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2022.4.2 カオスの中にも周期性はある

こんばんは、多部栄次です。
毎日日記やっていきましょう。

今日は思い切って県外までドライブしました。着いた先は福井県の水月湖。
そこの付近にある年縞博物館と縄文博物館に行きました。

来客数も意外と多くてこっちまで嬉しくなりましたね(なんでや)

職員さんにいろいろ質問しましたし、疑問は解消されました。それに来客事情もきいたところ、縄文博物館の方が有名で、ついでに年縞博物館のことをそこではじめて知るケースが多いのだそう。

そういやそもそも年縞博物館に行った理由話してませんでしたね。

自分以前に何度か研究開発のインターンシップに行かせていただいたのですが、その際に会社の方より勧められた本があったんですよね。

それが以下の中川教授著「人類と気候の10万年史」です。

以前にも紹介したことあった気がしますが、手短に説明しますと、
みなさん地層はご存じだとは思います。地層から当時の環境や生態を調べるというイメージはできると思いますが、地層だと断続的だったりしますし、断層でずれることもあったりと手がかりは少ないです。
その地層よりもさらに層の幅が狭い年縞というのがあるんですね。木の幹の年輪に近いですが、厚さ0.7mmの層で一年分とされ、それが一年も欠けることなく7万年分が福井県の湖にあったんですよね。これは世界唯一にして最大の年縞と言うことでIntCalという校正モデルとして世界に採用されました

その年縞に含有する化石花粉や葉の化石を抽出し、放射性炭素測定することで何年前のものかを解析するんですよ。もちろん世界各地でも年縞を採集して解析する研究所はいくつかあるので、それらのデータとすり合わせて、というよりは水月湖の年縞に世界のデータをすり合わせたようなものですが。そこで何万年前はどういう植生が水月湖周囲で見られたのか、降水量、気温、火山活動等の激しい災害があったかを推定することができるってのはすごいですよね。それにとどまらず、地球の地軸と公転周期等(ミランコビッチサイクル)との関連性を結びつけたのは本を拝読したときに舌を巻く思いでした。カオス的遍歴により推定は難しいとはいえ、人の歴史のみならず、自然も安定期→不安定期→乱雑期(カオス)→安定期のサイクルの傾向があるのですから。となればこの先乱雑期にいつ入ってもおかしくない――氷河期へと近い未来向かっているんだと考えられています。

古気候学・地質学の観点から未来を観るのは以前より大まかではありますが把握していたとはいえ、それを会社の人は経営の目線で教えて下さったので、ただただ目から鱗でした。これまでの大規模な農業という手法から小規模の狩猟の方が生き残りやすくなる可能性もなくはないですが、人間の適応力と72億の知恵による多様性で解決に導きたいですね。人の数だけシナプスが繋がり、地球そのものが脳として機能して、世界のこれから訪れる気候変動に適応する。自分もその中のひとつの神経細胞に入りたいですね。

あと、研究室も隣接してたんですよね。人はほぼ見かけませんでしたが、窓からラボの内装を覗き見ることはできました。分野は違いますが自分も実験系ですし化学系ですし、いやぁ馴染みあるなぁ、と親近感もちました。

縄文博物館はそうですね、いまの歳で縄文時代を見直してみると高校で学んだ時よりもよく頭に入りました。たぶん明日になったら忘れるかもしれませんけど。実物や場所、そして年縞とのかかわりをあらかじめ知ってるとこれがまたおもしろいなと。
あと縄文と言えばセラミックスですからね。素材屋として土器は興味深いなと。ちょっと日を跨ぎそうなので割愛しますけども。

あ、最後にですね、水月湖の周囲沿いを車で走ってから帰ったのですが、いやもう車一台ぎりぎり通るくらいの幅しかなくて、片方水深34mの湖で片方急斜面の山林でしたので緊張して運転しましたね。対向から車来ないよう祈り続けていました。ちょっとしたスペース有ったのでそこで留まって湖眺めてたんですがその際に車が対向から来たので、ゆっくりするのも悪くはない…というか急いで帰らなくてよかったと心より思いました。こうして湖に転落することなく、事故もなく無事に帰れたので本当に良かったです。神様ありがとうございます。

精神的に病みやすい環境の場合、新しいことに挑戦したり、行ったことない場所に行ってみたり、スリルを味わって生を実感する体験というのが効果的だと(本や動画の知識ですが)知りました。今の精神状態より良くなるならやってみようということで実施しましたけど我ながら行動力はあるなと思いますね。本当に病んでるんかおまえ。いや治したいから頑張ってるんだけどね。

あ、それでですね、古本屋見かけたのでそこによって何冊か気になるの買いました。もちろんアマゾンの中古とkindle価格で比較した上で安い方を買いました。そのあとは回転寿司で夕食を済ませて、大学院の寮に戻ってきたと。

数時間の運転はなれておらず、思ったより疲れが体に出ています。うとうとしながら書いた文章でなんかよくわからない、まとまりのない日記になっていたらすいません。ちょっともう寝ます

おやすみなさい。明日も良い1日を。

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