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宮崎空港からくり時計【夢かぐら】

 さて、私の年2回という数少ない連休を活かして普通の休日では見に行けない、宮崎空港のからくり時計を見てきました。


いよいよ最後の目的地へ
熊本と違って、駅降りてすぐに空港があるの良いですね。

まずは凄い笑顔な電気子時計がお出迎えしてくれました。

ひなたスマイル時計というそうです。

あ、もう1400じゃんと思ってたら、奥から鐘の音が聞こえてきました。
少し進むと、大きな吹き抜けがあり、、、

居ました、カッコイイ

昔はこの手のテーマには一切興味が無かったのですが、、、手のひらがひっくり返りましたね。
来て良かった…!

時計の説明版です。
時計前の柵と吹き抜けを挟んだ反対側の柵にも設置されています。

予定より早く見れ、これは好都合でしたのでこの1回を使って動画の撮り方を決めていきます。

からくり時計の詳細

内容

 今回のからくり時計は、宮崎県高穂町に神話「天岩戸伝説」を基に作られております。

 1990年施工
 現会長が、東京を訪れた際に有楽町の「マリオンクロック」と出会ったのがきっかけで、リニューアル工事の際に同時設置を決められたそうです。

天岩戸伝説とは…

 天岩戸に隠れてしまった太陽の神様、天照大神(アマテラスオオミカミ)を岩戸から外に出すための踊りで、天照大神が隠れてしまった事により、真っ暗になった世界を救ったのがこの岩戸神楽とのこと。

寸法

 時計は、高さ2.5m,幅9m
 人形は手力男命(タヂカラオノミコト)は約1.2m
 うずめの命(ミコト)約1.1m
 演奏者は約0.7m
 当時、西日本最大級と言われていたとのこと。

一連の動作

ざっくり分けるとこんな感じです。

  1. スポットライトが点灯

  2. お囃子と共に中央の扉が引っ込んだ後、左右に開く

  3. 中から手力男命とうずめの命が現れ神楽を踊る

  4. 扉が閉じ、元の壁面に戻る

  5. スポットライトが消灯

デザイン

 時計のデザインは、日向灘に昇る太陽と、波上の飾りは青島の鬼の洗濯板越しに広がる、空を表現されています。

音楽

 音楽は岩戸神楽をからくり時計用に編曲したもの。編曲者は不明。

上演時間

 07:00~21:00 (1時間毎に上演)
 演奏時間:約2分40秒
  余談:この演奏時間は当時の子供が集中できる時間と言われていたそうです。

施工会社

  • 乃村工藝社

  • シマエレ

からくり時計が設置されている場所

 からくり時計は吹き抜けの最上階正面に設置されており、基本近くに居ればどの位置からでも見られるようになっております。

1Fから正面に向けて撮った写真

今回は夜の最終回を目標に来ていたので、私は数回見ていたのですが。
観客が多かったのは、2F正面・エスカレーターおどり場、3F時計真下が多かったように感じます。

2F正面

私としては、
音や動きを間近で楽しみたいなら時計真下
ギャラリーの空気感も含めて全体が見たいなら、1~3F正面
光演出も目視で見たいなら、3F左手
がおススメだと思いました。

音はどこから?

 さて、先ほど、音や動きを間近で楽しみたいなら時計真下とお答えしましたが、スピーカーはどこにあるのかと言いますと…

 こちら
 スピーカー本体もオブジェクトと同じ色で統一してありました、線対象に反対側にも御座います。

右から2列目の下から4番目に2つのスピーカーが御座います。

スポットライト

 主役を注目させ、演出をより盛り上げてくれる大事な役目と言えば、スポットライトですが、コチラは、天井下の関係者通路に3つ御座いました。
 演出用2つ、時計の夜間照明に1つ設置されています。
 夜間用の時計照明は1830辺りに点灯するようになっているようです。

