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【2024 2/23 第1節】名古屋グランパスvs鹿島アントラーズ 試合分析

みなさんこんにちは。シュル部です。ついにJリーグが開幕。私のnoteではポポヴィッチ新体制で新たなシーズンに挑むアントラーズが展開するサッカーについて分析を進めたいと思います。
※アントラーズ目線での分析中心になりますのであしからず。


前半

名古屋は3-1-4-2、鹿島は土居が縦関係の4-4-2でスタートしました。両軍とも激しくプレスをかけることはなく様子見のポゼッションが続く展開となりました。

スタメン

鹿島のポゼッションvs名古屋のブロック

名古屋の守備時は5‐3‐2のような格好になり中央がかなり固くなります。
鹿島は縦パスを通すことが難しくCB・SBのパス交換からチャブリッチの裏抜け、サイドに顔を出すことで崩しを試みます。
しかし、CBからのパスが合わずにショートカウンターを食らったりと前半は名古屋ペースで進んでいきます。

鹿島はチャブリッチの動きでチャンスを狙う

名古屋のポゼッションvs鹿島のブロック

名古屋の攻撃時は和泉が上がって3‐4‐3のような格好になります。
ここで鹿島は土居・チャブリッチがそこまでプレスに行かないのに樋口・仲間がプレスをかけることで名古屋の山中(66)・久保(25)がボールをフリーで受け、サイド流れしたFWと数的不利を作られることが多くみられました。
前半32分のシーンなんかはそれを象徴するようなピンチでした。
https://youtu.be/K2e4FdK4OvE?si=T51SWQzF31kj_cRO&t=180

プレスが機能不全だった鹿島

それでも先制したのは鹿島

時系列が若干前後しますが、それでも先制したのは鹿島でした。17分に植田からの縦パスを相手に奪われたところをチャブリッチがあきらめずにプレスバック。そこからCKにつなげ、仲間のゴールが生まれます。
チャブリッチは本当にすばらしいFWですね、プレスバックも厭わない、狭いスペースでもボールを保持できる、スピード・フィジカルもJ1ハイレベルにある…
数試合見ただけの所感ですがいわばバイエルンのミュラーのような印象を受けました。
仲間のゴールは最早解説不要だと思いますが、DAZNの解説にもあったように今年の鹿島はセットプレーのバリエーションや意図が明確になっています。これはもう少しサンプルが集まったら解説します。

しかし、先制こそしたものの名古屋の方がチャンスは多く作っており、鹿島の方が押されているような前半でした。


後半

冴えわたったポポヴィッチ采配

後半開始直後、ここでポポヴィッチが完璧な采配を見せます。
①2TOPのプレス修正
私が序盤で記載した、2TOPのプレスが機能をし始めます。チャブリッチ・樋口+SHの3人で一斉にプレスをかけることで反対側の相手WBをボールの奪いどころとします。これがドハマりして名古屋は一気に前半の勢いを失います。


相手WBをボールの奪いどころに。反対サイドも同様



②藤井の投入
後半開始に合わせて土居に代えて藤井を投入します。土居はバイタルが空いて輝く選手ですから、名古屋のフォーメーションとは合わなかったですね。
藤井は対峙する山中対策として入りまして、後半いきなりの得点につながる抜け出しも彼によるものでした。
これによって鹿島は試合の流れを完全につかみます。

③濃野のポジショニング修正
前半ではサイドに張っていた濃野が偽SBの動きで中央化するようになりました。これによって相手左CBがケアせざるを得なくなり三國ー井上間のゲートが広がります。ここを樋口が使ったり藤井が外から仕掛けたりと活用することでチャンスを量産していました。

サイドに張っていた濃野が中央に入ることで相手の3バック間のゲートを広げる

これは右サイドのみで見られていたのでもしかしたら濃野のアイデアかもしれません。しかし、後半スタートからこの動きが見られたので私はポポ采配と見ています。

今後の展望

正直言って、ポポヴィッチの采配にはいい意味で裏切られました。得点が少し出来過ぎなタイミングだったことや相手の主力選手も欠場があったことを差し引いても完璧な開幕戦と言えるのではないでしょうか。

不安があるとすると、右SBの代わりが現状では守備面で不安のある須貝しかいないこと、左SB・CB陣の代えが限られることですね。DFラインに離脱が出たら一気にガタガタっと行ってしまいそうです。
右SBなんかはいつぞやの大前元紀対策の昌子のように津久井を起用しても面白いのかな、、、なんて思っています。

また、鈴木優磨・パレジを試せたのも大きいでしょう。特に優磨はプレスの強度を高める・前線でのキープはピカイチですし、1トップ優磨、トップ下チャブリッチのようなフォーメーションも面白いと思います。

暇だったら次回、セレッソ戦のプレビューも出すかもしれません。励みになりますのでよかったら♡をお願いします!


2024/2/26追記
以下の記事を見ました。濃野の中央化は自身のアイデアの様子?相手WBが高い位置を取ることが予想される中でポポの裏を取れ、という指示も理解できますしその意図を理解し現場でアジャストさせる濃野は素晴らしい…ルーキーとは思えませんね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a82a62dc7ad201dcddb4b45017a1c31c3e16b349

以上

画像引用
https://www.antlers.co.jp/

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