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青い光は死して命をつなぐ
ホタルイカは、青く光る。
体長4センチほどで、体重は10グラムしかない小さなイカである。
小さな発光器を体に700〜1000こもっており、刺激を受けると、青い光を出す。
この光で、天敵を驚かせたり、仲間に危険を知らせているのだという。
光るだけでも不思議だが、富山湾のホタルイカは世界で唯一、浅瀬で集団産卵をし「身投げ」をするという。
「身投げ」とは、産卵を終えたホタルイカが深い海に戻る事ができず、海岸に大量に打ち上げられてしまう現象である。
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月のない夜に帰る場所を間違えたのか
氷点下の浜辺に打ち上げられる
数百万のホタルイカ
うち寄せられるいくすじの青い光の波は
まるで天の川のようだった
力尽き消えていく光の上に
次の光が覆いかぶさり
光の波が途絶えることはない
海岸に集まった人は
わき目もふらず網をふるい
イカ採りを楽しんでいる
夜が明ける
昨夜の華やかな光のショーが嘘のように
静まり返った朝の浜辺には大量のホタルイカが打ち上げられていた
その強烈な生と死のコントラストは
富山の海岸では毎年くりかえされる
普通の光景である
ポエム?みたいになりました😆
こちらの絵本?写真集?が良かったので感じたことを書いてみました。
青い光はどうして、こんなにも美しいのでしょうね。
このホタルイカが発する光の美しさに強く惹かれて30年以上撮影を続けてきたカメラマンの阿部秀樹さん。
季節は2月から5月、時間は深夜から明け方にホタルイカの「身投げ」が起こることが多いらしいですが、夜になると気温が氷点下近くまで下がり、手足が動かせないくらい寒いそうです。そんな中、ホタルイカが押し寄せてくるのを何日も待たなくてはなりません。
こんな大変な思いをしてもホタルイカの撮影をするのは、一度見たら一生忘れられない美しさがあるからだと言います。
ちなみに、富山湾だけ「身投げ」の現象が起こるのは、地形の影響が大きいらしいですよ。その点も、分かりやすく説明が書いてあるので思わず「へぇ〜」と言ってしまいます。
テスト終わった日に、説明文で知った雑学を親に教えたい!みたいな気持ちにさせる。
学生時代、はじめて出会う国語の文章問題が大好きだったなぁ……。
しみじみ……🦑
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