地震、その他 note 雑感:創造性の開発について
3月16日の晩の地震は少々大きかったのでびっくりした。新横浜の事務所(単身赴任先で住んでいるマンションの一室のこと)にいたのでそれほど激しく揺れたわけではないが、ゆるやかに長時間揺れたので、遠くで大きな地震があったことはすぐにわかった。
私のところは幸いにして物損の被害なし、運よく停電の区域からもはずれていたので何も問題はなかった。各方面への連絡・確認をすませてから情報収集していて驚いたのは、首都圏では地震そのものの揺れによる被害よりも停電による被害が大きかったことだ。東京電力によれば、「午前0時時点、管内の1都8県の209万戸余りで大規模な停電が発生している」ということだった。VPNサーバーやファイルサーバーがダウンして翌日は仕事にならなかった会社もあったかもしれない。
その後も東北地方で断続的に揺れていたようで、18日の晩に岩手県沖が震源で震度5強というのもあった。
こんなときに気になるのは、2011/3/11から新たな活動期に入ったのではないか、と言われる富士山だ。今のところ、特に今回の地震による影響は見えていないようだった。下記サイトで最新情報をチェックできる。
富士山の火山観測データ
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/open-data/open-data.php?id=314
気象庁のページには他にもいろいろ観測データが詳しく載っているので、特に大きな地震があった後はしばらく、定期的にチェックするとよいかと思う。
2022/3/19時点のスクリーンショットを貼っておくとこんな感じだ。
上の2つのグラフが最近2か月の活動状況、下の2つのグラフが長期の活動状況、というわけだが、最近落ち着いているなぁ、ということと、長期を見ると、2011年3月11日以降に急に高周波地震の回数が急激に増え、その後沈静化しているように見えるものの、遠くから目を凝らしてみると2011年以降、5年周期くらいで活発化⇒沈静⇒活発化、という波があるようにも見える。2026年のどこかで1月あたり75回とか100回という月があるかもという気がしないだろうか。その延長では2031年か2036年あたりで爆発だろうか。
いや、しかし、南海トラフ巨大地震との連動のほうがありえるシナリオだということなので、今のグラフを見て印象で将来に延長してみてうんぬんするのはナンセンスであろう。
さて、こんなことを書けるのも、今年に入って読んだ鎌田浩毅著「富士山噴火と南海トラフ」のおかげ、なおかつ、note に思うところを書き残しているからだ。
note は、趣味の読書と音楽を軸に「よく考えることは、よく生きることである。」をテーマに継続して利用させてもらっている。どちらかというと自分の整理のため、というところもあってうまく活用できて重宝しているが、いまだに「毎日なんでもいいから書いてみよう」という note からクリエータへのおススメはガン無視だし、より多くの人に届くテーマを選択しよう、とか、みんなの役に立つトピックを考えてビューを稼ごう、などの工夫もしていない。
目次もつけないし、読みやすさへの配慮もしていないばかりか、「スキのお礼メッセージ」をはじめとするリアクションへの設定もサボったまま、わかってるんならすればいいじゃん、と言われそうではあるが、このほうが私らしいか、と思って書きっぱなしでそっけない作りはそのままにしておこうと思っている。
2年とちょっと前、noteを始めて 2か月くらいの頃に note についての雑感をまとめているが、今、読み返してみてもまったく同じ印象である。
最近感じていることで、この記事に付け加えることがある。それは、「スキ」や「ビュー」の数が多くなる記事は、内容が一般受けするものかどうかではなく、私の愛情と熱がつまった記事のほうである、という点だ。
どの記事も、同じようにエネルギーと時間と愛情を注いで書いているつもりではあるが、やはりどうしても差はついてくる。また、雑多に思えるだろう記事のテーマに関しては、どうしても、多くの日本人に(*1)なじみがあるかないか、という差が自ずとあるし、時流の関心事にかぶっているかどうか、という差はどうしてもある。
そんななかでも、いかにも一般受けしそうにないテーマの記事にかえって「スキ」や「ビュー」が集まったりするのを見ると、なんとも言い難い嬉しさがある。
まぁ、どんなにそっけないふりをしていても、相変わらずそれなりにダッシュボードが気になるものだが、そんな発見があったりすると、それはそれで楽しいものでもある。また、最近、SNSならではの新しい出会いと交流も生まれて、ぽつぽつとスキやコメントをいただけるのも嬉しく、遅ればせながら SNS としての楽しさも生まれてきたところではある。
もちろん、いろんな方の感性あふれる記事を楽しく読ませていただき、参考になることも多く、その点でもますます充実してきて嬉しいかぎりだ。
閑話休題。
今回の停電で私個人は影響をほとんど受けなかったのだが、それはたまたま運がよかったにすぎない。プライベートでも仕事でもクラウドベースのサービスに頼る部分が多くなっており、ネットに接続できない、あるいはネットが機能不全になると非常に困る。そのことは以前に記事にしたことがあった。
そういえば、これらの記事で、愛用のノート・パソコンを買い替えようかどうか少しウジウジ書いているのが目につくが、ついに、今年の1月に買い替えた。
