火曜日しばらく雑記帳・2023 CW19
5月の第一週は全世界的にいろいろ進まない。覚悟はしていたとはいえ、あまりの空回りぶりの私自身に少々あきれてしてしまった。
どのお客様でもそうだし、自分たちだってそうなのだが、連休前に自分の持っているボールを相手に投げて休みに入ろうとする。しかも連休前ギリギリに。そして、みなさんも「君たちグローバル企業なんだから、日本のゴールデンウイーク中でも世界のあちこちにある拠点は動いているよね、よろしくね。」と思うかもしれない。
しかし、先週も書いたが5月の1日はメーデーで世界全国的にお休み、中国は 1日から3日までお休み、ポーランドは5月3日も祝日、今年は英国の戴冠式が5月6日にあったからその前後の大英帝国圏内はお祭り気分、北欧はようやく雪解けでいい季節、ということで休む人も多い。ラマダンやイースターの1週間ほどあと、つまりは日本でいえば1月15日あたりでまだ正月気分が抜けてない、という感覚かもしれない。
そんなこんなで連休中に京都の自宅のリビングで空回りしながら仕事をしている私に妻がふと私に問いかけた。
「あんた、Web Meetingでしょっちゅう「あれ?そうでしたっけ?」って言ってるけど、仕事、大丈夫なの?」
まぁ、万事大丈夫なら仕事はなく、大丈夫ではないことを大丈夫にするために奮闘するから仕事になるのであって、決して大丈夫なわけではないのだが、そんなに「あれ?そうでしたっけ?」を連発しているとは思いもよらなかった。
「それから、しょっちゅう「それでね、それでね、」って言ってるのもおかしいわ。」
うーん、クセなのだろうか。説明が少々クドイのは認めるところである。気を付けようと思ってはいるが、なにせ自覚症状がないのでなかなか直らないようだ。
そういえば、20年ほど前に、当時ドイツの研究所にいたブルガーさんが日本に出張で来ていたときのことだった。
「Hi Shimamura-san, 「そうですね」ってどういう意味なんだい?」
「ん・・・・なんでそんなこと訊くのかな?」
「お前は電話でしょっちゅう「そうですね」「そうですね」と言っているので気になるんだ。」
「・・・・」
なかなか説明は難しい。第一、そのニュアンスをわかってもらうには、私自身の立場や苦境を理解してもらわなければならない。それにしても、ドイツ人の耳にも残ってしまうとは。
大きめのモニターをドンと置いてリビングに陣取ってウンウン唸っているのは妻には大変不評ではあるが、やはり自宅はいい。合間にこんな他愛もない話をして笑い合うだけでもだいぶん気持ちの持ちようが違う。
他愛のない話というのもなかなか難しいものなのだ。文脈を共有していることが必要だからだ。
■たまには、外食、ラーメンのことでも書いておこう。
娘婿君はラーメンが好きで、京都に来たときには美味いラーメン屋に食べにいくことも楽しみにしているらしい。良いことだ。おととしの正月には、ラーメン二郎に行くというので私も一緒に行ってきた。大食い系YouTuberを見ていると私もいくらでも食べれるような気もするが、ここは自重して並、コールは全部「普通」、脂飯ももらった。
知っている人も多いかもしれないが京都はラーメン激戦区で、特に自宅近くの一乗寺・東大路通から白川通の界隈はちょっと有名だ。
先週は、娘夫婦の発案で白川通の天下一品の総本店に行ってきた。歩いても行けるくらいの距離だが、孫娘もいるので車を出した。11時開店の30分前に着いたところすでに数組並んでいて、待っている間、みるみるうちに行列が長くなる、さすがの人気店。
私はこってりスープのチャーシュー麺に炒飯。
炒飯が思いもかけずとても美味しかった。ついこの間、新横浜の中華料理店で食べた炒飯がイマイチだったので少し欲求不満だったのだが、それが見事に解消された。
それに天一はこの何年かしばらく行ってなかったので久しぶりでとても楽しめた。
娘婿君はそんなことは何も言わないが、人のことをよく見ているようで、とても感心で嬉しいことだ。食べるのも飲むのも好きなわりに出不精な私を彼なりに気遣ってくれているのだと思う。私にはまったくできないことだ。
■先週にひっかかった音楽を少し
1.レバノンのタリア・ラフード。彼女のオリジナル曲で新しいシングルが公開された。
アコースティックギターでの弾き語りバージョンもYouTubeにはあがっていて、そちらは英語の歌詞も見れるので気に入った方は、そちら (YouTube Link) もどうぞ。
