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火曜日しばらく雑記帳・2023 CW25
私は天才かもしれない、と思えるときが、たまにある。皆さんにもきっと、たまにはあることだろう。
私はカンがいいかもしれない、とか、運がいいのかもしれない、誰かに守れているのかもしれない、そんな風に思えるときが、たまにはあるだろう。
あまりロジックもなく、こうかもしれない、ああかもしれない、と思ったことをやっているうちに、やることなすことすべてが、・・・とまでは言わないが、それぞれがパズルのピースみたいにかっちりはまって、なんだかうまく回り始める。だいぶん前に、あまり深く考えずに「これ、ついでにやっといてね」と軽く言ってやってもらっていたことがあった。それが、なぜか今になって、ピースとピースのすきまにはまってくる。それを見ていた誰かの一言が大きなヒントとなって足りないピースが見つかってくる。そしてたまたま絡んでいた別案件での議論がピンと来たのでそこを確かめてみると、おお。。。数週間来の問題解決の糸口が見えた。
そんなときは、Carly Simon だ。
乗っているときは、そのウエーブに乗っていく。そうすると、いつの間にか空が白々と明けてきた。
もう十数年以上前、会社のオフィスで一晩明かした朝、出勤してくる人たちを眺めながら構内の喫茶店でモーニング、といえば、茹で卵、トーストにコーヒー。
久々のほぼ徹の朝。なんとなくそのころを思い出す、固ゆでの卵、サラダ、トーストにコーヒー。
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北半球では今が年間で一番昼が長い。
■ 6月18日は父の日だった。娘からのプレゼントは、沢の鶴の「日本酒飲み比べ純米酒ギフトセット」、朝いちばんにLINEを通じて "LINEギフト" で来たので、すぐに受け取り手続きをした。父の日は日曜日だ。そのためか翌日の発送となり翌々日の 6月20日に新横浜の事務所に届いた。
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さっそく、左から一本目、純米吟醸の瑞兆から嗜んでいる。飲み比べと謳われてはいるものの、順番に飲んで、たぶん、飲んで美味しかった、で終わることと思う。
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自分で言うのもなんだが、自分で言っちゃうが、メチャメチャ美味い
私に何かプレゼントというと、それほど迷うことはないだろう。お酒を送っておけば間違いない、かつ、どんなお酒でも受け付ける。しかも親に対してならそれほど気を遣わなくてもいいはずだ。
それでも、送る方にとってみれば贈り物の選定はどうしたって迷うだろう、そのことは想像にかたくない。幼いころの父の日のプレゼントも嬉しいものだが、一人前の大人になってから、つまりは贈与と返礼のプロトコルをわきまえてからのプレゼントというのは、ひときわ嬉しいものだ。
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オリーブオイルを熱してクミンで香りを出し、玉ねぎとトマト少々とジャガイモをざっと炒めてブルグルを投入して軽く混ざる程度に火を通し、ブルグルの倍の分量の水を投入して 15分炊いて 10分蒸らす。
香菜散らしてレモン搾ってあっという間にご馳走様。
贈与と返礼、というのはコミュニケーションの一つのスタイルだ。そういえば、弁当もコミュニケーションの一つのスタイル、自分との対話かもしれない。
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■先週にひっかかった音楽を少し。
1.この土日は京都の自宅に帰っていたのだが、妻が、「沢田研二 華麗なる世界ー永久保存必至!ヒット曲大全集」と題するTV番組を鑑賞していて、私も一緒に視聴した。
出演者のコメントで「ジュリーは孤高の人だ」と言っていたが、確かにそう思うし、そこが私も好きなところだ。誰かにこびたり誰かとつるんでいるところなど一切ない。1980年前半くらいまでのヒット曲の数々は素晴らしい。そのあと、テレビからほぼ姿を消して、しかし、今に至るまでライブを中心に活動している。ジュリーを 100% 演じ、その後は過去の栄光への未練も感じさせずに沢田研二として活動している。その姿には、改めて感動を覚えた。
一番好きなのは、私がカラオケでよく歌っていた 「TOKIO」。
そして、「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」。この曲はほんとに記憶に残る。一度聴くとしばらく頭の中で鳴っている。
カサブランカ・ダンディも悪くない。沢田研二はルックスもそうだが、声がいい。私の耳には少し音程が不安定にも聴こえるが、高音から低音まで力のある艶やかな歌声がいい。
そういえば、先週はブラジルの異才シコ・セザールについて書いたが、その少し怪しいルックスは、忌野清志郎に通じ、そして、沢田研二に辿ることができると思っていたところなので、タイミングもよかった。
残念ながら、Spotifyでは最近の曲は聴けないようだ。これはライブを聴きに行くしかないか。。
2.シコ・セザールを知ることになったピアノ・デュオのデュオ・ジスブランコ、その一人 Claudia Castelo Banco の "Feira de Mangaio" 。
パーカッションとのピアノとボーカル、というシンプルな構成で聴かせる。
3.ブラジルのミナス出身の女性ボーカル、Thamires Tannous (タミレス・タヌース)、アフリカのコラ奏者のモミ・マイガを迎えてのシングルが心地よい。ブラジルほか中南米のミュージシャンとアフリカのミュージシャンの共演を最近よく聴くように思う。
2014年以来、2枚のアルバムがリリースされているが、なかなかいいミュージシャンだ。
■土曜日、すばらしくいい天気の午前中、京都のいつもコースを 15.4km 走って来た。
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6月18日の日曜日の晩、2か月ぶりに、Finland の友人、Keijo Salmivaara (ケイヨー・サルミヴァアーラ)と ZOOMでWeb 飲み会をした。
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今年から、ボスニア海の北端東に面した Oulu から引っ越して、少し南の内陸の湖畔の街に住んでいるとのことだが、この6月中頃はパートナーの別荘で優雅に過ごしているとのことだ。住んでいる街から40kmほど船で湖を渡った対岸にある、森に囲まれたログハウスだ。
もちろんサウナがあるし、庭の一部のような湖でスイミングも出来るし、庭にはバーベキューができる立派な屋外用グリルがある。遠赤外線でじっくり時間をかけて仕留めたトナカイの分厚い肉を焼くのが男の仕事だ。・・・ちょっと盛りすぎの書き方だが、まぁ、そんなイメージだ。
北半球では今が年間で一番昼が長い。
フィンランドでは、夏至の日は一日、昼も夜も飲んで歌って過ごすらしい。
そして7月いっぱい休みをとるのが通常だ。休みをとるコツは、最初の1週間は仕事を忘れることに努める、次の2週間は休みを存分に楽しむ、その次の1週間で徐々に仕事モードに復帰する、と聞いたことがある。7月の長期休暇には休み手当が出るらしい。その休み手当を返上すると1週間追加で休みがとれるとも聞いた。本当なのだろうか。
私の京都の自宅は、彼らの湖畔のログハウスよりもずっと小さい。