見出し画像

無条件の愛に触れる


管に繋がれて内出血した手の甲をさする。

シワシワであたたかい。



「おばあちゃん、おばあちゃんは誰がすき?」
「あんたが1番好きたい」

幼い私が寝るまで、隣でうちわを仰ぎながら
祖母が言ってくれた言葉。


パタン、パタンと揺れる一定のリズムが心地よかった。


散歩に行くとき密かな楽しみだったのは
「食べんね」と
ポケットから出してくれた黄金糖。


キラキラした宝石のようで好きだった。


こんなに長い間、私が成長するのを待っていてくれてありがとう。



もっと、できることはあったかなぁ。



「声を掛けてあげて」なんて言われても、
こんな時、なんで言えばいいか分からないね。




じゃあ、私の宝物のような言葉を贈るね。


「私も、おばあちゃんが1番すきだよ」

検索ワード(tomo1048)








いいなと思ったら応援しよう!

TOMO
みんなのフォトギャラリー1万枚いつかいけたらいいなぁ。いただいたサポートは一息つくときのお金にしたいと思います。サポートが活動のモチベーションになります。ありがとうございます(^^)