火曜日しばらく雑記帳・2024 CW49
先週から京都の自宅に帰っていた。その間に寒波が来て日に日に寒くなって、つい1か月前には信じられなかったが、最低気温が5℃を切り、最高気温が10℃を切るようになった。京都は朝から午前中がいい天気で晴れているが午後はたいてい日本海側から雲が侵入してくるのか曇りがちだ。そして、時折時雨れる。
木屋町四条二筋上がるのスナック Mick が今年で50周年、パーティーを7日にするということでちょっと顔を出してきた。私は大学1年のときから来ているので、いちおう38年の常連ということになる。ここのところ年に5回行くかどうかなので、常連と言えるかは問題だが。。
ママさんが代替わりしてもう7年、お店の内装や調度品が変ったし、なんといっても若いお客様が増えて、雰囲気がぐっと明るくなってお洒落さが増した。それでいながら私のようなオールドファンも違和感なく入れる、そういう感じが嬉しい。
私はアイリッシュウイスキーの Jameson が好きでボトルを入れていて、たいていそれをオンザロックで飲んでいる。以前はショットグラスでストレート、ビールをチェイサーに、と気取ってみたが、最近は大人しくしている。
もし、Mick を訪れることがあれば、note で私の記事を読んだ、とママさんに申告すれば、私のボトルから飲んでいただいて結構だ。
日本でジンが流行していることをご存知の方も多いかもしれない。しかもクラフト・ジンといって、それぞれ工夫をこらしたどちらかというと高価なジンが流行っている。高価といってもジンだから一本5000円前後くらいだ。
京都には京都蒸留所(京都で生まれたジン蒸溜所 京都蒸溜所)があり、柚子とショウガを使った「季の美」というジンがある。これは美味い。
ふらっと一人で入ってゆっくりと飲める場所はここくらいだ。コロナ禍も乗り越えて続いている。これからもずっと続いてくれることを願う。
■先週は仕事のプレッシャーのレベルが低く落ち着いてきたこともあるし、自宅にいることもあって気持ちの余裕は若干あった。12月6日の金曜日に雲行きの怪しい件がひとつ報告されたが、それがどうなってしまうのかはわかってはいなかった。
自宅にいれば妻が作ってくれるのでちょっと食べすぎ気味だ。鶏の胸肉と野菜を少し買っておいて、妻が忙しいとき、あるいは仕事のスケジュールで昼食の時間が読めないときに、自分で昼食をぱっと作れるようにしておく。
たとえば、パスタ。
定番の「地中海風」がぱぱっと作れるようにエルブ・ド・プロヴァンス(プロヴァンスのハーブミックス)とオリーブオイルは常備してある。
出汁巻きは味はもちろん問題ないが、自宅にある卵焼き器がイマイチ使いにくく、形がどうしてもイビツになる。
紅芯大根は京都の自宅近所のスーパーで入手できる。相変わらず美味しい。
■先週にひっかかった音楽を少し。
1.ブラジルのジャヴァン。新しいアルバム "Origem (73-75)" がリリースされた。シングル、"É Hora" がひっかかってきた。
アルバムはジャヴァンが1976年にデビューする前の曲を12曲集めて今年制作されたものだということで、タイトルの "Origem" は「起原」という意味だ。詳しくはオフィシャルサイトの紹介を見ていただきたい。
現代での録音でもあり古さはまったく感じず、のびのある明るい声で陽気な曲が揃っている。
2.マリのサリフ・ケイタ。アルバムは2019年以降リリースされていないが、今年はシングルを精力的にリリースしている。Kante Manfila が耳に飛び込んできた。
西アフリカのグリオ(吟遊詩人)の少しもの悲しい歌とギター演奏を堪能できる。
1987年に最初のソロアルバム、「Soro」の大ヒットで世界中に知られ、セネガル出身のユッスー・ンドゥールとともにワールドミュージックブームの先駆けとなり、当時私も本当によく聴いた。
西アフリカのグリオ(吟遊詩人)の伝統的な音楽にエレクトリックの音をうまくブレンドさせて、ボーカルの節回しやコーラス、パーカッション、弦楽器の音といったエキゾチックな楽しさと、シンセサイザやギターの聴き慣れたサウンドとデジタルなビートが融合して楽しめる。
今年のジャズフェスティヴァルでも、さすがに高音域の声に歳を感じさせるものの、元気な姿を見せている。
3.迫力あるカンテが聴こえてきたと思ったら、カマロンの1991年のライブだった。ギターはトマティート。
カマロンといえばパコ・デ・ルシアのギターのアルバムをよく聴いていたがトマティートともよく演奏していたというのは比較的最近になって知った。
4.英国はロンドン生まれのサックス・クラリネット奏者の Shabaka (シャバカ・ハッチングス)、まったく知らなかったのだが、エスペランザ・スポールディングとの共演のシングルが流れてきた。
リリースされたばかりのEP "Possession" からの一曲だ。収録されている5曲それぞれに NY で活躍中のミュージシャンとの共演になっている。私には馴染みが薄い名前が並ぶが、エキゾチックな管楽器の音や電気楽器の音を丁寧に重ねていて楽しめる。
ユニバーサルのサイトの Biography から引用しておこう。
アルバムは2022年と2024年の2枚だけだが、これからもっと聴くことになるだろう。
5.ギリシャの女性ボーカル、エレフセリア・アルヴァニターキの新しいアルバムがリリースされた。
6.レバノンの歌姫、Elissa エリッサの新曲。「あなたの愛はベイルートのよう」と訳されるようだが、紛争のなかで爆撃も受けることになったベイルートの美しさを歌うメッセージソングだろう。
7.現代ジャズ・ギターの帝王とも言われるカート・ローゼンウィンケルのライブ。
サックスとベースにドラムスとのカルテット編成でストレートなジャズを演奏、彼独特の音色で駆け巡るソロが十二分に楽しめる。
■ジョギングは7日の朝早いうちに、京都の洛北のいつものコースを 13.9km ゆっくりと走って来た。ようやくイチョウも見事な黄色、紅葉も綺麗に色づいてきた。
仕事でまた一波乱ありそうだ。新しい案件もいくつか芽生えはじめ、年末に向けて気が抜けない。
それにしてもシリアのアサド政権崩壊には驚いた。世界の動きが速い。来年はまた事態が大きく変化していくことだろう。ぼんやりしているうちに取り残されていきそうだ。
ウクライナ、パレスチナ・中東、そしてアフリカはじめ、世界中の紛争が早く解決しますように。