あるいはファノーラ様の下僕となりて、夢小説を書きつつ余生を過ごすか。
先頃の宣言通り、今期アニメ「魔女と野獣」を継続視聴中。
第四話を視聴していると、今回は早々にいつもの主人公達二人組ではなく、新キャラコンビが登場した。
死霊魔術師であるファノーラと助手(下僕)ヨハン。
さて、本作について前に触れた際には、ギドが美しいという旨を書いた。
だが、ギドに勝るとも劣らない美しき女性が登場。
それが、ファノーラ・クリストフル。ファノーラ様とここでは呼ばせていただきたい。
なお、今回使用している画像は、全て公式サイト、Xより。
スクリーンショットは一切含まれていないので悪しからず。
そもそも登場する女性が全員、ビジュアルが良すぎる。それも、いわゆるダウナー系のような雰囲気と落ち着き払った様子、バトルなどの際に見せる熱さを兼ね備えた魅力ある人物として。
思えば、ヤンデレ、メンヘラ、地雷系ヒロインを考察対象としてきた僕が、これまでダウナー系ヒロインに言及してこなかったのも妙な話だ。
ここで注意しておくと、あくまでも僕の印象として、今回ダウナー系と表現したまでで、彼女たちがそうであると断定している訳ではない。
downer(英)の意味は、「鎮静剤、気のめいるような経験、うんざりさせる人、(景気・物価などの)下降」と紹介されている。
その意味が転じて、ネット上ではダウナー系といえば、落ち着いているが、内気という訳ではなく、どこか闇を抱いたような人物。
メンヘラに近いといえばいいのだろうが、ファノーラ様はそういう訳ではなさそうだ。
先日の僕のnoteならびに、その僕の記事を紹介した「ゆたろー」さんの『【2024年冬アニメ】観てるとアニメ通になれる3作』でも、本作の色味などが特徴的であることには触れてきたが、このカットは、現代の絵画美術としての側面を視聴者に示しているではないか。
見事な陰影は、ブロンドの髪も、陶器のような素肌も、単純な「明」では留めず、いつまでも審美したいと願わずにはいられない奥行きがある。
苔むした廃教会に降り立ったのは女神か、あるいは呪文を伴う氷の刃か。
安易にギドに触れたら、こちらが傷を負うかもしれないのは、オラオラしているところからしても、PVのみの視聴であろうとも共感できるはず。
だが、ファノーラ様の場合は、たとえダメージのようなものは無かったとしても、あたかも禁忌を犯したかのような罪悪感を抱かせるほどには、孤高なのである。
アニメに対して、今更ルッキズムなどと批判することも無かろうが、その唯美的な意味での信仰が、物書きである僕をして夢小説への扉を開かせようとしている。夢小説というのは、二次創作の一種。
様々な分類があるので、一概に説明できないが、ピクシブ百科事典では「夢主と呼ばれるオリジナルキャラクターと架空のキャラクターの関係性、または架空の世界での夢主の活動を描く、創作小説の一種」と定義づけている。
いやはや第四話の時点でこれである。よもや全話視聴した暁には、より一層、「OVA版ブラック・ジャック」のような、この種の作画にしか“萌えられない”脳になってしまうのではないだろうか。原作購入も遠くない未来か。