『子ども新聞』を体験してみた。
長男の中学受験に関する話である。
塾の国語の授業で講師から「新聞を読んだことがない人は?」と質問があり、意気揚々と挙手した息子。16名ほどのクラスの中で、挙手をしたのは彼を含め2名だった。
この事態に、妻が黙っているわけがない。
早速、『子ども新聞』の無料お試しに申し込んでいた。
届いたのは朝日小学生新聞と読売KODOMO新聞の2種類。「はーい!今日は長男くんにプレゼントがありま〜す!めっちゃ面白いで!絶対気に入ると思うわ🎵 さ、目を瞑って手を出して!」
いつも思うが、彼女は子どもの扱い、特に長男の扱いが絶妙に下手である。
「プレゼント」というワードから彼はすっかりゲームなど遊べる物を連想しているし(しかも目を瞑らされてワクワクしているし)、もったいぶって後ろ手に新聞を隠している時間は長いし、「めっちゃ面白い」など無駄にハードルを上げてしまっている。
案の定、「ジャジャーン!!」と聞かされながら渡された新聞に、長男は「……は?」の反応だ。
仕方なく「新聞だってさ。読んでみな。けっこう面白いぞ」なんて助け舟を出しつつ、「普通に渡せば良かったんじゃないか?」と妻に提案してみたところ、こちらは「ハア?!(怒)」の反応だ。
余計なことを言った私が悪かったです。スミマセン…
と、それはさておき、新聞の内容としては、
朝日は普通の新聞を子ども用に読みやすくした感じ。天声人語がそのまま載っていたり(漢字に振り仮名が振ってあったり、難しい単語の補足説明があったり、事実と著者の感想が区別できるよう注釈があるなど小学生向けにサポートされている)、例えばアフリカ開発会議を取り上げたページでは冷戦やODAに触れるなど、トピックから関連する情報を分かりやすく取り扱っている。ちなみに、字体は明朝体である。
一方の読売はイラストが多く、ティーン向けの話題が豊富で紙面全体がポップな感じ。字体もゴシックだ。コナンの漫画が載っていたり、タイトルもデザイン性が高く、子どもの興味を惹くであろう作りに感じた。
一概にどちらが良いと決められるものではないため、妻としては長男の気に入った方を定期購読するつもりのようだったが、結果、彼はどちらも選ばなかった。
読み比べた結果、そもそも新聞に興味が持てなかったらしい。残念(苦笑)
妻は「ほんまにいいの?」「試しにしばらく読んでみたら?」「そのうち絶対面白くなるで!」など粘っていたが、「しつこい!」と言われ、断念していた。
興味がない物を押し付けられることほど気分が滅入ることはないので、引き下がって正解だ。いつか長男が自分から「新聞を読んでみたい!」と思える日が来ると良いな。
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