけるアプローチは、西洋医学のアプローチと異なりますが、一部の患者にとっては補完的な治療法として利用されることがあります。東洋医学は、体のエネルギーの流れやバランスを調整し、体の自然な治癒力を活性化することに焦点を当てています。
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東洋医学を取り入れるメリットは?
東洋医学における、大腸癌の治療においていくつかのメリットがあります。
・東洋医学は患者の個別の体質、病状、および症状に基づいて治療をカスタマイズできるため、大腸癌患者に対して個別化されたアプローチを提供できます。これにより、治療の効果を最大化し、患者の状態に合った治療を目指せます。
・大腸癌の治療はしばしば身体的な不快感や痛みを伴います。東洋医学は、鍼灸療法や漢方を使用して、これらの症状の軽減に役立つことがあります。これにより、患者の生活の質を向上させることができます。
・東洋医学は食事の重要性を強調し、特定の食材や食生活の変更を通じて、大腸ガン患者の栄養摂取を最適化し、体力を維持することができます。これは体重の減少や体力の低下を防ぐのに役立ちます。
・東洋医学はストレスの影響を考慮に入れ、リラクゼーションテクニックや呼吸法などの方法を提供することがあります。これにより、患者の精神的な健康をサポートし、治療へのモチベーションや忍耐力を高めるのに役立ちます。
・東洋医学は通常、西洋医学の治療と組み合わせて使用されます。これにより、大腸がん治療の総合的なアプローチを提供し、患者に対するケアの幅を広げることができます。
ただし、東洋医学のアプローチは主治医とよく協力し、信頼性のある東洋医学の専門家の指導を受けることが重要です。
以上のような点から、東洋医学を取りれるメリットがあります。
東洋医学で考える大腸癌にアプローチできるポイント
大腸癌に対する東洋医学のアプローチ方法は、患者の症状や体質に合わせて個別に調整されることが一般的です。以下は、一般的な東洋医学のアプローチポイントになります。
体質診断: 東洋医学では、体質が個人の健康に大きな影響を与えると考えられています。まず、東洋医学の専門家は患者の体質を評価し、病状を理解するために個別の診断を行います。これは脈診、舌診、症状の詳細な質問などを含むことがあります。
食事療法: 大腸ガン患者に対する食事療法は、個別の体質と症状に合わせてカスタマイズされます。特定の食材や調理法、漢方などが推奨され、栄養摂取とエネルギーのバランスを最適化するために使用されることがあります。
ストレス管理と精神的なサポート: 東洋医学は、精神的な健康を重視し、ストレス管理技術、瞑想、呼吸法、および運動などの方法を提供することがあります。これにより、患者の心身のバランスをサポートし、治療へのモチベーションのアップや忍耐力を高めます。
予防と健康の維持: 東洋医学は健康の維持と疾患の予防に焦点を当てます。患者には健康な生活習慣の促進、バランスのとれた食事、適切な運動、ストレス管理などがアドバイスされることがあります。
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その他の大腸癌の治療法
鍼灸療法
鍼灸療法は、体内のエネルギーの流れを調整し、体のバランスを取り戻すために使用されます。がん患者に対しては、痛みの軽減、不快な副作用の軽減、免疫システムの強化などの目的で鍼灸セッションが行われることがあります。
漢方
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大腸癌の治療において、漢方は伝統的な中医学や東洋医学の一部として使用されることがあります。漢方は、天然の植物、ミネラル、動物由来の成分を組み合わせて利用され、患者の体質や症状に合わせて調整されます。
症状の緩和: 漢方は、大腸ガンによる不快な症状の軽減に役立つことがあります。食欲不振、黄疸、かゆみ、疲労感などの症状を和らげるために漢方薬が使用されることがあります。
免疫サポート: 漢方は免疫系をサポートし、体の抵抗力を高めるために使用されることもあります。これは、がん治療に関連する副作用や感染症に対抗するのに役立つことがあります。
体質に合わせた組み合わせ: 東洋医学では、体質(表裏、寒熱、虚実、陰陽など)が個別の治療に影響を与えると考えられています。漢方薬は患者の体質に合わせて処方され、体のバランスを調整し、症状を改善するのに役立ちます。
抗がん作用: 漢方薬の一部には抗がん作用があるとされるものがあり、大腸癌の治療においてそ、現在もその可能性が研究されています。これらの漢方薬はがん細胞の成長を抑制し、軽減するために使用されることがあります。
副作用の緩和: 漢方は、主要ながん治療法(放射線療法、化学療法、手術)による副作用の緩和にも使用されることがあります。例えば、化学療法による吐き気や嘔吐の緩和に漢方薬が用いられることがあります。
また大腸癌の漢方治療による文献もあるようです。
癌に関連する漢方の値段・価格の相場は?
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ガンに関連する漢方の価格は、およそ1万~5万円/月程度と、値段に幅があります。
なぜ漢方の値段に開きがあるのか?
漢方は、患者さんの体質や病歴、置かれている状況等を考慮して組み合わせるもので、状態によっては漢方の種類が増えるため、どうしても皆同じというわけにはいかず価格に差があります。
予算に合せることもある程度は可能ですが、最初から予算を聞いてきたり、とくに問診もせずに上記のような体質や状況を考えず、一般的な古来の漢方薬を選んで出してくる漢方薬局もあるので、その点は注意した方がよいでしょう。
値段が気になっても、ガンに関する漢方を相談する際は、まずはベストな提案をしてもらい、後から予算の調整をしたほうが賢明です。
東洋医学的に大腸ガンの治療を始める場合は?
東洋医学的治療は、体質の調査から始まり、陰陽のバランスを整える食事療法や漢方などを用いて体全体の機能を改善します。健康管理と生活指導も重要であり、個々の症状や体質に合わせたアプローチが必要です。そのため専門家への相談が重要になってきます。
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