医師 になりたかった 医療従事者K

過去に医師を目指して勉強していました。それまでに得た知識を元に様々な病気に対する成因と病態生理、原因、症状、診断、治療、経過予後などを現代医療、東洋医学、漢方医学に基づいてまとめています。

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最近の記事

全身性エリテマトーデス(SLE)の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

全身性エリテマトーデス(SLE)とは?全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己免疫疾患の一種です。この病気では、免疫システムが誤って体自身の組織や細胞を外来の侵入者と認識して攻撃します。これにより、多様な臓器や組織に炎症や損傷が生じることがあり、女性に好発するという特徴があります。 全身性エリテマトーデス(SLE)が起こる原因は?原因は不明であるが、遺伝的、環境的、内分泌環境が作用して免疫寛容を破綻。免疫複合体の沈着によって障害が引き起こされると考えられています。 全

    • クレアチニンを下げる方法は?

      クレアチニン値が高いと、それは通常、腎機能の問題を示しています。またクレアチニンは筋肉の代謝産物であり、正常には腎臓によって血液から濾過され、尿として排出されますが、診断前までに極度の筋力トレーニングを行うと、一時的にクレアチニンが高くなり、基準値をオーバーすることがあります。 一般的な腎臓病でのクレアチニン値を下げるためには、基本的には腎臓の健康、機能を向上させることが重要です。 クレアチニンを下げるには何をしたらいい? 水分摂取の増加: 十分な水分を摂ることは、腎臓が

      • 痛風の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

        痛風とは?痛風は、体内に尿酸が溜まり、それが結晶化して非常に強い関節痛を引き起こす病気です。医学の進歩と効果的な薬の開発により、適切な治療を受けることで健康に生活することが可能です。ただし、治療を怠ると、繰り返し強い痛みが発生したり、体の様々な部位にしこりができたり、腎臓の機能が低下するなど、深刻な問題が生じることがあります。 痛風が起こる原因は?痛風は、体内の尿酸という物質が原因で起こります。尿酸が過剰になると、結晶となって関節に蓄積し、炎症を起こします。この尿酸は、体

        • 鳥山明さんが発症した急性硬膜下血腫とは?

          『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』といった数々の人気作品を世に送り出した著名な漫画家、鳥山明氏が2024年3月1日に68歳で急性硬膜下血腫のため逝去されたことが判明しました。 心よりご冥福をお祈りします。 急性硬膜下血腫とは?急性硬膜下血腫は、脳の表面と硬膜(脳を覆う最も外側の膜)の間に血液が溜まる状態です。これは通常、頭部外傷後に発生し、脳に対して非常に危険な状態であることが多いです。 血腫が形成されると、脳組織に圧力がかかり、脳の損傷や脳機能の障害を引き起こす可

          潰瘍性大腸炎の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          潰瘍性大腸炎とは?潰瘍性大腸炎は、炎症性腸疾患の一種であり、腸に炎症を引き起こす病気です。この疾患では、大腸の粘膜にびらん(ただれている状態)や潰瘍(粘膜の下の層までえぐれた状態)が生じます。 潰瘍性大腸炎は、直腸から始まり口の方向に連続して広がる性質があります。現在、指定難病の一つに定められています。 潰瘍性大腸炎が起こる原因は?潰瘍性大腸炎の原因ははっきりとはわかっていませんが、複数の要因が関与していると考えられています。遺伝的要因、免疫系の異常、環境要因、および腸

          潰瘍性大腸炎の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          パーキンソン病の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          パーキンソン病とは?パーキンソン病は、神経変性疾患の一つで、主に運動機能に影響を与える疾患です。この病気は、中脳の黒質におけるドーパミン生成の障害によって引き起こされます。ドーパミンは、運動を制御し調整する神経伝達物質であり、その不足は運動機能の障害を引き起こします。 パーキンソン病が起こる原因は?私たちは、大脳皮質からの指令が筋肉に伝わることで動くことができます。この指令を調節して、体の動きを円滑にするのがドーパミンです。パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドーパミン神経

          パーキンソン病の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          シェーグレン症候群の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          シェーグレン症候群とは?シェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺の炎症、そして乾燥した目や口などの症状を引き起こす自己免疫疾患です。免疫システムが体の一部を誤って攻撃することで起こります。この症候群は、体の外分泌腺に影響を与えます。 シェーグレン症候群には、一次性と二次性の2つのタイプがあり、一次性の場合、問題は主に涙腺や唾液腺に限定されますが、二次性の場合は他の膠原病と合併することがあります。 この疾患の原因は、体内の自己免疫応答にあると考えられています。自己抗体の出現や自

          シェーグレン症候群の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          igA腎症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          igA腎症とは?IgA腎症は、小学校高学年以降によく見られる、比較的よく知られた慢性糸球体腎炎の一種です。通常、この病気では血尿や蛋白尿の症状が現れ、これらが学校検尿で発見されることがよくあります。時折、患者は目で見て真っ赤な血尿が出ることもあります。 腎臓は体内に約100万個の糸球体を有しており、これが尿を濾過する役割を果たしています。IgA腎症では、腎臓の糸球体内のメサンギウム領域と呼ばれる場所に、IgAと呼ばれる抗体が蓄積します。これが原因で炎症が生じ、蛋白尿や血尿

          igA腎症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          糖尿病性腎症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          糖尿病性腎症とは?高血糖が長期間続くと、糖尿病患者の組織内のタンパク質と血中のブドウ糖が結びつく結果、全身の微小な血管が損傷され、血管が詰まったり破れたりする糖尿病性細小血管症が発生します。 特に、糸球体と呼ばれる腎臓の濾過装置は細い血管が多いため、これに影響が及びやすくなります。その結果、腎機能が低下する状態が生じ、これを糖尿病性腎症と呼びます。 糖尿病性腎症が起こる原因は?糖尿病による高血糖です。 糖尿病性腎症の所見、症状は?糖尿病性腎症の第2期(早期腎症期)では