CPUは Core i7 - 1185G7 (4 core / 8 thread) 3.0GHz, Memory: 16GB / Storage: 512GB SSD で爆速。ディスプレイは 13.3 inch WUXGA sRGB 100% で発色もよく明るく綺麗、重さは1.3kg弱、業界最軽量ではないものの十分軽いし、薄いしスタイリッシュだ。
メーカはMSIという台湾に拠点を置く大手のBTOメーカだが、ちょっとプライベートでマニアな感覚があるブランドなのもよい。
やっぱりパフォーマンスに余裕のあるマシンはいい。重ための複数のアプリケーションを動かして、そのうえに重たいファイルを開いても、何事もないように涼しい顔でサクサクと動く。
ちょっと心配なのは耐久性だ。こればかりは当たりはずれもあるし、長く使ってみないとわからない。
5年もたせる(60歳まで!)つもりで購入したけれど、放熱のための吸気・排気のグリルを見たり、筐体を持った感覚では、ちょっとむつかしいかもなー、という印象。さっそくソファの上に放り出したPCの上にうっかり座ってグシャっという夢を見てうなされてしまった。
しかし、改めて思うが、Panasonic の Let's Noteはいい。前の愛機は軽くてコンパクトなだけでなく頑丈だ。飾り気のないのもよかった。ホイールパッドという円形のタッチパッドは操作しやすいし誤動作も皆無で最高に好きだし、キーボードも気に入っている。インターフェースはフル装備、Optical Drive も内蔵だ。・・・実際には使用頻度は低いけれども、一台でどんなユースケースでも対応できるのは素晴らしいポイントだと思う。
最新のモデルで 12.1型のSVでも 、USB-C (TB4) x 1 USB-A x 3, HDMI, RGB, LAN(RJ-45)を装備し、そして Optical Driveも内蔵している(光学ドライブなしも選択できる)、CPUは Core i7-1195G7, memory 32GB、頑丈さはそのまま、それでいて1.1kg 前後だ。ただし、32万円前後もする。
カスタマイズレッツノートSV2 ノートパソコン12.1インチ|パナソニック公式通販サイト - Panasonic Store Plus
やっぱり、いいものはいい。いいものは高い。そう思うと、新調したマシンは14万円弱(税込)、もちろん、Let's Note SVの最新と比較すると見劣りはするが、私には十分すぎるほど、使いこなせるか心配なほどだ。いい買い物をしたと自己満足している(*2)。
不思議なもので、PCを入れ替えて2週間ほどして、ちょうど拡張ディスプレイも昇天してしまった。
数年前から会社からおさがりのDELLのLCDモニタを拡張ディスプレイとして大変便利に使ってきたが、もともと暗いし発色もコントラストもイマイチだった。新しいマシンを導入してから、ますますイマイチだな、と思っていたそんなダメ出し気分が過剰に伝わってしまったのだろうか。仕方ないので、急遽 21"のモニタをAmazonで発注し次の日に届いてこちらも入れ替えたわけだけれども、便利な世の中になったものだとつくづく感心するばかりだ。
前回、π の計算について Pythonを使い、自分でコードを書いて確かめながら本を読んだ、ということで記事にしたが、前の愛機では手に余ってとても出来なかった。マシンを新調することで、ついにできるようになったのだ。
創造性を開発するうえで、必要な技術や道具・施設が必要なことは言うまでもないし、そのための相応の資金も同様に必要であることは切実な現実だ。
さて、note は、利用者のことを「クリエーター」と呼び、投稿を「創作活動」と位置付けているわけだ。note の雑感をこうして書くと、意識せざるをえない。自分の生産性を高めるべく、環境を少しづつ整えながら、はて、あらためて創造性を高めるために重要なことって何だったっけと思い直したときに、本棚にあった川喜田二郎の「パーティ学」が目にとまった。
パラパラと見返してみて、昭和39年に書かれたこの本は、今こそ読み直されてしかるべき本なのではないか、と思った。ハード面は相応に古いが(当たり前である)、ソフト面はちっとも古くない。
この本は、個人の創造力の開発というよりも、チーム・共同体としての創造力の開発を主題として、抽象的な枠組みだけでなく具体的な実践まで説いている点で他に類を見ないものではないだろうか、と思っている。
今回、その「パーティ学」のことや、読んでいる本、これから読もうと思っている本、あるいは、歴史や政治経済、英語の勉強について、仕事へのエンゲージメントとコミットメント、マネジメントのあれこれ、体調管理に重要なルーチンや食事のあれこれなど、万人の役に立つだろう記事を書こうと思っていたが、新しい Laptop の自慢をしているうちに力尽きた。
まぁ、仕方あるまい。こうして書いてみて、新しい記事を書いて積み重ねていくこととともに、たまには振り返ってみることも大事だと思った次第だ。
■ 注記
(*1) 別に人種や国籍で差別しているわけではない。noteの記事は日本語で書いているからである。
(*2)このようにスペック・機能を重視して購入すると、2-3か月もすると同等のスペックのマシンが値下がりしているのを見てがっかりし、さらに半年もすればずっとハイスペックのマシンを同等の価格で買えることを見つけて地団駄踏む、というのは避けられない。それが世の中の定めであり、理である。