時計を背に見て左手は演出用
同じ視点から右手、点灯しているのは時計の夜間照明で、消灯しているのは演出用です。

 まあ、ここが気になる人は珍しいと思いますが、日没後にカラクリを見たい方にとっては、切っても切れない存在ですよね。

時刻表示

 時計は服部セイコー製の電気子時計で30秒ごとに親時計から信号を受けステッピング運針します。
 1830になると太陽をあしらったレリーフが輝きます。

舞台裏のメンテナンス扉

 コレはテレビ特集で知ったのですが、デッキにあるこの扉がそうらしいです。
 この扉から、時計上の関係者通路に入ることができ、時計の天板を開けて梯子から内部に入るといった感じらしいです。

 コチラは駆動面のメンテナンスようで、制御盤などは建物内の別室にあるようです。
 気になる方は、参考文献にリンク張っておくのでご覧になってみてください。

ステンドグラス

 元々、時計ではなく、ステンドグラスが設置される予定でしたが、こちらも令和元年5月15日に時計上のアーチ部分に施工されました。
 日向神話をテーマに作られており、夜にはライトアップされ、昼夜問わずステンドグラスを楽しむことが出来ます。
 同時に設置されたわけではないですが、一体感がありますね。

反対側のは95年にあったのですね。

 3Fに詳細を知ることが出来るタッチパネルも設置されておりました。

からくり人形

 人形はモーター駆動になっており、岩戸神楽の動きを忠実に再現されております。
 製作に携わったエンジニアが何度も元の動きを研究し、ミリ単位の調整を施されたそうです。その制御は機械とは思えないほどスムーズで本当に人が踊っているかのような動作を実現されています。
 コチラは、NHK宮崎放送局のサイトにて解説されておりますので、ぜひそちらをご覧になってみてください。 

撮影

 途中土産買ったり等時間を潰しながら数時間、端末のバッテリーギリギリになりながらも、なんとか撮影を終えました。
 余談ですが、メルヘン館の時はサブ端末でも撮影しました。

日が暮れるにつれて、演出もステンドグラスも目立ち始めます。

撮影機材

 今回はXperia10Ⅱのみで撮影を行いました。
 設備時計用に購入したDDR07Xも持参しておりましたが、下記の通り使用できなかったので、やむを得ずと言う事で。

アクシデント

 メルヘン館の鉛筆塔・鶴屋の飛行船・駕町のピエロで活躍したDD07Xですが、直前でバッテリー切れに…仕方ないので今回は、端末のレコーダーを使います。
 音質はご容赦くださいm(_ _)m

見たかった最終回
 お店も締まり、建物内は飛行機到着を待つ方達と時計を見たい私…
 辺りの照明は殆ど落ち、あたかもステンドグラスと時計に注目せよと言わんばかりに輝いております。

 やはり最後は正面で見たいので、移動し準備
 そして59分を指していた分針が親時計の信号でガクンと正時を指すと同時に、扉が照らされます。

余談

 今回、ここに出向いた理由がもう一つあり、反転フラップ式案内装置があるという情報をTwitterで知ったのも御座います。
 残念ながら、今回は容量の関係上動画は御座いません。

 そういえば、この吹き抜けにかつて、設備からくり時計も製作していたステージクルー社ののぼりさる
の凧があったようですね。

製作会社にあった当時の紹介ページ


デッキで撮った写真もついでに貼っておきます。

俺も連れてってくれ、帰りたくない…部活行きたくない…
プロペラ機久々に見ました。
走りたくないな…

 …はい。
 部活したくないので帰りたくないですが、下唇嚙み千切って切り替えましょう。

 3時間かけて26hLABに到着。私の4日間の連休が終わってしまった。




…ストレスで帰宅後にぶっ倒れたのはここだけの話です。

参考文献

 情報お借り致しました。m(_ _)m

NHK

セイコー公式「ときをまなぼう」

 配信終了

宮崎空港


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