ツイ廃がTwitterから離れるために、本気で環境整備してみた【精神論1割、ただの作業9割】
Twitter、最高ですよね。
ただでさえ入り浸っちゃうのに、バズった日なんてもう、ね。1回見たとか関係なく何度も通知欄見ちゃいますよね。時間の無駄とか言わないでください。そんなことはわかってるんです。
しかしこれでは流石にいけないと思い始めました。そこで、ツイ廃が「1日にTwitterにかける時間は5分以内」になるためにやったことをリストにしたいと思います。
()内のマークが効果がどれほどあったかを示しており、◎、○、△、×で示しています。
Twitterをやらないと本気で決心する(◎)
ふざけているように思えますが、これはもっとも大事なことです。
「なんとなくデジタルデトックスするか〜」「Twitterやめるか〜」程度では、ツイ廃がTwitterをやめることなどできません。
Twitterをやらないと強く思うこと。Twitterをやらないことで浮く時間・浮く脳のリソースでやりたいことは何なのかを強く意識すること。
この2つが本当に大事です。以下で解説するツールやテクニックは確かに使えますが、自分で設定する以上は自分で解除することもできます。解除が面倒な環境づくりも以下では実践しますが、それでも最後に踏みとどまれるのはあなたしかいません。少なくとも僕は、Twitterをやりそうになっているあなたのところに走っていって「何やっとんねん」と言いに行くことはできません。意志を強く持ちましょう。
これを機に自分の夢や目標をメモに書き出してみるのもいいかもしれませんね。
さて、文字通り心の準備ができましたら、実践編に移っていきましょう。
Twitterを徹底排除する
まずは環境づくりからです。Twitterのない世界を作りましょう。
Twitterアプリはすべてのデバイスで削除(◎)
まずはスマホからTwitterアプリを消しましょう。iPadを持っている方はもちろんそちらでも。(PCは後ほど説明します)
しかし、アプリを消したところでWebから見ることができますよね。そこで私は、純正アプリのスクリーンタイムを使おうと考えました。
先に言っておくと、この方法は僕は採用しませんでした。
スクリーンタイムの時間制限を使う(◎)
ご存知ない方のために説明すると、スクリーンタイムとはどのアプリをどれくらい使っているかを把握できるサービスです。このサービスの機能の1つに、アプリに時間制限をかけることができるんです。「YouTubeに2時間も使ってるのか。よし、1日に観れるのは30分までにしよう」というふうにできる機能ですね。
この場合、30分経つと画面が切り替わり、パスワードを入れないとそれ以上は視聴できなくなります。
スクリーンタイムの時間制限はアプリだけでなく指定したドメインのWebページにも適用できるので、私は「twitter.com」や「mobile.twitter.com」などを指定し、1分(最低時間)に指定してみました。
しかしなぜかうまくいかないのです。1分どころか5分経ってもずっと楽しいTwitterサーフィンができちゃいました。
上記では、スクリーンタイムのうち「App使用時間の制限」を使っていましたが、「コンテンツとプライバシーの制限」を使うと上手くいきました。しかもこの場合、「App使用時間の制限」のときのようにパスコードを入れて制限を解除するオプションはないので、より誘惑が生まれにくくなっておりおすすめです。
「コンテンツとプライバシーの制限」→「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」と移動して行ってください。
すると「常に許可しない」というオプションが表示されますので、Twitterのドメインを指定すればOKです。
するとこんな強烈な表示になります。無慈悲ですね。
これをやっていれば使うことさえできませんが、万全を期して以下もやっておきましょう。
Web版Twitterから全アカウントでログアウト(◎)
非常に単純です。iPhoneでもiPadでも、全アカウントでログアウトしましょう。
スクリーンタイムが使えていたら多分この方法は採用してなかったのですが、今思えばこちらの方が優れています。面倒さを考えると、
パスコード入力難易度<(IDとパスワードを入力)*アカウント数
という不等式が成り立つからです。
まあ一応ログインしようと思えばできますが、結構面倒なので今のところ僕はまったくやっていません。
なお、Chromeなどのブラウザでパスワードを保存している場合は、それもすべて削除してください。できる限りTwitterをやるハードルを上げていきましょう。
パスワードを忘れようと言っているわけではありません。ブラウザでひと押しすればログインできる状態をなくしたいだけです。パスワードを覚えているのはまったく問題ないですし、忘れそうな方はメモしておくといいと思います。
ここまでで、iPhone(とiPad)の環境整備はできました。次はPCについて本格的に説明します。
発信専用ツールとしてBufferを使う(○)
ここまででTwitter否定派と捉えられてもおかしくないですが、私はTwitterで発信すること自体はポジティブだと思っています。
