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【学び⑲冊目】精神科医が教えるストレスフリー超大全 樺沢紫苑


この本を手にした理由

ストレス解消関連の本は、現代社会においてかなり需要もかなり高いことから、既に市場に多く出回っており、私も既にいくつか他の本を手にしたことがあります。しかし、具体的にどのような行動を行えばどのような効果が得られるのかといったようなことよりも、精神論のようなもので終始終わってしまうものも少なくありません。本書は、大人気のビジネス書「アウトプット大全」「インプット大全」でおなじみの精神科医、樺沢紫苑氏の著書で、専門家ならではの経験と知見からあらゆる角度からストレスを対処する方法をまとめ上げた、彼の集大成とも言える、その名の通りストレスフリーの超大全です。「日本人の自殺を無くしたい」という彼のミッションと、思いが詰まったまさに永久保存版の1冊です。

脳内分泌物質で分かれる3種類の幸せ

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幸福な時に出る脳内分泌物質といえば、アドレナリンをイメージすると思いますが実はそれだけではありません。
実は幸福の種類も分泌される脳内物質の種類により以下の3種類に分かれるのです。

1 「セロトニン」的幸福  
 →「やすらぎ」「癒やし」「気分」の幸福感

2「オキシトシン」的幸福
→家族、恋人、友人などとの「つながり」の幸福感

3「ドーパミン」的幸福
→やる気による幸福感

なにかで優勝したり、大金を得た時などに分泌される成功の物質


人は以上のような幸福物質が不足し始めた時に、「苦しい」「つらい」と感じ始め、著しく不足した時には「死にたい」と思うまでにいたってしまいます。なので、どれも、とても重要な物質であることには間違いありません。そして、誰しもが「幸福」という言葉を耳にした時に、「大金を得たい!」というような、ドーパミン的な幸福ばかりを連想します。しかし、ドーパミン的幸福だけを追求しても幸せになることはできないのは、何となく想像がつくでしょう。経済的には豊かでもうつ病になってしまったり、人間関係、家族関係などに悩んでしまう人も、数え切れないほどいるからです。上記で上げた1~3の順に追求していくべきなのです。幸福であるには、健康でなければなりません。(セロトニン的幸福)また、人とのつながりが豊かでなければなりません。(オキシトシン的幸福)ここまでの2つのみで、3のドーパミン的幸福がなくても人は幸福になることが出来てしまうのです。この2つがそろっていれば、あとは来る3の幸福の瞬間を待つのみです。


信頼できる人とできない人を見極める方法

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まず、その人が「ギバー」なのか、「テイカー」なのかを見極める必要があります。前者は、人に貢献することを常に考え、いつも相手に何かを与えることを中心に考える余裕のある人で、後者はいつも自分のことばかりで、相手のことを考える余裕がない人です。もちろん、付き合うべきはギバーの友人で、テイカーの場合、あなたと仲良くなったとしても、相手は自分にとってあなたが都合の良い存在であるからという理由だけで仲良くしている可能性が高く、常にあなたに何かを求め続けてくるかもしれません。もちろん、全ての人がギバーと、テイカーのどちらの性質も持ち合わせているので、むしろ100%ギバー、というイエス様のような人は中々いないでしょうし、100%テイカーもまた然りです。

そして、私自身の意見ともかなり一致しているのですが、「自分自身もギバーであるべき」なのです。
理由は様々ですが、まず本書で取り上げている通り、類は友を呼ぶので、ギバーはギバーを、テイカーはテイカーを周りに呼びやすいのです。また、自分自身ひとりの喜びというのは、長続きしませんが、誰かにみかえりを求めない貢献をした時に、感謝されることにより得られる満足感は形容しがたく、自分一人だけが得をした時の喜びとは比べ物になりません。自分が欲しいもの、したいことばかり考えていると、その理想と現実の乖離にばかり目が行き、不満から来るストレスから解放されることはありません。これは、完全に自分の個人的な意見にはなってしまうのですが、「自分の欲しいもの」を一回忘れることが幸せへの近道なのではないでしょうか。貢献をし続けた先に始めて欲しいものを対価として得られるのです。「誰かのために」、と「自分のために」は、このようにして両立することができるのです。

まとめ

本書内でも書かれていたように、まさに文字通り「読めば読むほどラクになる」「不安がなくなっていく」1冊でした。不安、ストレスの中では、原因が判明しているものが一体何であるのか判明しているものから、何が原因でこのような不安を作り出しているのかわからない、というような漠然としたものまで様々ですが、本書は文字通り全ての種類のストレスをカバーしています。誰もが幸せになりたいし、周りの人を喜ばせたい気持ちを持っているはずですが、その一方で、現代社会ではストレスというのは誰しもにつきものです。そのような様々な形で襲ってくるストレスにどのような対処をすればいいのかを、精神論ではなく、専門家の観点から教えてくれる1冊です。現代人なら必帯の1冊で、私個人としても、樺沢氏の書の中で、今の所「アウトプット大全」を凌ぎ、一番のお気に入りですし、今後も捨てることなく活用することと思われます。樺沢氏のミッションのように、この書を多くの人が手にし、少しでも自殺が減り、幸せな人が増えることを願い、この書をおすすめさせていただきたいと思います。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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