ヨコハマ・ラプソディ 7 チョコパフェ
七.チョコパフェ
志織と「タップス」を見に行ってから数日経った日の夜、俺が珍しく大学の必修科目である、第一外国語の英語の勉強をしていた時だった。
「コンコン」
誰かが部屋をノックする音がした。
「はーい」
「なあ、松崎。お前、彼女いたよな。二人でうちらのライブに来ない?」
ドアを開け、無精ひげが妙にサマになっている顔を覗かせたのは、同じ学年で社会学部の富田だった。いつも部屋でエレキギターを弾いているやつだ。
「ライブ? ああ、お前バンドやってたっけ。なんの曲やんの? そも