アイドルと旅する仏像の世界(3/8)
講師:駒澤大学仏教学部教(仏教美術史)・村松哲文(「講義の鉄人」)
https://www.yomiuri.co.jp/stream/article/09068/
ナビゲーター:アイドル界きっての仏像好き・和田彩花(元アンジュルム)
https://twitter.com/ayakawada
ゲスト:須田亜香里(SKE48)
https://www.instagram.com/akarisuda/
ピラミダルな山は美しいと思うが、三尊形式の山も美しいと思う。
「山」という漢字が美しいのは、長い縦線の両側に短い縦線があるからであって、縦線1本「┃」ではさまにならないと思う。
日本の山は火山活動によってできた山が多いので、富士山のように孤立した高い峰(ひとつの山)の山が多い。中国では、連山・連峰が一般的なものであるということで、古代人たちは頂きを三つにして表現しています。山の美しい姿は、主峰があって、その左右に山容が連なるという形であり、それが山という字となりました。
https://japanknowledge.com/articles/kanji/column_jitsu_02.html
■センターの存在感
今回は薬師寺の薬師三尊像である。
前回の長谷寺の十一面観音立像の脇侍は雨宝童子と難陀竜王であったが、
今回の薬師寺の薬師観音像の脇侍は日光菩薩と月光菩薩である。
脇侍がセンターをめだたさせる。薬師寺の薬師三尊像の脇侍は腰を曲げて「>┃<」って感じ。
今のAKBグループでいえばセンターと他のメンバー、昭和歌謡で言えばアイドルとバックダンサーの関係である。(NHKのアナウンサーも、須田亜香里さんも「仏像にはアイドルに通ずるものがある」と言っておられましたが、今は「通じる」じゃないの? 「感ずる」も祖父母しか言わないよ。)
──八坂神社の御祭神・素戔嗚尊の本地仏が薬師如来である理由
祇園天神(素戔嗚尊)の本地仏は牛頭天王であり、薬師如来である。
薬師如来の権現が、因幡の白兎に治療法を教えた「医療の神」こと大国主命(大黒天)とか、「日本医薬の祖神」神皇彦霊神の子の「医薬の神」こと少彦名命(金剛蔵王権現)なら分かるが、なぜ素戔嗚尊なのか?
■超海通性『瑞応塵露集』(2巻)「薬師如来伝」「12 薬師の垂迹牛頭天王は疫病を払ひ王城を守り玉ふ誓ひあれば世世の天子帝都に勧請し玉ふ事」
旧書に云く、祇園の御社は薬師如来の垂迹、即ち牛頭天王にして、総じては疫病を払ひ、別ては「王城を守護玉はん」との御誓ひありければ、世世の天子、帝都を築き玉ふ地に於て必ず此の神を勧請し玉はずと云ふ事なし。
「厄病を払うというだけで、素戔嗚尊=厄病を払う牛頭天王=薬師如来なのか?」「薬師如来は疫病以外でも治せるのではないか?」とずっと不思議に思っていたが、今回の番組を見て思いついた。私的には大発見であるが、もう既に誰かが発表している説なのかもしれない。以下に記して世に問う。
ここから先は
¥ 500
記事は日本史関連記事や闘病日記。掲示板は写真中心のメンバーシップを設置しています。家族になって支えて欲しいな。