2.アントワーヌ・ボワイエの "The Two Lonely People" 7弦のガットギターの演奏でじっくりと聴かせる。
小林良輔氏製作のギターらしい。"This instrument is a great source of inspiration for me!"ということだ。
半年ほど前の動画だが、盟友といってよさそうなフラメンコの サムエリート とのデュオでパコ・デ・ルシアの "Zyryab" を弾いている動画も素晴らしく、楽しめる。
5月11日にはフィリップ・カテリーヌとのライブもあるらしい。
どんどん活躍の場を広げていっているようだ。素晴らしい。
3.イタリアのトランペッターのパオロ・フレスと、キューバ出身ピアニストのオマール・ソーサの新しいシングル "Greens" アメリカのミュージシャン Kokayi をボーカルに迎えてなかなか新しい音だ。
リリースされたばかりのアルバム "FOOD" からのシングルで、ちょっと面白いジャケ写だ。Spotifyでは、まだアルバムは聴けないようだ。
この2人のアルバムは、2016年の "EROS", 2013年の "Alma"もあってこちらもなかなか素晴らしい。
4.イスラエルのベーシスト、ヨセフ・ガトマンとリオネール・ルエケの "Kol Dodi"がなかなか面白い。
リオネール・ルエケ Lionel Loueke (g), オムリ・モール Omri Mor (p), ヨセフ・ガトマン Yosef Gutman (b), オフリ・ネヘミヤ Ofri Nehemya (ds) という編成のカルテットらしい。
コル・ドーディとは「ヘブライ聖書「雅歌(ソロモンの雅歌)」の一節を歌い上げるイスラエル民謡。曲名は「わが愛する者の声」を意味する。」とのことだ。(コル・ドーディ Kol Dodi イスラエル民謡 (worldfolksong.com))
イエメン・イスラエル出身で「ヘブライ音楽の女王」とも言われたというショシャナ・ダマリ (Shoshana Damari - Wikipedia) の歌を貼っておこう。
実は、ヨセフ・ガトマンは初めて知ったのだが、検索してみると、いつもいつもとても参考にさせてもらっているムジカテーハ (Musica Terra) の記事があった。どんなミュージシャンか去年10月にリリースされたアルバムのレビューとともに紹介されている。
内省的で心を落ち着かせる楽曲が魅力的だ。
5.インドネシアの4人組の人気バンド、Mocca (モカ)のシングル、"I Love You Anyway"、ポップでキュートな魅力いっぱいだ。
1997年に西ジャワのスンダ地方バンドゥンで結成されたバンドだということで、ボーカルのアリーナの明るい声、気取らず楽しい雰囲気でポップな音作りがいい。
1か月前の "You and Me Against the World" も貼っておこう。
■天気予報どおり、土曜日の午後遅くから天気が崩れ、日曜日は一日雨降りだった。土曜日も早起きして、朝のうちに湿った空気の中、走ってきた。
ところで、私は無くしものの名人だ。妻が大事にしていた傘も何本か無くして当然の恨みをかっているし、扇子や帽子など、もうどうしようもない。
新横浜では、自転車を無くした。スーパーに自転車で買い物に出た帰りに、事務所の数十m手前のコンビニに寄ったのだが、自転車を停めたまま、忘れて歩いて帰ってしまったのだった。気が付いたときは後の祭りである。
そして、連休のしょっぱな4月30日のことだった。近所の酒屋の前に駐輪していた自転車を、買い物していたわずか10分程度の間だった。放置自転車とされて京都市の自転車等放置防止条例第5条の規定により撤去されて、自宅から遠い二条駅近くの保管場所に移動されてしまったのだった。
5月4日の昼に撤去自転車の保管所から自転車を回収してきた。それも一旦、昼前に出て三条駅で京阪から市営地下鉄に乗り換えるところで自転車の鍵を持って出るのを忘れたことに気付き、慌てて引き返して取りに戻るボケっぷり。
返却手続きは職員の方たちが親切で簡単だった。
千本三条から二条の間に、佛教大学と立命館大学の綺麗なキャンパスが出来ていて驚いた。自転車とともに撮った写真がトップの写真だ。それに周辺にはお洒落なマンションもできている。そして、昔からの三条商店街も活気があって楽しい。街路樹が綺麗で広々とした御池通も新緑が美しい。
6km ちょい、ゆっくりブラブラと自転車を転がして帰ってきた。