#13 私のこだわり旅
こんにちは。
ロックバンド・syzygyのキーボード担当しほです。
”旅”というのが今回の重要ポイントなのでは、と思っています。
私は毎年GWは”日本の端っこ”へ一人で行くのが定番になりつつあります。
端っこに行って海を眺め、日本列島を背にし思いっきり現実逃避をするのが好きです。
日本が背中にあって、目の前の海のずーと先にはどこか知らない土地が広がっている、と思うと日常を忘れ現実逃避できる気がするのです。
ちなみに「日本の端っこに行く旅」の中ではいくつかルールを設けており
・なるべく低予算で
・移動は公共交通機関を使う
・豪華な宿には泊まらず、ゲストハウス・民宿・カプセルホテルなどを利用
・現地のスーパーで買い物をする
・現地の名産品を食べる
・海辺の砂浜で昼寝する
など。
車は使わず電車やバスを乗り継いでいきます。
宿はとにかく安いところ。でもね、宿で嫌な思いをしたことは一度もないです。むしろオーナーさんとの距離が近くて気軽に話しかけてくれたり、おいしいごはん屋さん教えてくれたりします。
・2022年 静岡県下田市&御前崎市
下田へ行く途中で伊東市に寄って鯛めしを食べた。
5月は砂浜で寝転がるにはちょうどいい気温。
私は海なし県出身なので、風車を見ると「めずらしい」と思う
下田~御前崎に行く途中で三島にも寄った
伊東市~下田~三島~御前崎~浜松
と静岡を一周。
まさに”旅”
下田で泊まったのは、人のよさそうな本好きの年配の夫婦がやっているゲストハウスで、リビングには本がたくさん並んでいた。
ムーミンを少し読んで、旅から帰った後、自分でムーミンの本を買って読んでみたりもした。
リビングで本を読んでいると、ベットのシーツを干し終えたオーナーさんが話しかけてきてくれた。
その夫婦は旅行も大好きなんだそうで、海外旅行の話や全国のゲストハウスの情報などを教えてくれた。
御前崎市で泊まったのはアパートの一室を貸してくれるような形の宿だった。
受付の建物(というかオーナーさんの家?)に行くとこれまた人がよさそうなおじさんがカギを渡してくれて「バスできたの?遠かったでしょう!じゃあね、明日の朝バス停まで車で送って行ってあげるからね!明日の朝9時に集合ね!」といってくれた。
そして翌日の朝、おじさんときれいな奥さんと3人で車に乗り、バス停まで送ってくれたのでした。
一人旅、というのは一人だけども周りの人が積極的に話しかけてくれたりして、意外と人と話す機会が多かったりする。
一人なのに、一人じゃない。
帰るころにはたくさんの人との思い出が心に残っているのだ。
・2023年 千葉県勝浦市
現地のスーパーは楽しい。
その地でしか売られていないものもある。
ここで住んだらこういう感じか、みたいな暮らしを味わうこともできる。
駅にストリートピアノを発見。
このあたりは30分~1時間に1本のペースで電車が来るので、電車の待ち時間に弾いてみた。
弾き終えたら拍手の音が聞こえてきて、嬉しかった。
朝市で飲んだ梅ソーダ。
勝浦ではとにかくたくさん歩いた思い出。
宿は古い民宿へ。
宿についたのは22時とかだったと思うが民宿のお母さんが「お風呂はどうなさいますか」というので「入りたいです」と言ったら「沸いたらまた声をかけに来ますのでそれまでお部屋でゆっくりしてください」と。
わざわざ私の為に沸かしてくれてるんだと思い、申し訳ない気持ちと何よりもありがたい気持ちでいっぱいに。
家族で入れるような大きなお風呂に何種類ものシャンプーが並んでいて、
古いお風呂だけどぜいたくな気分になった。
帰るときもそのお母さんが「観光で来たんですか?ゆっくりできたならよかったです」と言ってくれた。
朝は勝浦の街で行われている朝市へ。
手作りパンや山菜の天ぷら、和菓子や貝殻でできたアクセサリー。
朝市ってなんであんなにわくわくするんでしょうか。
・2024年 千葉県銚子市
銚子電鉄は駅員さん一人一人きっぷを確認して回る。
鯖寿司がおいしい。天ぷらサクサク。お吸い物もおいしい。全部おいしい。
もちろん弾いた。
旅先で食べるソフトクリームってなんであんなにおいしいのか。
じつはこの犬吠埼灯台、
私の大好きなsupercellの「君の知らない物語」という楽曲のMVに出てきたあの灯台である。
そして君の知らない物語の聖地であるこの町のストリートピアノで君の知らない物語を弾いたのでした。
銚子でお世話なったのはやはり民宿。
出迎えてくれたのはこれまた人がよさそうなお母さんで、このお母さんは玄関を出たり入ったりするたびに「いってらっしゃ~い!」「おかえりなさ~い!」と声をかけてくれるのである。
玄関を開け放しにしているから、防犯的な意味もあるのだろう。
だが、この一声もコミュニケーションであることには間違いなく
「外寒いでしょう?上着持ってこなかったの?上着貸してあげるから着てったら?」とか「あそこのお店がおいしいらしい」とか、そういう会話のきっかけにもなるのだ。
旅は、たのしい
長くなるのでそれぞれ旅の細かな詳細は書かなかったが、きっと写真を見ただけでも楽しさは伝わるだろう。
旅は、楽しい。
有名な観光地を友達と巡るのも楽しいが、GWだけは一人で日本の端っこへ旅をすると決めている。
一人でいると声をかけやすいのか、いろんな人に話しかけられる。
たくさんの出会いとそこでの会話が面白い。
さぁ、来年はどこへ行こうか。