「ぼ〜っと」することで...ぜひやってみてください。
(写真は京都で2018年11月に撮影)
ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健(たかざわたけし)です。
一人ひとりが「最高の自分」に向って成長し続けることに役立ちたいと願って書いています。
これを読んであなたが成長への刺激やヒントを得られれば、とても嬉しいです。
今日は「ぼ〜っと」することの大切さを考えます。
最後に「ぼ〜っと」したのはいつのことでしたか?
細かいことで恐縮ですが、「ぼ〜っと」してしまった、ではなくて、意図的に「ぼ〜っと」したのはいつでしたか?
あまりの寝不足であるとか、疲れ切ってしまって、意図せずに「ぼ〜っと」してしまったことはあるかもしれません。同じ「ぼ〜っと」でも
でも、意図的に「ぼ〜っと」したことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「ぼ〜っと」するのは怠けているようで、よろしくないとの考えもあるでしょう。
私も意識的に「ぼ〜っと」することに抵抗がありました。
しかし、「ぼ〜っと」することの大切さを理解してから、定期的に「ぼ〜っと」しようと試みています。
ところが、これがなかなか難しかったりするのです。
私は今日「ぼ〜っと」意図的に30分ほどを過ごしました。
「ぼ〜っと」することに目覚めたきっかけ
私の趣味の一つにスキューバダイビングがあります。
長年の趣味ではなく、中年になってからダイビングのライセンスを取得しました。
機材を身につけて潜ることに慣れるまでは、やはり緊張していて機材の装着が問題ないか、タンクの空気の残量が気になったり、一緒に潜っている人との距離を気にしたりしていました。
しかし、同じ場所で何回も潜るうちに慣れてきて、ある時、水中を泳ぐ魚を下から眺めていると、その向こう側にキラキラを輝く水面が遠く見えました。
私の吐き出す息が泡になって遠くの水面に向かってゆらゆらと上っていきます。
泡の間を魚の群れが通り抜けていきます。
泡をぼんやり眺めながら、5分ほどだったと思います。
「ぼ〜っと」していたのです。
不思議な体験。今までにない感覚でした。
これがきっかけでした。
「ぼ〜っと」している時、何が起きているのだろう?
「ぼ〜っと」している時に、脳は働いていないと思っていましたが、どうもそうではないようです。
実は脳は「ぼ〜っと」している時に、平常時の15倍もの活動をしているとの研究もあるようです。
そして、単に15倍活動するのではなく、神経回路網が様々な部分で活動をしてアイディアを生み出しやすくなるようです。
これまでの体験と現在の課題が不思議なようにつながることや、分野を横断して知恵が与えられるような「統合体験」が、この「ぼ〜っと」する時間によって生まれるように思います。
こんな働きがあると知れば、「ぼ〜っと」していることが、怠けているとは決して言えないと思うのです。
意識的に「ぼ〜っと」する時間をつくろう
短い時間でも良いと思います。
ぜひ、意識的に「ぼ〜っと」する時間をつくって見てください。
私のようにじっと動かないでいることが苦手な人は、歩いても安全な広い公園などを歩きながら、時間を決めて「ぼ〜っと」してみて下さい。
じっと静かにしている方が良い人は座るなどしてはどうでしょうか。
私は海が好きなので、砂浜を歩きながら「ぼ〜っと」することもあります。
近くを見つめるよりかは、遠くを見る方が「ぼ〜っと」しやすい様に思います。
すぐに何かの成果を得ようとしないのが良いように思います。