          糖尿病性腎症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          自律神経失調症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          自律神経失調症とは?自律神経失調症は、体内の機能を調整する自律神経系において、時折起こる微妙な不調和によって引き起こされる症候群の一つです。通常、体内の調和を保つために活動する交感神経と副交感神経が、時には協力せずに不均衡になることが特徴的です。 この状態では、心拍数、血圧、呼吸、消化、体温などの生理機能の調整がスムーズでなくなり、それが身体の外部状況への適応に影響を及ぼすことがあります。めまいや不安、動悸、消化器の不調などが現れ、個々の症状は人によって異なります。 自

          自律神経失調症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          腹水はどのような状況で減るのか?

          腹水がたまる原因腹水がたまる原因は様々であり、患者の病歴や健康状態によって異なります。以下は、一般的な腹水がたまる原因の一部ですが、これらは現代医学の視点からのものです。 肝硬変(肝硬化): 肝臓が慢性的な炎症や傷害を受け、正常な組織が瘢痕組織に置き換わる肝硬変では、肝臓の機能が低下し、血液の流れが阻害されます。これにより、腹水がたまることがあります。 心不全: 心臓の機能が低下すると、循環系の圧力が上昇し、血液中の液体が血管から漏れ出して腹腔にたまることがあります。

          腹水はどのような状況で減るのか?

          悪性リンパ腫の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          悪性リンパ腫とは?悪性リンパ腫は、リンパ組織に発生するがんの一種です。リンパ腫は、リンパ球と呼ばれる免疫細胞が異常に増殖し、腫瘍を形成する病態を指します。これは、リンパ系統に関わる疾患であり、リンパ節や脾臓、骨髄、および他のリンパ組織に影響を与えることがあります。 悪性リンパ腫は、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つの主要なタイプに分類され、さらに細分類されます。 悪性リンパ腫が起こる原因は?悪性リンパ腫の原因は不明です。リンパ節が腫れ、リンパ球の機能が傷害されて

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          漢方:補気建中湯 (ほきけんちゅうとう)は腹水などの浮腫みに使える?

          腹水とは?まず腹水とは、腹腔内に異常な量の液体が蓄積する状態を指します。正常な状態では、腹腔内にはわずかな量の腹水が存在しますが癌などの炎症や、肝硬変などの肝臓疾患で血漿タンパク質のアルブミンの産生が低下した時などに腹腔に発生する水を腹水と呼んでいます。 補気建中湯 (ほきけんちゅうとう)とは?補気建中湯だけで腹水は減るのか?お腹や全身に溜まった水(漢方でいう水毒)の治療に使用される漢方薬と言われている補気建中湯ですが果たして、それだけ飲めば腹水は減らせるのか?ですが、私は

          漢方:補気建中湯 (ほきけんちゅうとう)は腹水などの浮腫みに使える?

          夜盲症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          夜盲症とは?通常では暗順応という機構が働き、明るいところから暗いところに入ると、すぐには何も見えなくても、しばらくすると暗さに慣れて周りが見えてきます。暗い時に働く網膜の細胞に異常があり暗順応が障害されて、暗いところや夜に見えにくくなる病気を夜盲症(とり目)と呼んでいます。 夜盲症の原因は?夜盲症の原因にはいくつかの可能性があります: ビタミン A 不足: ビタミン Aは視覚に重要な役割を果たし、その不足は夜盲症の原因になることがあります。 網膜疾患: 網膜の異常や疾

          夜盲症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          帯状庖疹の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          帯状庖疹とは?帯状庖疹は、水痘・帯状庖疹ウイルスによって引き起こされる感染症の一つです。水痘ウイルスは、水痘を引き起こすことがあり、その後神経組織に潜伏し、再活性化すると帯状庖疹が発症します。 帯状庖疹は、特に免疫系が弱っている場合や加齢に伴う免疫力の低下がある場合に発生しやすいです。症状としては、赤い発疹や水ぶくれが皮膚上に帯状に広がり、その周囲に痛みが伴うことがあります。 帯状庖疹が起こる原因は?水痘帯状庖疹ウイルスに初感染すると、急性に丘疹が発症します。これがいわゆ

          帯状庖疹の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          狭心症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。

          狭心症とは?狭心症(きょうしんしょう)は、心臓の冠動脈が狭窄または閉塞して、心筋に血液が十分に供給されなくなる状態を指します。冠動脈は心臓の筋肉である心筋に酸素や栄養を運ぶ重要な血管です。冠動脈が狭まることにより、心筋に必要な酸素や栄養が不足し、狭心症の症状が現れます。 冠動脈は、左前下行枝と左回旋枝の2本と右冠動脈の3本の主要血管で構成されている。 狭心症が起こる原因は?狭心症の原因としては、血管の断面積が75%以上狭窄すると労作時に狭心痛が出現する。これは労作時狭心

          狭心症の原因、所見、症状、現代医学の治療、東洋医学の治療(漢方など)をまとめてみました。