若い世代が魅力に感じる求人を掘り起こすこと。
先日、慶應SFC「ミネルバの森」授業に、ヤマガタデザイン 山中 大介さんを講師として招聘させていただきました。
ヤマガタデザインの取り組みについては60分、いや90分でも語り尽くせないくらい「濃厚」で、そのなかで、僕がポイントとして見ていたのが「ショウナイズカン」という取り組みだった。
ショウナイズカンは、庄内地域の仕事(WORK)と暮らし(LIFE)の情報を魅力的に発信するウェブメディアであり、就転職紹介サイトのこと。
そのショウナイズカンについて事業説明を、わざわざ担当者をご紹介いただき、お話をうかがったのですが、「その地域で人材を確保しよう、したいと考えている同志とどのようにつながっていくのか」という部分に共感を受けました。
さらに「ショウナイズカンとして提案している部分は『僕らが歩いてきた道』です」という自負がこの事業を進めているパワーだと思います。
特にU,Iターン、つまり移住施策については、僕に近い地方といえば青森、そして弘前でも実施しているが、僕が弘前BRICKを立ち上げた際に、人材募集の一手は「ハローワーク」。東京事務所からのメルマガでとどく求人情報はPDFに綴られた紙。お店どころかその会社のイメージが湧かないのは残念。
まず働き方の一歩、新規事業の一歩が、東京などの大都市とは異なるし、wantedlyなどは、知らない人も多い。だから転職の検討もなければ、選択肢が少ない(建設業者など需要が多いところはもちろんありますが)のも現実です。
僕が弘前で展開しているのは「飲食業」と「小売業」です。お祭りや観光がポイントとなる地方都市においては「迎え入れるサービスの拡充」がとても大事だと思っています。
ホテルや宿泊業、レストランやカフェ、ショップや伝統工芸など、魅力や見るべきものが多いのだが、お客様を迎え入れる人材をどのように確保していくのかが、重要だと認識しております。
例えば弘前市を中心とした就職・転職サイト「ツガル(津軽)ズカン(仮)」を作るとすれば、2年で50社ほどを目指し、ひいては「まちづくり」のような視点で、そこに集う求職者が増えるようであれば、新しい人の流れができるのではと、ワクワクしますし、もちろんUターン、Iターンの人にはうってつけだと思う。もっといえば行政も巻き込んだらもっと楽しくなる。
若い世代が魅力に感じる求人を掘り起こすこと。
先日、TOKYOトーチで中川政七商店が三菱地所と取り組むことで大学生を応援する新しい人の形を提案していることに近いが、どんなモチベーションをもって、そのお店に、仕事にたどりつかせるのかは、人材募集にかかっている。まさに投資だ。
青森県、津軽地方で、どんな求人を作り上げることができるのか、自分の中で新たに生まれているモチベーション。
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