【バレーボール篇】①タスクゲームで課題を誇張せよ!
あらゆるスポーツに活用できる
おもしろい運動教材を紹介していきます。
今日は『ダブルセット・ボール』
■ ルール説明
正式なバレーボールと違う点
・3回目で相手コートに返す
・ワンバウンドしたボールをレシーブ
■ 実際の動き
フラバレーボール
これは、変形したボールを使う『フラバレーボール』というスポーツ。ワンバウンドさせてからパスを繋いでいます。この動画で使用しているボールをバレーボールに変えたものが、今回紹介する『ダブルセット・ボール』です。
■ ネットの高さ
・ソフトバレーボール用の高さ
バドミントン支柱に補助支柱を装着することで、バレーボールよりは低い高さでゲームをすることができます。子どもたちの前にある高い壁を取り除くことで、アタックやブロックなどの技能が発揮しやすい環境を創り出すことができ、非常に有効です。
■ 課題を誇張したタスクゲーム
ダブルセットボールは、相手からの攻撃で飛んできたボールは直接レシーブせず、一度ワンバウンドさせてから味方にパスを繋ぐのが特徴です。ワンバウンドさせることで難易度がグッと下がるため、長い攻防戦が続きます。点を取るのが難しくなるわけです。
このゲームで強調される課題は何か?
スパイクと空いた空間を狙う技術
ダブルセットボールは、ラリーミスの回数が減ります。点を取るなら、いかに強烈なスパイクを叩き込むか? そして、相手のいない空間を狙えるか?
もちろん3段階攻撃の練習にもなりますが、簡易化されたゲームのなかで、いかに点を取るかを考えるとこのゲームの意図が見えてきます。
このように、課題を誇張したゲームを『タスクゲーム』といいます。
はじめからずっと正式なゲームを続けてしまっては、各個人の能力差が目立ち、運動嫌いを生むことに繋がります。わたしは、運動を好きになる、没頭できる瞬間を生み出すきっかけ、環境を創り出すことはできますが、心から運動を好きにさせることができるかはわかりません。他人をコントロールすることはできませんから。しかし、運動を嫌いにさせるような指導をする人を見ると腹が立ちます、悔しくてなりません。どうすれば改善できるのか考えています。
『とりあえず、ゲームしとけばいい』いつも同じことしかしない指導者が多いと聞きます。おそらく、その運動種目の競技特性や必要な技能、指導法が分からないのが一つの原因でしょう。そうではなく、いかにオリジナルルールを加えた新しいゲームや環境をデザインできるか?そこに、体育や運動指導者の力量が問われると考えています。
【 獲得能力 】
□ 定位能力
▶︎ 周囲の人や物との位置関係を把握する力
□ 変換能力
▶︎ 動きを素早く切り替える力
□ 反応能力
▶︎ 合図や相手の動きに素早く反応する力
□ 分化能力
▶︎ ボールなどの道具を巧みに扱う力
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多種多様なご意見をお聞かせください。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。