*鉱物紹介にスパイス的にストーリーを付けました* 「ラウル、長官からお呼び出し」 両手に書類を抱えたダハカが感情のこもらない声で言う。何かミスでもしたんじゃないか、と責めるような、いや、彼女の事だ、そもそも、単純に、伝言役という小間使いにされたことが気に食わないのだろう、彼女の冷めた視線に、もう少し愛想というものを身に付けてくれればいいのに、と思う。 「俺に?」 「そう、だから早く行って」 「俺何もやらかしてないよ?」 「私は事情を知らないんだから、私に弁解して