見出し画像

あの子と見た空


はじめて つくった たこが

たかく とべば いいなと おもった


あの子は じょうずに たこを とばす

わたしのたこは テープが とれちゃった

もう  わたしのたこ とばないのかなぁ



「とれたら また はれば いいんだよ」


あの子が おしえてくれた


「いっしょに とばそう」

つぎは たかく あがった

あの こうていの 木よりも たかく


「すごいねー!やったねー!」

あの子の ことばが うれしかった


何回も テープが はずれてしまったけど

そのたびに また はりなおした


たこは 空に うかんで

のんびり ねているようで

気持ちよさそうだった



わたしも たこになって

空に ねてみたいな



検索ワード(tomo1005)

実家の倉庫を掃除していたら
小学生のころの作文が出てきた。

凧を一緒に飛ばしてくれたあの子は
その後亡くなってしまった。

こんな話をした事があったのかと、
私の忘れてしまっていたカケラを
思い出した。


いただいたサポートは刺繍糸を買うお金にしたいと思います。サポートが活動のモチベーションになります。ありがとうございます(^^)