火曜日しばらく雑記帳・2024 CW39
あっという間に今年も10月となった。暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、ぐずついた天気が続くものの、だいぶん涼しくなってきた。朝に目が覚めると、ついこの間までは明るかったのに、まだ暗い。そして、朝からバタバタしているうちに、18時くらいになってふと気が付くと、いつの間にか外が暗くなっている。
30年以上前、当時の職場の先輩社員に言われたことを思いだす。30代は20代の2倍のスピードで時間が過ぎる。40代は30代の2倍、50代は40代の2倍で時間が過ぎる。その時々でそのときの役割でやれることを全力でやれ、技術者は一生勉強。そのときは「そんなもんかなぁ」と思っただけだったが、30代、40代、50代と歳を重ねてくると、確かにその実感はある。
小学校のころは夏のほうが一日が長く、冬のほうが一日が短く感じられた。日中の時間が長いのは春から夏にかけてだが、最近は秋から冬にかけてのほうが一日が長く感じるような気がする。私だけだろうか。
■先週の食事は、まず「お坊さんの気絶」。有名なトルコ料理のひとつでお坊さんが気絶するくらいに美味いということだ。それが本当かはさておき、ちょっと見映が悪くなったが、実際、実にうまい。
茄子は縞々に皮を剥いて、素揚げにして縦に割く。トマトとタマネギとニンニクとオリーブオイルで炒めたものを詰めて、水をひいた耐熱皿に並べ、オーブンで焼く。トマトとタマネギを炒めるときに、クミンシードを入れてちょいと中東風。
先々週だったかカボチャのグラタンを作ったが、もちろんラザニアも美味いに決まっている。
カボチャは茹でてから挽肉とタマネギと炒め牛乳と生クリームで煮て、小麦粉とバターのルーを作って加えて固めのとろみをつける。トマトソースも挽肉とタマネギをオリーブオイルで炒めてダッテリーノ種トマトで煮詰めて作る。あとはラザニア用の平たいパスタと交互に積み重ねて最後にチーズをオン。オーブンで15分ほど焼いて出来上がり。
ペシャメルの代わりにカボチャを使ったが、とても美味くできた。
先週のカリーはラム肉のカリー。以前はココナツミルクで煮込んだが、最近はアーモンドミルクで煮込むようになった。
アーモンドミルクだと、しっかりコクがありながら実に軽く仕上がる。
スパイスは、スターターにマスタードシード、クミンシード、クローブ、メインは、コリアンダーシード、クミンシード、オールスパイス、ターメリック、赤唐辛子、仕上げに大津屋(スパイス&ハーブ【あ~】 - アメ横大津屋スパイス・豆の専門店 (ohtsuya.com))のガランマサラ。
金曜日もちょいと忙しく、冷凍のシーフードミックスがあったのでピラフを作って簡単にすませた。・・・というか、いつも簡単なものばかりだが。
バターで玉ねぎのみじん切りを炒めてシーフードミックスとハムの切ったのを投入してされに炒め、米を投入してざっと火を通したら水を入れて炊けばよい。バターとタマネギの甘みがなんだか懐かしいようなほっとする美味さだ。
炒めれば何でも美味しく食べれる、と少々乱暴なことを書いた気がするが、事務所で会議の合間にパパっと作ってパパっと食べるとなるとそういうのが多くなる。コチュジャンベースのソースは、知り合いにもらったのが一瓶あって、あまり頻繁には使わないが韓国風を楽しめる。
コリアンダーシード、クミンシード、ターメリック、そしてガランマサラを使えばカリー風、簡単にスパイス炒め。
9月30日、10月1日、月・火と野暮用があったので朝から弁当を作って川崎のオフィスに顔を出した。
火曜日の朝7時ごろ、あれ?なんだかいつもより沢山おかずがはいるなぁ、気のせいだろうか、まぁまぁヨシヨシ、と弁当を詰めていた。ご飯を詰めようとしてようやく気付いた。いつも、ご飯を下段、おかずを上段にいれているのだが、気が付かないまま逆にしていたのだった。
私としたことが。
■先週ひっかかった音楽を少し。
1.フランスのジャズピアノトリオ。EYM Trio、新しいシングルが "Lateralus" YouTubeでは2年前にアップされているもののようだ。
プリペアドピアノというのだったか、ピアノの弦に木や金属などを挟んだり接触させてパーカッシブな音を出す、そういうテクニックを使っているようだ。その音色の面白さもさることながら、ちょっと中東風な雰囲気があり、ドラマティックに盛り上がる曲構成もいい。
このトリオは、私が今年イチオシの女性ボーカル、ヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパルが共演したので引っかかって来たのだが、エキゾチックな雰囲気があってなかなか気に入っている。
2.アメリカの女性歌手、WILLOW "Wanted" サックスのカマシ・ワシントンが参加しているのでひっかかってきたが、なかなかいい。
アルバム "ceremonial contrafact" からのシングルだ。アルバムを聴いてみると、凝った曲はソフィスティケートされた音作りでそれぞれなかなか魅力的だ。伸びやかで力のある声で音階を自在に操る感じ、不安そうな焦燥感・やり場のない怒りも感じる。
ちょっと調べてみたところではウィル・スミスの娘さんで、2000年生まれ、2010年から音楽活動をスタートしているとのこと。Spotifyではすでに8枚のアルバムを視聴できるようだ。まだあまり聴いていないのだが、これからもっと聴くことになりそうだ。
3.サンディー "'Alekoki" サンディー & ザ・サンセッツのサンディー、ハワイの歌を歌うシリーズの第5弾、ということだが癒される。
4.ベトナムのフルート・サックス奏者 Trần Mạnh Tuấn (トラン・マン・トゥアン)、ギターにグエン・レ (Nguyên Lê)を迎えて "Quê Nhà"
空間を包み込むようなギターとサックスの音色とフレーズ、どこか懐かしいメロディ、なんとなくベトナムの田園の光景を感じるのはジャケ写を見ているからか、グエン・レのギターのフレーズからだろうか。
5.西アフリカのトーゴ出身でデンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動しているというギタリスト、アラン・アパロー (Alain Apaloo)の ”Rendez-vous"が耳にとまった。
リゾネータギターだろう、独特のビビりと共鳴のあるギターの弾き語りでブルージーな魅力でいっぱいだ。
バッキングのギターは装飾音もふんだんで華麗だが、なんといっても歌とメロディーを邪魔せず、それでいて奥ゆかしい。声は物静かで内省的だが明るめのトーンで、ぐっと引き込んで聴かせる力がある。
現代ジャズ・ギターの帝王とも言われるカート・ローゼンウィンケルのハートコアレコーズからで、これからさらにおおいに期待できる。
素晴らしいミュージシャンにまた出会ってしまった。
■土曜日のジョギングは新横浜から鴨居を往復の13.8km。曇り空で気温は低めで25℃前後、湿度はやはりメチャクチャ高いものの楽に走れた。
今年もあと 3か月を残すのみとなった。夏も乗り切ったことだし、なんとか610kmの目標通りに着地できる見通しだ。
しかし、中東情勢はさらにひどいことになってきた。憎しみと報復の連鎖を断ち切ることはできるのだろうか。心が痛む。