5mmの事など・・アルバム曲解説(3)
アルバム「チミを知りたいのさ」収録曲解説
M3.天才
「天才」とはどの様な人の事を言うのか?例えばスポーツの世界なら、大谷翔平やイチローみたいに世界の最高と言われる場所にいても一際抜きん出た仕事をする人。
音楽ならベートーベン、バッハ、チャイコフスキー、ドビュッシー、ラヴェル、その他、いつまでも聴き続けられる上にその構造も独特なものを作った人たち。そして、果たしてビートルズ、レノン・マッカートニーは天才か?ジミ・ヘンドリックスは天才か?バカラックは・・・くらいのとてつもなく高いハードルの上にある存在が天才だと考えてるのだけど、友人や知り合いや仕事仲間を「あいつは天才だ」「この天才と一緒にいられて幸せだ」と言う様な呟きをSNSなどで見かけるたびに「それは凄いな」と思ってしまう・・・きっとそんな天才と共にいる自分も同等レベルなのだ、とアピールしてるのかな?と意地悪く考えてしまう。そう言えば「神」と言うワードも“神ナントカ”みたいに軽く使われる時代なので、「天才」と言う言葉が軽くなっても仕方がないか。
他に、「どんな感じで作曲をするのか」と言う質問に対して「ある時、降りてくるんです」と言うのもよく見かける。「思いつく」と言うことはあるにはあるが、それはそれまで積み重ねたものの断片が“ひょこっ”と顔を出す様な感じで、あくまで自分の頭の中の話だと思うし、決して「天が与えたもう」みたいなものでは無いはず。いや、それを言うご本人だって分かってるんでしょう。そう言うふうに言うことも演出なのかも知れない。いずれにしても・・・軽すぎん?と個人的には思うけど、自分が時代に取り残されているのかも。
この曲は「天に選ばれた存在」であるなら見せて欲しい、全く見たことも聴いたこともない世界というものを。というのが基本的なテーマ。ホリオの意地悪スピリットが根底にミャクミャクしている曲です。
曲調も意地悪くダークでヘヴィに行こうと思いました。
先ずイントロのちょっと変わったE・パーカッションの後に出てくるベースラインからこの曲は作りました。A ,Bと歌のないCを2回繰り返し、転調したAで終わる、というシンプルな構成。後半は結構ラウドに盛り上がるが、全体を通してどこか冷めた、ヒヤッとした手触りを感じていただければ、と思っています。
ベースはプレべでゴリッとピック弾き。後半はBass Big Muffで歪ませてます。
ギターは・・何を使ったか忘れてしまった。リッケンバッカー330か、レスポール・スペシャル、もしくはエピフォン・カジノ、このうちのどれかでしょう。
マルチ・データで聞けばわかるかな?もし分かったら書き直します。
キーボードはオルガンでベースとユニゾン、B,C部分はエレピ、
パーカッションはタンバリンとシェーカー、だった、かな?