ちょっと車を取りに北見へ

車が鹿とぶつかり、廃車にして以来ずっと社用車に乗っていた。そしてついに上司から

「お前、いつまで社用車に乗ってんだよ」

と言われたので、仕方なく（？）車を購入することに。

鹿とぶつかった直後の写真。一部しか移していないが、かなり悲惨な状況。

コロナの感染拡大が収まったら思いっきり旅行するつもりだったのに、その資金が車に使われることになってしまった。
とりあえず北見で中古車を探し、プリウスアルファををほぼ即決で購入。手続きは驚くほどスムーズだった。

会社は駅の近くだったので、社用車を会社に置いて、JR北海道、石北本線の普通列車で北見へ向かう。
北海道に移住して4年以上経つが、実は札幌の電車以外に乗るのは初めて。札幌へ行くのはいつも直通の高速バスだし、やっぱり車を使う。

国鉄時代のディーゼル車両「キハ40」の乗り心地はいい。自宅から職場までは道路と線路が並行していて、たまに普通列車と並走する。スピードは多分80キロくらいだろうか。

北見までは約1時間20分、片道1,490円。
……高い。
ちなみに自動改札ではなく、駅員さんがスタンプを押してくれる。
……昭和か？

北見で車を受け取り、そのまま知床へ流氷でも見に行こうと思ったが、遠いからやめた。でも、このまま帰るのもつまらないので、網走の能取岬へ向かう。
どうやら流氷は全部知床へ流れてしまったようだ。
やっぱり知床へ行けばよかったと後悔する。

写真は2019年2月撮影。本来ならこういう景色が見られるのだが、流氷は風向きによってすぐ沖に流されてしまうので、動きが読めない。

いつも人の気配がしない能取岬にやたらと人がいるのを見て、今日が祝日だと気付いた。一体何の祝日かは知らないが。
デカい観光バスが来たのを合図に、車に乗ってエンジンをかける。

私が好きなのは、人がいない静かな能取岬だ。こうも人が多いと、まるで自分のお気に入りの場所が浸食されているような気分になる。

社用車だと気を遣って遠くへは行けなかったが、これで心置きなくどこへでも行ける。次の休みに、稚内の宗谷岬でも行こうかな。

まだしばらくは道内観光で我慢するしかなさそうだ。