【衝撃の準備編】ビーチ・ズーク・ランバダ ・フェスティバル
※「ビーチ・ズーク・ランバダ ・フェスティバル」は、スペイン・バルセロナ近郊で行われる、国際的なランバダ・ズークのフェスティバル。ズークは「踊るヨガ」とも言われる、カリブ諸島、ブラジルを中心に発展したペアダンスで、先にランバダズーク、その後にブラジリアン(リオ)ズークが出来た。今は2種類とも、ヨーロッパを中心に様々な世代に人気を博している。これは、完全な趣味でこのダンスを細々と楽しんでいる、フォロワー女性視点で書かれている。
※2 リーダー=踊りをリードする人。主に男性が多い。
※3 フォロワー=リーダーの踊りについて行く(フォローする)人。主に女性が多い。
“ズーク一年やった記念“にスペインへ
始めの記事で書いたように、「死ぬまでにやりたいリスト」に「海外で、世界中の人々とゾーンに入って踊り明かす」というというリストがあり、今回はそれを達成しに行った旅だった。
休んだりモチベーションが下がったり右往左往しながらも、それなりにきちんと3年踊ったタンゴ、2年踊ったキゾンバと違い、ズークは習ってまだ1年。
ただ、私は「踊るヨガ」からたくさんの癒しとパワーをもらい、このダンスもどうしても海外で踊りたいと思った。
「まだ一年だけど、だからこそ“一年やった記念“でズークフェスティバルも参加しちゃえ!」
日本国内のズークフェスティバルにも一度も参加したことのない私が、こうしていきなりスペインで、ズークフェスティバルデビューを果たした。
要注意!ズークには2種類のスタイルがある
そもそも、なぜ、スペイン・バルセロナに的を定めたのか?
それはバルセロナ郊外に、素晴らしいキゾンバフェスティバルがあったことがきっかけだった。
キゾンバフェスティバルのフルパス(全日通し券にみたいなもの)を無事購入し、次にその日程に合わせて、どのタンゴのミロンガ(パーティー)に行くかを決めた。
そして、同じバルセロナ郊外でタイミングよく前週末にあった、この「ビーチ・ズーク・ランバダ・フェスティバル」をたまたま見つけたから、勢いでホテルを予約したというわけだ。
月1〜2ヶ月に一回お世話になっている先生達に、笑顔で報告した。
「“ズーク一年やった記念“で、スペインのズークフェスティバルに参加して来ます!こんなフェスティバルです」
リンクを見せたら、先生達はこう言った。
「よく決断したね!おめでとう!ただタンツちゃん、これ、“ブラジリアン・ズーク“じゃなくて、“ランバダ・ズーク“が割合が半分位あるかもしれない……」
「え……?ズークにそんな、2つの種類があるの?!」
私がズークを始めた経緯は、以下の通り。
もっと深く自身と向き合いたい→ヨガをしてみよう→だいぶスローで、誰とも対話がないなぁ→キゾンバの中心人物Rさんが麗しい踊りをされていて、それは「ズーク」と呼ばれ「踊るヨガ」だと知る→「踊るヨガ」なら踊りの対話があって、もっと面白そう!
こんな流れで地域のレッスンやイベントでズークを習い出した私は、その踊りの由来やスタイルについて調べたことなど一度もなく、一年近くこのダンスをして、既にフェスティバルのホテルを予約してから、こんな基礎中の基礎のようなことを教えて頂いたのだ。
いつものことながら、私はなんと能無しで動物的なんだろう……とうなだれた。
ちょっぴり東京修行
東京からズークイベントにいつも来阪下さるとてもお上手な男性Mさんが、そんな私を励ましてくれた。
「まあまあ、ランバダは半分位の確率だろうし……元気出して下さい!東京でレッスンやってる人と、連絡とってみますね」
そうして、その男性は東京でランバダを踊り教えているH先生とS先生を紹介してくれたのだった。
地方から東京に行くのは遠く、それでなくてもスペインに莫大な費用がいる中、上京はなかなかハードルが高かった。
「でも、“踊り明かす“ことがリストにあるなら、少なくとも踊り明かせる程度にはステップを知っておかないといけないよなぁ……ブラジリアンズークも総復習出来るし……。よしっ、東京行こう!」
そうして行った東京で、一年やったブラジリアンズークは、心優しい東京の方々と休みなく踊り明かせて、海外でも踊れる自信を高めてもらえた。何も出来なかった私を育ててくださった先生や、めげずに踊って下さったリーダーの男性達、温かく見守って下さっていた同じフォロワーの女性達に、改めて感謝した。
「ブラジリアン・ズークはなんとか大丈夫そうだね。なんとかしないといけないのは、やっぱりランバダ・ズークだ……」
気合いを入れて、私はヒロリン先生とS先生のもとへ行った。
アップテンポやリズムが定まった曲が多い、ランバダ・ズーク
二人の先生は温かく私を迎えて下さり、とても熱心に楽しく、温かく指導してくれた。
踊ってみて驚いたのは、ブラジリアン・ズークはヨガや高級ホテルのラウンジやスパでかかっているようなスローな曲もよく流れ、動きも時にとてもゆったりしているのに対し、ランバダ・ズークはほぼ曲もテンポは早め、いつも動き続けている。
その上、基本ステップの緩急のタイミングも、ブラジリアンとランバダは真逆だった。
ブラジリアンズークにある「ヘッドムーブメント(頭をたくさんを回す)やイリュージョン(身体を伸ばして左右に揺らされるー最高のストレッチ)という動きよりも、Wifiという、個人で回る技やボネッカという技など、基礎的な技もまた違うのだ。
「同じズークでも、ここまで違うんですね!」
「もともとは、ランバダからズークは始まってるから、ランバダが分かってきたら、ブラジリアンもますます楽しく踊れるよ!」
先生達のレッスンのおかげで、東京でランバダの基礎の基礎は押さえておけたことは、大きなアドバンテージになった。
スペインでランバダを「初めて始める」のではなく、とりあえず「始めたて」の状態にしてスペインに飛べたことで、スペインのフェスティバルの充実具合が100倍以上高まったと思う。
タイ料理に連れて行って下さり、2人の先生から激励してもらえ、またタイミングよく有休が取れたことでもう一度S先生のオンラインレッスンも受けられた。
それ以上の時間は、もう残されていなかった。
こうして私は「ブラジリアン・ズークをして1年、ランバダ・ズークを始めたばかり」という状態で、スペインに飛んだ。
関東の方でランバダズークに興味を持たれた方は、ラッキーだ。
そこには、ちゃんとレッスンとイベントが存在しているのだから。
ぜひ、参加してこのダンスの素晴らしさをたくさんの人が知れますように……!
下記のお勧めイベントやレッスンも、参考にしてほしい。
ヒロリン先生主催イベント
1)ズーク宴
https://facebook.com/events/s/zouk-%E5%AE%B4/618050250543840/
2)ズークベレーザ