タイムラインを見ることや通知を確認することも、本来はニュースを効率的に集めたり自分のコンテンツへのニーズを確認することができるのでポジティブだと思っています。でも発信と違って、これらの行為は歯止めが効かなくなる可能性があります。
たとえば「12時と20時に1回ずつだけタイムラインと通知を確認する」というふうにできるのであれば、まったく環境整備することなくTwitterを使えばいいと思います。ただ、正直言って私にそれは無理だと思ったため、それらを見なくてすむ環境を作ってきました。
話がそれたのでもう一度お伝えすると、私はTwitterで発信すること自体にはポジティブです。アウトプットという意味もありますが、どういう発信をする人なのかを周囲に伝えることは後々に良い影響があると考えているからです。
しかしTwitterにログインしてしまうとここまでの努力が水の泡になってしまうので、代替手段としてBufferというサービスを使います。(有料プランもありますが、無料でまったく問題ありません。むしろ無料の方が最低限の機能しかなく、ツイ廃卒業には適しています。)
Bufferは、予約投稿などを便利にするツールです。Bufferのエディタでツイートを作り、日付や時間を指定すればそのとおりにツイートされるというものです。
つまり、これがあればTwitter本体には触れることなく、Twitterの「発信機能」のみを抽出して活用することができるのです!当たり前のように思えますけど、本気でツイ廃を卒業したい人からしたらこれは画期的なことです。
ツイートしたいことがあればBufferを開き、予約投稿に入れておく。これだけで、「ツイートしたついでにタイムラインをだらだら見る」なんてあるあるムーブがゼロになります。ゼロです。
追記:発信専用ツールとしてSocialDogを使う(◎)
1週間くらいBufferを使って発信をしていたのですが、Buffer経由でツイートすると、すべてのURLが「buff.ly/hogehoge」のような短縮リンクになってしまいます。
気にしない方や、そもそもリンク付きツイートはあまりしないという方には大した問題ではないかもしれませんが、私にはこれが結構気になります。
どうしてもリンク付きツイートをしたいときはログインし直したりしていたのですが、「さすがに面倒すぎる。もっといいやり方があるはずだ」と考え、いろいろ探しました。
すると、灯台下暗しだったのですが割と有名なSocialDogがもっとも条件を満たしていました。
SocialDogは有料じゃないと基本的に使えないと認識していたのですが、それは予約投稿をする場合。私のように、ツイートするのは即時でいいけど、とにかくTwitterを開きたくないという特殊なニーズの場合は無料でまったく問題ありませんでした。ツイートしても短縮リンクにならないので、このニーズにおいてはBufferの上位互換と言えるでしょう。
無料でも月に10件までなら予約投稿できるみたいです。使わなくていいと思っていますが、「なんとなく今じゃないかなー」くらいのタイミングで使ってもいいかもしれません。
そして最後にもう一度排除。Chrome拡張のSiteBlockを使う(◎)
SiteBlockは、指定したドメインに制限時間をつけられるChrome拡張です。スクリーンタイムのWeb版と言ってもいいかもしれません。
上記からインストールし、指示に従って制限時間を設けたいドメインを入力します。以下は私の設定です。
この状態で1分以上見ると、自動的に以下のようなページに遷移します。
最高ですね。私はこのブロックには特に感謝しています。やめようと思っていても、Twitterを開くという行為は習慣(=あまり考えずにやってしまう行動)なので、最初のうちはつい無意識に開いてしまってましたから。
制限時間は1分にしておくことを強くおすすめします。
SiteBlockを入れたことはわかっていても、最初のうちは検索バーに「tw」と入れて履歴から「twitter.com」を開いてしまうものです。そして上の画面が表れてハッとします。
これを5分にしてしまうと、自分のツイートに対する反応やタイムラインを十分見る時間を自分に与えてしまいますから、結局離れられなくなります。
元も子もないことを言ってしまえば、ここまで作ってきた環境はやろうと思えばすべて解除できる話です。なので少々の意志は必要です。
ですが、必要な意志量は最小化しておきたいです。5分などで設定してしまうと「Twitterやっぱり楽しいな」と感じるには十分な時間となってしまうので解除しかねません。1分にしておきましょう。
9/15追記:時には自分を許してあげる(◎)
ここまで、本気で環境を整える方法を書いてきました。
しかしツイ廃であればあるほど、反動が大きいと思います。いきなりまったくTwitterが見れなくなるのは思いのほかストレスを感じるものです。私でさえ1日0分を実現できている日はまだありませんし、見たくなるときはよくあります。
そこで、「時には自分を少し許してあげる」こともTwitterを見ないという習慣を長く続けていく上では重要だと思っています。
私はどうしても見たい場合、シークレットモードでTwitterを見ることがあります。シークレットモードだとログアウト状態でしか見れないので、特定のツイートやアカウントは見れるものの、自分だけのTLと通知欄は表示されなくなります。
