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多田修の落語寺

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本願寺派僧侶であり、大の落語好きとして知られる多田修が、落語と仏教をテーマにしたコラムを執筆します。
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#仏教と落語

『松山鏡』『粗忽の釘』『一目上がり』【多田修の落語寺 vol.1】

『松山鏡』『粗忽の釘』『一目上がり』【多田修の落語寺 vol.1】

落語は仏教の説法から始まりました。だから落語には、仏教に縁の深い話がいろいろあります。このコラムでは、そんな落語と仏教の関係を紹介していきます。

松山鏡 だれも鏡を知らない松山村(架空でしょう)が話の舞台です。ある農家の男が、殿様から褒美をもらうことになりました。「何か望みはないか」と尋ねられると、亡くなった父親に会いたいとのこと。この男は父親にうり二つで、男の今の年齢と、父の行年がほぼ同じ。そ

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