おとなのお茶会:BVLGARIホテル東京
暑さが半端ない近年の東京の夏。涼しいLuxury Hotelでまったり過ごすのが、おとな女子の正しい夏の遊び方でしょう!ということで、毎夏恒例となりつつある5ッ星ホテルのアフタヌーンティー/非日常のススメ/ちょこっとTRIPを、今回はTravellinGorgeous®の4周年記念も兼ねて、BVLGARIホテル東京へ。
こちらのホテル内部へ足を踏み入れたのは、モナコ観光協議会のイベントに次いで2度目。2回目でも高まる高揚感は、ラグジュアリーホテルあるあるですね。いくつものドアを通り抜けないと辿り着けない動線が、まだ見ぬ先の景色に対する期待を否が応でも大きくしてくれます。ドラマティックな誘導の仕方が見事な設計です。
こちらのアフタヌーンティーは、昨年オープンしてから長らく予約困難だったのですが、改訂料金後は少し落ち着いた様子(オープン時より2000円UP)。今回は、希望日時にすんなり席が取ることができました。
東京ミッドタウン八重洲の最上部:40~45F部分にあるBVLGARIホテル。アフタヌーンティーは、40Fのロビーにあるラウンジで頂けます。ホテル自体のラウンジスペースを兼ねているからか、一番奥にあるメインレストランの入口手前に設けられたエリアは割と狭く、テラスに向かって窓際に並ぶ2人席が5卓とソファー席が2ヶ所のみ。席数が少ないことも、予約が取れにくい理由だった様子。天井が高く、インテリアも素敵だし、アフタヌーンティーも美味しかったけれど、取ってつけたような半端なスペースなので、少々、興醒め感はあるかもしれません。
BVLGARIだからこそのイタリア風を打ち出したアフタヌーンティーの構成は、お約束の3段トレイでのサーブもあって、見目麗しい演出。さすがモードのお国柄。敢えて3段トレイを使用しない所も増えている昨今ですが、何だかんだ言って、やはり3段トレイで出てくると気分は上がるモノです。アフタヌーンティーと言うならば、この部分はきちんと踏襲して欲しい!そう思うのは、TravellinGorgeous®チームだけではないはず。
肝心のお味は、お見事のひと言。生ハムの美味しさも飛び抜けていたし。普段食べているスーパーの品とは違いますね~。セイボリー(塩味系)もドルチェも、被るテイスト(似たような味の品)がひとつもないメニュー構成はお見事!しかも、ひとつひとつが濃くしっかりとした味付けで、それぞれ印象に残る品でした。
TravellinGorgeous®チームを一番ざわつかせたのは、どう見てもパネトーネにしか見えないスコーン。蓋付き陶器(さすがジノリでした)で運ばれてきたスコーンは、横半分にパカッと割ることが出来ない、こねてある質感のもの。日本の高級パン屋系でスコーンとして売られている系ですね。‟狼の口”がないタイプだから、手で食べるのは難しく(そもそもスコーンは手で食べるのが正しいマナー)、フォークとナイフで食べる品。
ここは、英国式スコーンとは、切り離して考えないとダメです。
実際、スコーンとは全く別のモノなので、これは独立したスイーツと思えば、これはこれで美味しい焼き菓子なのです。スコーンと紹介され、スコーンだと期待して、スコーンの口になっているから、違和感が大きいのだと思います。
生地そのものに強い個性がある味なのと(ハチミツで練ったと説明があった様な…?)、オレンジピールがふんだんに入っていることで、これ単体で完成している味の焼き菓子です。なので、クロテッドクリームとジャム2種(アプリコットとラズベリー)が付いてきましたが、付けない方が美味しく頂けるような~?しかも、クロテッドクリーム自体も、結構クセ強めの味なのです。うぬ~?
少なくとも、TravellinGorgeous®チームは、『単体で食べるのがベスト』という結論に。どうしても付けるのであれば、アプリコットジャムだけがベターかな…?
