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洋楽紹介5「God Bless the U.S.A.」力強いアメリカの応援歌

本日、2024年11月6日の午後、私はパソコンで各ニュースメディアのライブを見ながら作業をしておりました。この記事を書いている午後4時半現在も開票が続いていますが、当初の予想に反してトランプ陣営の圧勝という風に見られています。午後4時を過ぎたころからトランプ陣営の集会場はざわつきはじめ、4時20分ごろに力強い音楽とともにトランプ前大統領が現れ、今まさに勝利宣言をしようとしています。その時流れていた曲が今回ご紹介する Lee Greenwood(リー・グリーンウッド)の「God Bless the U.S.A.」です。尚、1984年に公開されたこの曲もまだ著作権が切れておらず、歌詞のご紹介は省かせていただくのでご了承下さい。
以下、リー・グリーンウッド公式チャンネルより「God Bless the U.S.A.」のミュージックビデオを貼ります。今回の曲は本人出演のミュージックビデオがついていますので、先ず映像をご覧になりながらお聞きになることをおすすめ致します。


雰囲気

先ず歌の雰囲気ですが、最初は少し懐かしい感じのギターから入り、ビデオの背景は田舎の農家で夕食の時間という感じです。一族でテーブルに集まり、お祈りをささげて食事をしています。0:54にちらっと移るのは七面鳥ですので、おそらく感謝祭(Thanksgiving)を意識したのかな、と思います。
全体的に力強い雰囲気で、特にサビの部分は結構な声量で歌っています。こんなにまっすぐ力強く歌えたら気持ちいいだろうなあといつも思います。
歌詞については「自由」や「権利」などの特にアメリカの人々が大事にしているフレーズが現れ、愛国心をゆさぶる内容となっています。なんだか、とても幸せそうな光景です。私もまぜて・・。
ちなみに感謝祭の食事のメインについては、私の周りでは七面鳥派とハム派にわかれるのですが、私は断然ハム派です。七面鳥もおいしいんですけど、ハムと比べるとドライなんですよね。どっちもおいしいけど。

歌の背景

意図

時は1983年、西海岸からナッシュビルに移り2年、グリーンウッドはカントリーミュージシャンとして頭角を現し始め、当時年間300日ほどのツアーをこなす多忙な日々を過ごしていたそうです。そんな中、彼は大韓航空機撃墜事件の一報を聞きました。当時冷戦の真っただ中で、ニューヨーク発の大韓航空機がソ連に撃墜されたこの事件で両国には大きな緊張が走りました。また、亡くなった269人の乗員・乗客のうち約60人がアメリカ人で、グリーンウッドも大きな衝撃を受けたようです。
グリーンウッドは当時の気持ちを歌に書きたくなり、この「God Bless the U.S.A.」を書きました。実はかねてよりずっとアメリカの歌を書きたかった気持ちがあり、特にこの時は混乱の中、アメリカの人々を一つにしたい気持ちがあったようです。歌をかいたというよりも曲にのせたい気持ちが自然とでてきて、歌が勝手に完成したような感じだったと語っています。

地理的要因

この曲にはニューヨーク、ロサンゼルス、デトロイト、ヒューストンの4都市が登場します。カリフォルニア出身の彼には東海岸に位置するニューヨークやバージニアに住む知り合いはいなかったようですが、アメリカという国全体を歌で表したかった為、産業が強く、国の隅に位置する都市のうち歌に会うこの4つを選んだようです。アメリカというのは、都会と田舎で政治的・経済的・宗教的な面やその他さまざまな面で違いがあり、ある意味違う国のような様相を呈することもあります。その中で、カリフォルニア・ラスベガスに住んだあとナッシュビルに移り住んだ彼がこの曲を書いたことは個人的にとても意味があると思います。

影響

この曲は同時多発テロ事件や湾岸戦争の際など、国の重大事件が起きるたびに人気が復活しているようで、当初の彼の意図通りアメリカの国民を団結させる力があるようです。日本でいう「上をむいて歩こう」と似たような役割をもっていると言えるでしょう。

また、リー・グリーンウッドは共和党員としても有名で、多数の共和党推薦の大統領候補のキャンペーン中に流さたり、実際に出向いて演奏したりしています。また、先述の通りドナルド・トランプ大統領がこの曲を使っていることも有名で、2016年,2020年,2024年のすべてのキャンペーンでグリーンウッドに演奏を依頼しています。
只、長年の共和党での活動により、この歌の共和党との結びつきが強くなっています。何か裏付けがあるわけではありませんが、今現在分断が続いているアメリカにおいて民主党支持の方々の中にはこの歌をよく思わない層もいるのではないかと思います。いい歌なんですけどねえ。

まとめ

今回は、ドナルド・トランプ元大統領勝利宣言記念(まだ正式には決定していませんが、ほぼ確定でいいでしょう。)としてアメリカの応援歌、「God Bless the U.S.A.」をご紹介いたしました。今週も半分終わりました。皆様も元気を出して明日からも頑張りましょう。
ご覧いただきありがとうございました。

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