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「長時間より長期間」|スタートアップで働く、新しいスタンダードをつくる
こんにちは「すべての経済活動を、デジタル化したい」、石黒です。
LayerXはSaaS+Fintechという新しい潮流を広げるべく、日々チャレンジに向き合っています。
今回の記事は、10月から始まっているLayerX 2022アドベントカレンダー(概念)、9日目の記事です。8日目は私の推しメン gunchanが「型に投資する / LayerXセールスで取り組みたいフォーキャスト運用のアップデート」
の記事を書いてくれました!
アドベントカレンダー(概念)って何?
いわゆるアドベントカレンダーを「ちょっと前倒して始めて」「ちょっと多くの方に読んでもらえたら嬉しいな」と言う思いで、不定期でLayerXが実施している、個人の発信リレーです。今回の3ヶ月は当社の企業文化をまとめ、本年10月に公開した「LayerX羅針盤」をテーマにしています。
LayerX羅針盤
代表のfukkyy(CEO福島)とわいまつさん(CTO松本)が中心となり作成した本資料ですが、すでに「Ver 1.1」とあるように、今後もアップデートしていくものとしています。
私が今大切にしたい1スライドを選ぶのであれば「P.37|20%口出しルール」です。成長期のスタートアップは事業成長のタイミングで「自組織の成果」に目が向きがちになるときがあります。そんな時に思い出してほしい考え方です。
さて、この「羅針盤」のバージョンを「1.1・・・1.2・・・」と上げていく中、「次はどんな考え方・文化を言語化して入れていきたいか」を私なりに考えてみました。
「配慮必要、遠慮不要」「100X」「朝令暮改」「違いを歓迎する」「長時間より長期間」「認知負荷をコントロールする」「コトに向かうのが結局一番おもしろい」「そぼぎは発見の母」「何事も対話から」…
いずれも、LayerXメンバーなら聞き覚えがあったり、馴染みのあるワーディングかな、と思います。その中でも私が特に大切にしている価値観「長時間より長期間」にをテーマを今回はピックアップします。
長時間より長期間
「長時間時間外労働をして働くのではなく、長期間働けるようにしよう」と言う思いから、(確か最初はLayerX CTOの松本さんが)言い出した言葉です。社内ではSlackスタンプとしてもよく使われています。
チームのSlack朝会スレにpostしたやつ。言語化&繰り返し伝達isだいじ pic.twitter.com/EEwwoG983J
— 石黒 卓弥|Takaya Ishiguro (@takaya_i) March 10, 2022
全社の週次定例MTGでの話
拡大期の罠
良い事業というのは仕事が楽しいもの
結果、進んでハードワークになりやすい
一方、体力(心身とも)には限界がある。
事業フェーズの変化などで急にガタっと来る。
そうでなくとも急に体調を崩すケースはよくある。
また、自分の状況を自分が分かっていないケースも有る
人もシステムも、意識してモニタリングしないと気づくと過負荷に
楽しくて麻痺していることもある
最近、全体状況を少し心配している。
なので早めに伝えておきたかった。
長時間より長期間
バクラクも、FintechもPrivacyTechも3年5年でゴールがあるような事業ではありません。
お客様に長く価値を届けていくには、全力疾走というよりもマラソンを走っている意識が重要。
短距離走をやってしまい、全体で見るとパフォーマンスが上がってないということは往々にしてあり得る。
ゆるく仕事をする、という意味ではない。
長期間良いパフォーマンスで走り続けるには工夫が必要
休むことまで含めてパフォーマンス、という意識
気をつけてほしいこと
自分の体力の限界を知っておく
体調崩す時の前兆を把握しておく
自分にとって最適な体力を回復する方法を心得ておく
自分の体力(心身の)の限界を知る
体力は無尽蔵ではないので、どこまで頑張ると自分は危ないのか知っておき、ブレーキを掛ける指標とする。
自分の場合睡眠が一定時間取れなくなるとアウトになりやすい。
健康診断も大事
ファクトベースに自分の状態を知る。
体調崩す時の前兆を把握しておく
我慢強い人はストレスが最初体調に現れやすいようです。
肩こりとか寝付きが悪いとか、頭痛がするとか眼精疲労とか。
集中力が落ちるというのも。
前兆を知り、ブレーキを掛けられるようにする。
自分にとって最適な体力を回復する方法を心得ておく
体を休ませる方法は寝るのが一番です
心はまた別、色々な発散の手段を持つ
できれば1つではなく2~3個くらい
スポーツや旅行、食事、サウナでもなんでも良いです。
仕組みで気をつけたいこと
そもそも仕組み上無理な量・質の仕事をしていないかチームで振り返る。
無理な仕組みは長期で見れば顧客にとってのマイナス
意図して無理をするタイミングはある。
大事なのはその不健全さをどこで解消するか。
また、自分の状況を伝えることもチームのためと思って積極的に
辛いものは辛い
マネージャーとして気をつけたいこと
メンバーの負荷状態を本人の主観だけでなくファクトから把握する
主観
1on1で普段と比べた時の辛さなど
体調面
ファクト
出勤状況(休み、遅刻が増えていないか)
作業量(深夜にGithubにコミットありませんか?)
コミュニケーション傾向の変化(感情の発露など)
上記の内容を元にひと月ほど前、CTO松本さんから、行間や背景捕捉も含め、話をしてもらいました。
拡大期の罠として、ハードワークになりやすいことや、モニタリングが大切であること。
「長時間より長期間」は事業的背景から。決してゆるく仕事をする、という意味ではないが、長期間良いパフォーマンスで走り続けるには工夫が必要であること。
気をつけてほしいこととして、自身の体(心身)の理解と、その回復の手段。
仕組み化と、マネージャー視点で留意したい点。
私にとって、組織人事機能の責任者として、またチームのマネージメントをする役割として、言葉を伝え、浸透させていくためには背景(Why)と行動(How)をセットにして繰り返していくことが必要だなと強く感じた時間になりました。
自身の体験から伝えたいこと
私の過去の経験から学んだことを少し。
(時期の明言は避けますが)「長時間より長期間」ではなく「長時間かつ長期間」で働いてしまっていた時期が、過去にありました。当時はアドレナリンが出まくっていました。伸びていく事業、変わっていく周囲の変化にワクワクして、体力的に大変なことはありましたが、長時間働けてしまいました。
幸いなことに、体調を崩すことはなかったのですが、今振り返ってみると、集中力に乏しい状態が続いていたと思います。また、うまく週末との切り替えができていなかったり、体力はありつつも心のキャパシティに乏しく他人の意見に耳を傾けにくい状態がありました。このような状態で「いい意思決定」は到底できなかったと思います。
私はキャンプが趣味なのですが、実は始めた理由の一つに「PCやスマホから強制的に離れるため」というものがありました。そうでもしないと仕事をしてしまっていたからです。
そこから数年を経て、役割も変化し、自身や家族を含めた「人生の優先度」や「心身のコントロール方法」を少しづつ身につけることができ、今に至ります。
もし、うまくコントロールできてないな、という方がいたらカジュアル面談リンクをおいておくので、カジュアルに相談してみてください。(社内も歓迎ですよ)
最後に
わたしたちは、ミッションの実現に向けて、自分たちらしくアプローチしていきます。少しでもご興味をお持ちいただけました方はぜひ以下を読んでみていただけると嬉しいです