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【ハンドボール篇】学習効果を高める声かけとは?

あらゆるスポーツに活用できる
おもしろい運動教材を紹介していきます。

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今日は 『ハンド・ドッチ』

遊び感覚


■ ルールはシンプルに

・ドッヂボールと同じ

違う点は...

・ジャンプして投げる場合のみに特別ルール

センターラインを越えたフロントゾーンに侵入してもよい。フロントゾーンから思いっきりジャンプし、空中でボールを投げる。相手のコート内に着地したとしても、空中でボールを離しているため問題ありません。ハンドボールと同じルールです。

このルールを追加して...
どう行動が変化するのか、戦術が変化するのをみる。スカイプレーのような形で、相手の不意をついてボールを当てるような難易度の高い連携プレーもここで指導してみるのと面白いかもしれません。


■ フィードバック数・頻度・タイミング

 数 ( 情報数 )  /  1〜2個
 頻度  /  学習の進行とともに減らす
 タイミング  /  即時・同時

□ 一度に与える情報量は1〜2個

人間の情報処理には...
大きく2種類 ( 並行処理と系列処理 )ある。

・並行処理とは?
複数の情報を同時に処理すること
・系列処理とは?
一度に一つの情報を処理すること

人が情報を取り入れ、身体を動かす運動指令を出す段階は『系列処理』で行われる。したがって、一度に与えるフィードバックの数は、1〜2つに限定するのが効果的です。特に初心者の場合は。ただし、上級者の場合は、2〜3つのフィードバックを同時に与えても、対処でき、修正することが可能なことも少なくありません


□ 漸減的フィードバック

・学習初期
多くのフィードバックを与えましょう!

特に初心者の場合、誤差 ( 適切な動きと実際の自分の動きの違い )が多いため、どこを修正すれば良いのか、即時フィードバックを与えることが重要です。

・学習後期
徐々にフェードバックを減らしましょう!

一般的に、練習とともに誤差検出能力 ( 自分の動きの修正点がわかる力 )が向上していく。そのため、フィードバック数も減らしていきます。ただ、フィードバックの最適頻度は、個人の技術水準や課題によって異なるため、何%がベストであるかはわからない現状があります。対象の技術水準、課題、人数によって使い分けることが必要です。
他にも、誤差がある一定上になった場合のみフィードバックを与える帯域幅フィードバック。何回分かをまとめて一度に与える要約フィードバック。指導対象者の大まかな全体傾向を捉えて知らせる平均的フィードバックがあります。


□ 即時・同時に言葉をかける

①実際に動いてみる → ②うまくいかない
→ ③もう一回やってみる

このなかで、①の動作の後に即時フィードバックを与えることが学習効果の促進と内発的動機付けを高める効果があります。特に、①の動作後、2〜3秒後遅らせてフィードバックを与えたほうが良い。もし、③の再チャレンジ後に、①の動作をフィードバックしても効果は薄いという研究結果があるほど。

褒めるときも同じです。
相手の『成長した』瞬間を見逃さずに、言葉をかけること。


■ 能力を覚醒せよ

□ 定位能力
▶︎ 周囲の人や物との位置関係を把握する力
□ 変換能力
▶︎ 動きを素早く切り替える力
□ 反応能力
▶︎ 合図や相手の動きに素早く反応する力
□ 分化能力
▶︎ ボールなどの道具を巧みに扱う力


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最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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鈴木 拓資|Takushi Suzuki
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