門前仲町「たにたや」さんと、季節のお弁当を考える。(その2 立春)
2021.02.03 立春 おやさい弁当@たにたや。半月毎の季節の変化「二十四節気(にじゅうしせっき)」に合わせて、季節のお弁当を考えることをスタート。
立春は、二十四節気の最初の節気で、現在二十四節気を定めている定気法では、太陽黄経が315度の時のこと。毎年、2月4日頃に訪れます。2021年の立春は2月3日です。
一年で最も寒い時期ですが、暦の上では春が始まります。
なぜ立春が寒いのかというと、寒さのピークから春に転ずる転換点に当たるため。中国の陰陽五行思想では、陰が極まれば陽に転じる、つまりこの時期に寒さが極まり、暖かさに転じて次の春へと季節が移っていくと考えられています。
また、この時期の歳時記といえば「節分」。「季節の分かれ目」という意味を持つ言葉ですが、立春など「季節が変わる日の前日」を指す雑節の一つです。
かつて、立春は新しい年の始まりであり、今でいう元日でした。つまり、立春の前日である節分は、大晦日のような大事な日だったのです。
そんな2021年度の始まりを、このお弁当でスタート。
すでに東京は春一番?と言えるような大風の日。
その風にのって「薫(かお)り」を多く含んだ料理だった。野菜に薫りをのせながらも、そこにしっとりとした白米(今回は福井県の「いちほまれ」を使用)がホクホクで、実は僕が大好きなお米のひとつで、とてもうれしくなるようなお弁当だった。
次回は「雨水」。