無条件の愛に触れる
管に繋がれて内出血した手の甲をさする。
シワシワであたたかい。
「おばあちゃん、おばあちゃんは誰がすき?」
「あんたが1番好きたい」
幼い私が寝るまで、隣でうちわを仰ぎながら
祖母が言ってくれた言葉。
パタン、パタンと揺れる一定のリズムが心地よかった。
散歩に行くとき密かな楽しみだったのは
「食べんね」と
ポケットから出してくれた黄金糖。
キラキラした宝石のようで好きだった。
こんなに長い間、私が成長するのを待っていてくれてありがとう。
もっと、できることはあったかなぁ。
「声を掛けてあげて」なんて言われても、
こんな時、なんで言えばいいか分からないね。
じゃあ、私の宝物のような言葉を贈るね。
「私も、おばあちゃんが1番すきだよ」
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