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BTS:Art work_the Eternal &曲語り「無重力の恐怖と心地よさを感じる曲」




タイトル


『We are Bulletproof : the Eternal』







作品





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モノクロVer.

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解説



BTSの『We are Bulletproof : the Etermal』という楽曲をもとに描きました。




新しくファンになった利点として、過去にリリースされた楽曲を前情報なしに何も考えず、歌詞の意味にもとらわれず、音楽自体を素のまま楽しめる、ということもあるような気がしています。

せっかくなのでそんな楽しみ方をしてから少しずつ歌詞の世界へ入り込んでいこうという算段です。


実際の歌詞とはまったく違うのですが、この曲を聴いた時、ひたすら宇宙を感じました。

JUNGKOOKさんの第一声から、宇宙にふっと投げ出されたような、感覚を覚えたんです。

宇宙に行ったことがないので想像でしかないですが、この記事のタイトル通り、無重力という何物にも従属できない恐怖と、無重力という何物にも従属しない解放感からなる不思議な心地良さを感じました。


むしろわかりにくくなってしまうかもしれないですが、宇宙の曲といえばBTSの『Mikrokosmos』と同時に、David Bowieの『Space Oddity』が浮かびます。


トム少佐(Major Tom)が宇宙船で宇宙へ飛び立つところからカウントが始まり、管制塔とトム少佐とのやりとりで曲は続いていきます。

宇宙への旅立ちが成功し、管制塔からは「新聞記者が君の着てるシャツのことを知りたがっている」などと囃し立てられるのですが、やがて回線に異常が発生してしまいます。

Can you hear me, Major Tom?

と管制塔からトム少佐に何度も語りかけますが、トム少佐からの返答はなく、回線は途切れ、最後は曲中にもあるこんな歌詞で曲は終わります。

Planet Earth is blue
And there's nothing I can do.

宇宙から見た地球はあまりに青く、自分にできることは何もない、と。



ここで絵の話に戻りますが、この最後のトム少佐が見た景色を見ている目に近いのが作品として描いた「目」だと思います。


生と死をつなぐ瞬間の目、とも言えるかもしれません。



人間の生命は限られているのでいつかは死ぬわけです。

おかしな言い方かもしれないですが、最期に目を閉じた時に見えるのはこんな世界で、こんな風に旅立てるなら良いな、と感じたんです。

どんなに良い人生を送っても、もう悔いはないと思えても、やっぱりこの世を去る時は寂しいはず。

生まれたばかりの赤ちゃんは大きな声を出して泣きますが、人が亡くなる時は自分がいた世界を静かに眺めながらやっぱり涙するのかな、というところで涙を足しました。



生と死は、人間の生命だけとは限りません。

何か新しいことに挑戦する「生」と、その挑戦が終わる「死」もあるでしょう。

出会いで「生まれる」ものと、出会いで「死ぬ」ものもあるでしょう。

誰かに認識されて「生まれる」自分と、誰かに忘れられて「死ぬ」自分もあるかしれません。

その「誰か」は私たち自身かもしれないし、その「自分」はほかの誰かかもしれません。


以前こちらの記事↓の花様年華で感じたことに似ていますが、選択した「生」と選択しなかった「死」があり、その逆もまたしかりだと思います。


そして、すべての「生」と「死」を抱えて、人は人生を歩みます。


数々の屍もどこかに捨て置くわけにはいかない人生の一部だと思います。


この曲全体には、そんなあらゆる選択を背負いながら、淡々と人生を一歩一歩踏みしめるような雰囲気があります。

走馬灯のようにあくる日の一歩を思い出す雰囲気です。

ただ、冒頭と最後は、何もできることはない中で感じたほんの少しの恐怖と、解放の心地良さに感じました。


生と死とか、ちょっと深刻な話みたいですよね😅

けれど、決して深刻な話がしたいわけではなくて、BTSのメンバーがよく話される「ありのままを受け入れること」を改めて思ったんです。


人はいつか死ぬ、人生には限りがあることを受け入れると、貴重な時間がより大事に思えてきます。

「その時」が、こんな不思議で心地良い瞬間であるなら、怖れずにしっかりと人生を歩んでいけるな、と思いながら描きました😌✨

少しでも何かを伝えられたら良いなと思います💜





曲語り


実際の歌詞に基づく世界は全く違いますが、宇宙を感じたのは世界観の奥行きを感じたのと同じかなーなんて思っています。


VLIVEのMVには日本語字幕もあります↓


歌詞を追っていくと、彼らの軌跡なんですよね。



練習生の頃からの数多の努力、苦悩、葛藤。

辞めたいと思うこともあった。
あまりに辛くて感覚も鈍るほどの痛みもあった。

でも、7人だから転んでも這い上がり、7人で手を取り合って歩んできたからこそ、ようやく辿り着いた場所。

石を投げられるような批判や中傷を散々浴びてきた。

攻撃したければすれば良い。

僕らは7人で「防弾」。
7人が一緒なら平気だ。

僕ら7人は「永遠」に「防弾」。

世間からどんなに否定されても、多くの試練が行く手を塞いでも、避けるのではなくて向き合って立ち向かって跳ね返してきた。

いまだに夢のように感じることもあるし、たどり着いた今が成功と言えるのかはわからない。

名前を笑われて恥ずかしいこともあったけれど、今は「防弾」であることが誇らしい。

7人で「防弾」。
7人だからこそ「防弾」。

二度と、止まりはしないよ。

だから一緒に歩いて行こう。
一緒に歩いてくれる理由も聞かせて。
君の話が聞きたいんだ。

君が、君たちがいるから、どんな試練があっても、誰かが僕らを拒んでも歩いていける。

そうだ、僕たちは7人だけじゃない。

君が、君たちがいる。






そう、決して終わりの歌ではなく、新たに踏み出す一歩、むしろ始まりの歌なんですよね。

宇宙空間を彷徨うような感覚の曖昧な世界ではなく、地に足のついた明確な世界です。


そして、何よりARMYへの愛を捧げるラブレターでもあると思います💜💫


メロディ、歌詞、トラック、コーラス、物語、世界観、あげたらキリがないですが、こういう楽曲を聴いてしまったら、お手上げなのです。

好きになるしかない、好きにならないわけがない、と思います💜💫



音楽に限らず、芸術作品はアーティストの手を離れ、受け手のもとに渡った瞬間、その受け手の中で新たな作品になると思っています。

この曲は人によって人生がまったく違うように、聴く人によっていろいろな世界観が生まれそうだなと感じます😌✨



ちなみに、描いた目はJUNGKOOKさんの目を観ながら描きました🐰💜

もう少しクリアに美しく描きたかったですが、日々精進ですね😌✨


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