「泣く」〜泣く子は育つのです。
ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健(たかざわたけし)です。
一人ひとりが「最高の自分」に向って成長し続けることに役立ちたいと願って書いています。
前回、「笑う」ことの効能について書かせて頂きました。
今回は、逆に「泣く」について考えたいと思います。
泣いたのはいつでしたか?私は昨日。
最近泣いたことがありますか?
それも涙を流して。
私は昨日ドライブしながら涙を流して泣いてしまいました。
昭和の厳しい家に育ち、「男は黙って○○ビール」さながら、男子たるもの喜怒哀楽を公に表すものではない、というような教育を受けてきました。
小学生だったでしょうか。
「びっくりした!」と言ったら、父からは「男は一生に驚くのは1,2度だ」と注意されました。
そんな私ですが、私は喜怒哀楽の塊のような人間です。
Beginという沖縄出身のグループが歌う「三線の花」という歌を聴いていて涙がこぼれてきてしまいました。
「ウチナーンチュ(沖縄出身者)」でもないのに失礼だ、と言われるかも知れません。
映画「涙そうそう」の挿入歌として使われた2006年リリースの歌です。
今は亡き「三線をひき島唄を歌うオジー(祖父)」を想う歌。
もう戻ってこない人の想いがようやく分かるようになった今、引き裂かれるような想いと同時に「ありがとう」って今は伝える術を持たないあの人につぶやく気持ち。
止めどない涙が流れてきました。
「泣く」ことの効能
効能なんて言うとせっかくの雰囲気と情景が台無しになると言われそうですが。
リラックス効果:涙を流した後にすっきりするのは副交感神経が活発になるからです。副交感神経が活性化されることで安眠が得られます。散々泣いた後にぐっすりと眠れるのはこのためです。
痛みの緩和:鎮静効果のあるエンドルフィンが分泌されます。笑いの幸福感増大の作用は、このエンドルフィンに由来します。同じエンドルフィンが泣いたときにも分泌されるのです。
デトックス効果:涙にはコルチゾールとマンガンを体外に排出する機能があります。コルチゾールはストレスホルモンと呼ばれ泣いた後にすっきりした気持ちになるのは、コルチゾール低下によります。また、怒りっぽさや不安を感じるときに体内のマンガンが上昇することが知られています。マンガンが減少することでうつ病のリスクも減らすことができます。
このように涙を流して泣くことは、身体的、精神的な効能があるのです。
泣く子は育つ
「寝る子は育つ」はよく知られていますが、「泣く子は育つ」というのもあります。
「大泣きする子どもは元気であって、病気にもならず強く育つ」
そのような意味の諺です。
人前で泣くかとは別としても、泣くこと自体をネガティブなこと、弱い人間のすることとして押さえ込むことは、精神的にも、身体的にもあまり良いことではありません。
嬉しいとき、悲しいとき、感動したとき、涙を流して泣くことは決して悪いことではなく、かえって良いことばかりのように思います。
私は過去の別れを思い出して昨日泣きました。
今日少しだけ今もう会えない人の想いが少しだけ分かったような気がします。
泣く子は育つのだと思いました。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。