【アート巡り】雨降る上野でエゴン・シーレ展
上野にある東京都美術館でエゴン・シーレ展を見に行きました。
あいにくの雨でしたが、そんな日こそ、美術館でゆっくり絵画鑑賞するのもいいのではないでしょうか。
エゴン・シーレとの出会いは、大学生の頃、図書館で手に取った画集でした。
そこには、グニャリと不自然な形に曲がった裸の人間が描かれており、独特な色合いと表情からにじみ出るナルシズムやエロティシズムに魅せられたものでした。
今回の展示は、あからさまなエロティシズムが表現された作品の展示は少なかったように思えます。エゴンシーレと彼にまつわる20世紀初頭の周辺作家の作品が展示されていました。
ほとんど撮影NGだったので掲載できませんが、10代の頃に描いた人物デッサンが恐ろしく上手。造形を捉えるのが本当に上手いんだなぁと感じさせられました。
展示されていた作品のなかで、エゴンシーレが描いた風景画がありました。
エゴンシーレといえば、人物画のイメージだったので、こんな絵も描くのだな・・・と新鮮でした。
28歳という若さで亡くなったエゴンシーレ。
彼の作品は、鋭い感性を持つ青年期に描いたものだからこそ、性と死の表現が大胆なのかもしれない。
もし壮年を迎え、作品を残していたら、どんなタッチに変化していったのだろうか・・とぼんやり考えながら、憂いが残る曲線を目で辿っていました。
20代の時に初めて作品を見た衝撃、そして30代で再会した感覚。
歳を重ねると、若い時に感じたものを感じとれなくなる(また違った見方になる)ので、若い時に沢山アートに触れて置くのは大事だなぁと思いました。
次はアンリ・マティス展!?
たのしみー!
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