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地中海の風 5:ダフネ・クリトハラス Dafne Kritharas ”Varka"

1992年生まれでギリシャ人の父とフランス人の母を持つというダフネ・クリトハラスのことを知ったのはたぶん去年(2021年)の 1Q (第一四半期) だと思う。"U Stambolu Na Bosforu" (「ボスポラス海峡のイスタンブールで」 by google 翻訳) のビデオ・クリップを視聴したのが最初だ。

バルカン半島、ギリシャ、地中海、オリエント、そして哀愁を込めた歌が好きな人ならば、一発でまいってしまうと思う。

去年 (2021年) のアルバム "Varka" (偽物、まがい物、トリック、詐欺師等の意味らしい) は全編そんな哀愁に満ちていて、じっくりと聴くのにいい。

言葉はわからないけれども、曲のタイトルなど翻訳をかけてみると、スロバキア、クロアチア、ボスニア、ギリシャ、あたりの言葉をメインにしているようだ。

哀愁、あるいは怨念に近いかもしれない、大国に挟まれた紛争の歴史の悲しみを感じさせる、そんな力強い歌声は迫力だ。

2018年のデビューアルバムリリース前の動画もなかなか雰囲気がある。


全般、まだまだ困難な時代が続きそうで状況が悪化しそうな局面でもあるし、今後の成り行き次第だが、彼の地は地政学上、さらに大きな紛争が発生してもおかしくはない。もういなくなってしまった親しい人たち、愛する人たちからさえ裏切られてしまった持っていき場のない悲しみと憤り。

そんなこれからの時代に、彼女はどんな歌を歌うことになるのだろうか。


世界中の紛争が早く解決しますように。



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