できない自分を受け入れること。
半年間の研修が終わった。前半の三ヶ月は希望の部署、後半の三ヶ月は希望ではない部署での業務だった。
どちらも初めてのことだらけで失敗もたくさんしたが、特に後半の三ヶ月は自分の苦手とする業務が多かったので、苦手ととことん向き合う三ヶ月間だった。
私は不器用で要領が悪い。特に手作業は苦手で人の倍時間がかかる。
人よりも少し頭の回転が速く、口が達者な私は今まで自分の不器用さをなんとか誤魔化してきた。(もちろん誤魔化しきれてなかったけど笑)
でもこの三ヶ月はそんな誤魔化しが1ミリも通用しなかった。
毎日何かを失敗しては叱られ、陰口を言われていることを覚悟で、何かに怯えるように生きていた。
どんなに予習・復習をしたってどうにもいかないことは沢山ある。
抜けてる自分、思うように動けない自分に腹が立ってしょうがなかった。
ほぼ肉体労働の中で生き抜くことが精一杯で部屋は荒れるし、というかそもそも人よりも家事が苦手だったり、当たり前のことがちゃんとできない自分がほとほと嫌になった。
三ヶ月の研修が終わって、自分の不器用さが大きく解消されたとは言い切れない、
ただへこたれないメンタルは形成されたと言い切れる。
「終わった」という開放感の中でふと自分の中からこんな考えが浮かび上がった。
“自分の不器用さを受け入れて、そこからどれだけ成長したかを楽しむしかない“
思えば私は小さい頃からノロマで制服のボタンもうまくかけれなかったし、みんなと同じように動かなきゃ、と思えば思うほどうまく動けなくていつも歯を食いしばっているような子だった。
たった1日で全てがガラッと変わるわけがない。
だから人の倍努力して、できることを積み重ねていかなきゃいけない。
できるようになるまで時間がかかるとしても、そこで自分に負けないこと。
もちろんこんなこと考えても、きっとまたできない自分にイライラする日は来ると思う。
だからこそ、できるようになったことに目を向けて、1日を積み重ねていかなきゃ、毎日が苦しくなる。
人それぞれできること、できないことは違うけど、人生の荒波、掻い潜ってやろう。
そして毎日何かを学んで最高の自分をアップデートしていこう。
半年間研修耐え抜いた私、本当にお疲れ様。
そしてこんな未熟な私を忍耐強く指導してくださった全ての方に感謝を込めて。