政策研究大学院大学の「科学技術イノベーション政策・経営人材養成短期プログラム」を受講した話
みなさま、お久しぶりです。あけましておめでとうございます。
前回の投稿から半年も経ってしまいました。
冬季休暇に入り、まとまった時間がようやくとれましたので一筆させていただきます。
今回の記事は、政策研究大学院大学(以下、GRIPS)の「科学技術イノベーション政策・経営人材養成短期プログラム(以下、短期プログラム)」で学んだことをまとめたものです。
受講した動機
2020年末に主催させていただいた、Research Fund 3.0がきっかけでした。
イベントの参加者さまが、来年度の短期プログラムの募集要項を教えてくださり、受験することにしました。
正直言いますと、GRIPSの存在も知らなかったですし、政策には全く興味関心がありませんでした。
でも、ちょうど「科学技術と社会をつなげる橋渡し人材になる」という夢を持ち始め、「サイエンスコミュニケーター」、「研究者」、「ベンチャーキャピタリスト」、「経営者」や「国家公務員」といった具体的な職種が思い浮かんでいたタイミングだったんです。
自分は結局どういった形で、科学技術と社会をつなげていきたいんだろう。
これも何かのご縁だ!と意を決して願書を提出しました。
今思うと、本当によいご縁だったなと感じます。
好きな人、関心を寄せてくださる人、応援してくださる人。
そういった方々からのおすすめは、たとえ現時点ではあまり乗り気ではなかったとしても、思い切って飛び込んでみるといいものですね。
学んだこと
短期プログラムは、次の3つの授業科目から構成されていました。
科学技術イノベーション政策概論
公的機関からのイノベーション創出
科学技術イノベーション政策立案演習
それぞれの授業から何を学んだのか、簡単に説明させていただきます。
あんまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、学びとその効果をコンパクトにまとめました。
科学技術イノベーション政策概論
科学技術イノベーション政策をさまざまな角度から学べる授業です。オムニバス形式で、政策作りの第一線でご活躍されてきた先生方から大変貴重なお話を伺うことができました。授業というより、ドキュメンタリーを見ているような心地でした。
公的機関からのイノベーション創出
大学等の研究成果を事業化するとはどういうことか。こちらの授業もオムニバス形式で、さまざまな先生方からリアルな声を聴くことができます。
座学だけでなくビジネスモデル演習もあり、実際に手を動かすことで事業化の難しさを実感しました。
科学技術イノベーション政策立案演習
三日間の集中演習で、フォーサイトを用いた政策立案を体験しました。非常に難しかったです。ああでもないこうでもないと、苦しみもがきながら作りました。
科学技術と社会をつなげる橋渡し人材になる夢は前進したか?
改めて怒涛の短期プログラムを振り返ってみますと、自分が具体的に言語化した全職種の方々からお話を聞けていました。最初はなんとなくご縁を感じて受講を決意したものが、実は夢に直結していたんですね。
受講した結果、わたしはサイエンスコミュニケーションに最も興味があり、トランス・サイエンスの領域で、科学者と市民と国の良い関係性を築くための橋渡し人材になりたいことに気づけました。
そして、驚くべきことに、今の仕事でやりたいことにも直結していました。
夢は前進したどころか、実現中だったのです。
もっというと、わたしは橋渡しすることが大好きで、何と何を橋渡しするかに対して、縛りを作るのはやめようと思いました。
さいごに
GRIPSの短期プログラムで得たことについてまとめます。
こちらのプログラムは職業実践力育成プログラムに認定されたそうです。
興味がある方はぜひ受講してみてくださいね。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。