私の場合、SocialDogを活用してTLを見ずにツイートしたもののウケたのか気になって仕方がないときは「twitter.com/t_10_a」とシークレットモードのブラウザで入力し、ツイートを見にいくことがあります。
これくらい許してあげないと、どうしても見たすぎてSiteBlockをずっと解除してしまったり、アプリを再インストールしてしまったりといったことにつながりかねません。ツイ廃だと自認している方なら、そういう可能性は80%くらいあるんじゃないかなと思います。
悪習慣を治す1つのコツは、長い戦いであることを自覚することです。1度その悪習慣が再発したからといって「もう終わった」と諦めて元通りにするのはよく見かけるパターンですが、1度の再発くらいでそこまでの努力を無駄にする必要は全くありません。長いスパンで見て、その悪習慣を行う頻度が着実に減っているのならいつかはやらなくなるはずです。
【おまけ】他にやっている環境整備
ここまでのことをしっかり設定し、何週間かやり続けるとTwitterから無理なく離れることができるようになると思います。私も基本的に上記を実践しています。
しかし他にも私の「Twitter離れ」に良い影響を与えていると思われることがあるので、これもお伝えしておこうと思います。
TwitterのDM欄を閉じ、連絡先を指定する
私のアカウントには一定以上のDMが届きます。そうなると、数日Twitterを開いていないと「誰かからのDMを無視していないだろうか」と気になってしまい、Twitterを開く誘惑になってしまうんですよね。
そのため私はDM欄を閉じ、前もってnoteに記載しておいた連絡先にご連絡していただくようにお願いしています。
こうすることでまずDMは来ません。これでTwitterを開く誘惑を1つ消すことができました。
ポモドーロで一瞬一瞬に集中し、誘惑を断つ
私はここ1ヶ月ほど、ポモドーロテクニックにハマっています。
ポモドーロテクニックとは「25分集中・5分休憩」を1セットとして何度も繰り返していくという、生産性を上げるテクニックの1つです。ポモドーロを使えば、同じ25分でも集中密度が違うので数十%の生産性アップにはつながります。
ポモドーロに慣れると、1セット1セットの一瞬一瞬に集中するようになります。ダラダラ1時間作業するのとは訳が違うので、「Twitter見ようかな」なんて誘惑は思い浮かびにくくなります。
Twitterはやらない人だと周知する
私の場合、このnoteを発信することで「Twitterはあまり見ません」と周囲に宣言していることになります。ここまで言っておいて、(発信はするものの)即レスが続くようでしたら「あっれれ〜?」ってなりますよね。この健全なプレッシャーも効いてくるとは思います。
別にnoteを書く必要はありません。人と会うたびに、「私はTwitterは好きだけどタイムラインは一切見ないことにハマってます!」というふうに宣言すればいいんです。(理由は説明してあげないと変な人になりかねませんがw)
周知するというのは習慣化にも使われることが多いテクニックなので良いかもしれませんね。
手帳で目標を確認し続ける
1番始めに申し上げたことにも繋がってきますが、私は手帳で目標を書いては手直しを加え、何度も目にするようにしています。
スマホのメモでも悪くはないかもしれません。ただ私は、「紙に思考を書き留める感覚」と「スマホに触る時間を減らす」という2つのことを得たいので、紙の手帳にメモしています。
アナログですが、やはり目標を忘れずに自分をモチベートし続けるというのは重要だと感じています。
以上が私が実践している環境整備です。
Twitterから離れると起きる、ほんのささいな弊害
この方法で私は1日にTwitterに費やす時間はだいたい5分以内になりました。
ただ、Twitterにも当然メリットはあったようで、それをひしひしと感じています。やはり最新情報は誰かしらがツイートしているので手に入りやすいですね。
たとえば、これを書いている日(2022/09/09)は電車移動があったのですが、電車の電子掲示板のニュースでエリザベス女王が逝去されたことを知りました。Twitterから離れられてるなと思ったと同時に、そんなニュースを電車で知るなんて、今後はしっかり自発的に情報収集しなければならないなと痛感しました。
とはいえぶっちゃけTwitterのタイムラインの大半はノイズだと思っているので、メリットデメリットを比較すると、やはりTwitterは離れるのが得策だと思います。
最後に
実践し始めて最初の1週間は、おそらくしんどいと思います。そんなときは「良薬口に苦し」と思って踏ん張る。目標を見返し、何のために実践しているのかを確認する。これを忘れないようにしましょう。
朝倉さんのこのツイートは深みがあるなと思います。ツイートされていた日に見ましたが、そうだよなあと思ったくらいでした。いざTwitterを本気で辞めてみると、結構虎になりかけていた自分がいたなと客観視できるようになりました。
承認欲求を満たしたいなんて刹那的な欲は捨てて、一緒に目標に向かってまっすぐ走っていきましょう。