日本のホテルやカフェラウンジのアフタヌーンティーでも、最近はスコーンがないメニュー構成のところもありますからね。BVLGARIもいっそのことスコーンという表記を無くし、BVLGARI特製焼き菓子と名乗った方が、混乱が少ないのではないかな...?と、老婆心ながらTravellinGorgeous®チームは思ったのでした。
ドリンクメニューは、とても魅力的なラインアップ。最初に『飲んでいるお茶を飲み終わってから、次のお茶をオーダーしてください』と案内されるので、2時間内で飲める数はかなり限られているのではないでしょうか?暖かいお茶類はポットでサーブされるので、4杯分ちょっとあるのです。2人でシェアしても、ポット系は2種が限度かな?
そしてこの日、スコーン以上にTravellinGorgeous®チームに衝撃をもたらしたのは、2つ目に頼んだミントティー!夏はやっぱりミントよね、ということで、暖かいミントティーをオーダーしたのですが、これが大正解!お世辞でも大袈裟でも何でもなく、50余年の人生で一番美味しいミントティーがここにあった!
大概のミントティーって、紅茶の茶葉にミントの葉がちょこっと混じっているだけなんですよ。だから、色も紅茶そのもの。きちんとしたティーサロンでも、ティーバッグでも、美味しい味にはほぼ出遭わないのが常ですが、こちらのミントティーは絶品。ミント全開、実に爽やかで美味しい味~!アイスティーも作ってくれるそうです。お茶好き、ハーブティー好き、ミント好きの方には、絶対飲んで欲しいミントティー。激推しです。
ひとつひとつがしっかりとした味付けのこちらのアフタヌーンティーメニューにも、とても良く合いました。お口の中爽やかとは、このこと!
3段トレイの中・上段に並ぶのは、イタリアン・ドルチェたち。さすが5ッ星ホテル、どれも実に品の良いお菓子たちです。TravellinGorgeous®チームが普段食べているカンノーリなど、もっと粗くザクザクしたがっつり系ですから。繊細できめ細やかに作られた、実に上品なカンノーリに、自然と口が窄まる感じ。
ひとつひとつ、味はどれも美味しかったですよ。スコーンも超個性的な味ですが、オリジナル焼き菓子としては美味しい一品です。生ハムと紅茶が意外と合う、という発見もありました。強いて言えば、最初のお料理紹介の際に、Focaccia di ReccoとBombaについての説明はあった方が、イタリアンなのだから、親切じゃないかな~と思います(こちらは、TravellinGorgeous®チャンネルVol.110内で補足説明しております)。
帰り際に、キャンディ・バーでいろいろ貰えるのも、嬉しいですね。こういうちょっとしたお土産サービスって、50≦のおとな女子でも(おとな女子だから余計に)アガるものです。
ちなみに、食器は全てジノリ製。そしてテーブルリネンは本当のリネン!5ッ星ホテルでも、厚手のコットン製のところを多く見かけますが、こちらは正真正銘リネン100%のナプキン。極細の麻糸で織られた、いかにも高級なリネンは本当にしなやかで肌触りも優しい。やっぱり、リネンは良いわ~!
暑い中、はるばる出て来たTravellinGorgeous®チームは、ついでだから最上階の45FにあるBVLGARIバーにも寄ってみました。ロビーからの専用エレベーターでしか行くことが出来ない造りになっています。ここからもう、秘密のスペースっぽい感じを出してますね。
実際に、大人の隠れ家的な雰囲気が◎。とは言え、オープンな造りになっているので、解放感もたっぷり味わえます。おとな女子には、ラウンジよりもコチラの方がしっくりくるかも?なんと、ランチタイムにはセットメニューもあるとのこと。3品と4品のコースがあるので、TravellinGorgeous®世代にはコチラの方が良いんじゃないかな~?もちろん、ラウンジでアラカルトで頂けるケーキ類も全て、バーでも頂くことが出来ます。カクテル&モクテルのメニューも魅力的だし、味も美味しかったですし。次回チームで訪れる際は、こちらにしましょう!
ラウンジにもテラス席がありますが(アフタヌーンティーは室内席のみ)、バーは両側にルーフトップテラスがあります。日が暮れ行く頃~の時間帯は、大人だけの世界になるそうです。夜は素敵でしょうね~。テラスには庭園もあり、この日の日中は、トンボが大量発生していましたよ。
今後、いろいろな機会で利用してみたいと思う場所に追加です。