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「未知なる生物界への扉!階段に現れる虫たちの謎解き」6 "クロマルハナバチ"
あなたの住まいの階段を使って新たな冒険に出発しませんか?
私は健康のために階段を使っていますが、階段で目を凝らすと、ふと動く小さな虫がいることに気が付きます。そして昨日いた虫は何処かへ行き、別の虫が現れ、入れ替わっていくのです。
実はこの無機質な階段には驚くべき生命の多様性があります。
本記事では、私たちの日常生活に潜む小さな虫を探索し、階段に毎日現れる虫の正体に迫りたいと思います。
前回出現した虫はセマダラコガネでした。小粒でも眼がくりんとしてかわいいやつです。。
今回はどのような虫に出会うのか。
いつもの様に階段を降りていくと、モジャモジャとした黒いかたまりが見えた。
ん?ふさふさしているこの虫は?
ハチだ!今度はハチが階段に来ている。
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スズメバチの様なギラついた警戒色ではないので、少し驚いたが一枚写真を撮ることにした。
このハチの名前はなんというのだろう。クマバチ?
いや違う、クマバチは胸側が黄色い。
このハチはおしりが黄色い。
写真で見る限りマルハナバチの仲間ではないかと思いますが、お尻のみが黄色いところを見ると「クロマルハナバチ」の雌ではないかと考えますが誤同定の可能性もあるので仮としておきます。なお、この虫をクロマルハナバチである前提で話を進めます。
クロマルハナバチ(黒丸花蜂、学名:Bombus ignitus)は、昆虫綱・ハチ目(膜翅目)・ミツバチ科に分類されるマルハナバチの一種。
分布
日本(本州・四国・九州)、中国、朝鮮半島に分布する[1][2]。
平野部の里山に生息する[3]。クロマルハナバチは標高の低い地域に生息し、標高の高い地域に生息するオオマルハナバチと棲み分けしている[3]。
クロマルハナバチは、環境省のレッドリスト2020でノサップマルハナバチとともに準絶滅危惧種に指定されている[4]。また、福岡県レッドデータブック2014で絶滅危惧IB類に指定される[5]など、都道府県レベルでも減少傾向が指摘されている。2021年6月の時点で、東京都と神奈川県で絶滅種とされていることを含めて16の都道府県でレッドデータリスト掲載種となっている[6]。
特徴
近縁のコマルハナバチと比べて、体毛は短く整っておりボサボサとならない[2]。
マルハナバチの中でも舌が短く、花筒が短い花を好む[3]。花筒に穴をあける盗蜜を行い、他のハチがあけた穴を二次利用することもある[3]。
利用
日本ではトマトのハウス栽培の花粉媒介昆虫としてヨーロッパ原産のセイヨウオオマルハナバチが利用されてきたが、外来種として問題視されるようになると、今度は日本に元々生息する在来種であるクロマルハナバチが代替で活用され始めた。しかし、大量生産された特定地域の個体群のクロマルハナバチが野外に逸出すれば、国内外来種として地域のマルハナバチを遺伝子レベルで脅かすことが懸念されている[2]。クロマルハナバチはセイヨウオオマルハナバチと同等、もしくはそれ以上の問題を引き起こす危険性が指摘されている[7]。
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クロマルハナバチ)は花粉媒介昆虫でハウス栽培など受粉に一役買っている種だそうです。また、環境省レッドリストにおいても準絶滅危惧種に指定されている近年、数を減らしている種となっています。
しかし、この周辺にはたくさん花が咲いているような場所はあまりないのですが、なぜこの階段に迷い込んだのでしょうか。階段には花も植物もないので何らかの街灯や強風など意図せずに飛んで来た可能性もあります。
絶滅が危惧されていることもあり、クロマルハナバチであるならば今回の出会いは貴重な記録になると思います。出会った虫たちを調べていくことにより、このような貴重な虫がまだ周りにもいることに気づかせてくれて、階段を使う毎日が楽しみです。
今回は仮ではありますが環境省レッドリストに掲載されているクロマルハナバチ(仮)でした。階段に迷い込む虫も多様性に富んでいて面白いです。
次はどんな虫に出会うのでしょうか。
どんなふうにワクワクさせてくれるのか
次の来訪者に期待したいと思います。。
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