夢を叶えるために必要なたった1つのこと、ギターを弾いてたら気付いた話。
私は歌うことが好きだった。それも人前で。
歌で自分を表現することが好きだ。
ライブや歌番組などで堂々と自分の歌を歌い、観客の心を震わせているアーティストを観るたびに、「私もあんな風になりたいなぁ!」という夢を抱いていた。
しかし、私は小さい頃から何か楽器に触れていたわけでもなければ歌を歌いまくっていたわけでもない。当然音楽の知識もない。
マイク一本で歌うならまだしも、世の中には楽器を弾きながら歌う人もいる。
弾きながら歌うとかどうなってんの?むり…と毎回思っていたし、なんなら弾き語りできるのは神に選ばれた存在だけだとまで思っていた。
歌も上手いわけでもないし、バンドを組んでいるわけでもない。どうやったら人前で歌えるようになるのか分からなかった。
でも、その夢を持ち続けることだけは続けてきた。
その結果、気づくと今は、アコースティックギターを持ち、自分で曲を作り、ライブハウスで歌うまでになった。そう、形は違えど人前で歌うという夢を叶えることができた!
今日は、どうして人前で歌うことを目指していた私が、弾き語りで歌う方法に行き着いたのか、そしてなぜできっこないと思っていたことができるようになったのか?について書いていこうと思う。
最後で読んでいただくと「わ、なんか私もできそうな気がしてきた!」とか、「なんか新しいこと始めてみよう!」とか、やる気がメラメラ湧いてくるはずだ。そのような人を増やせたらこの上ない幸せだ。
さあ、凡人の私が夢を叶えるまでのストーリーをご覧いただこう。
いつか歌手みたいに人前で歌いたい!
音楽は、人並みに好きだった。流行りの曲・アニソン・ロック・歌謡曲・洋楽・・・様々なジャンルを聴いてきた。
中学校の頃は、夜な夜なYouTubeを漁って誰も知らないアーティストを発掘することにハマっていた。私だけが知ってんだぜみたいな、あの思春期特有の優越感に浸りたいやつ。(※はずい)
歌うことも好きだった。ただ、決して周りより突出した才能は無くて、どちらかといえば初めは音痴な方だったと思う。
上手く歌えるようになりたくて、カラオケに行きまくった。周りから「上手いね」と言われるようになってから、もっと歌うことが好きになった。
ちなみに、よくお世話になったのはアニソンやボカロである。高音・早口・難易度が高い曲をひたすら歌って喉を鍛えた。今思えば、この時歌い方の変なクセがついちゃったんだよなぁ・・・良かれと思ってやっていたことが裏目にでてしまった(涙)と日々枕を濡らしている。
そして沢山のアーティストを見る中である感情が芽生えてきた。それは、「私もステージ側の人間に立ちたい」というものだった。
1番の近道として、バンドのボーカルが思い浮かんだ。なぜかというと、楽器弾かなくていいし、なんかめっちゃ青春だしかっこいいから。なんて安易な考え。そしてバンドだと、知識や機材が無くても周りが助けてくれるだろうと考えていた。他力本願も良いところである。
しかし周りに音楽仲間がいるわけでもなく、自分はこれといってめちゃくちゃ歌が上手いわけではない。当時学生だった私は、ボイトレに通うお金もなく知識や行動力も乏しかった。
結局10代はこのまま何も行動を起こさずに終えた。
やっぱり捨てきれない夢
社会人になり、それなりに人生を楽しんでいたものの、心の奥底にある「人前で歌いたい夢」がふと頭によぎる。それでも行動に移せず・・・
しかし、そんな私に転機が訪れる。
なんとなく通った楽器屋さんの前にたくさん張ってある張り紙。
なんと、そこに「ボーカル募集中」の言葉が!
私は、「こ、これはチャンスかもしれない!!」と急いで見ず知らずの人のアドレスにメールを送った。
結果から言うと、その人たちとの縁は続かなかった。それでも出会えたことに感謝してるし、あの時行動した自分には拍手を送りたい。
ちなみに昔より少しだけ大人になった私は、
メンバーがいないなら自分で弾けるようになればいいよね!と、一応ギターにも挑戦してきた。しかし2度挫折した。Fコードの壁が高すぎて見えなかった。弾き語りうんぬんの前に、ギターを弾くというハードルが高すぎる。あかん・・・となっていた。
私には無理だ!と勝手に自分の限界を決めていた。たいして練習もしていないくせに!(笑)
ちなみにキーボードという方法もあったが、場所をとる・嵩張るからという理由で初めから頭に無かった。始める前から弾けるようになった後のこと考えてどうすんだ、と過去の自分にツッコみたい。
そうしているうちに月日は流れ、結局20代前半も、音楽活動を始めることはできなかった。
しかし、「歌いたい夢」を捨てきれず、持ち続けることは唯一やめなかった。
あの時こうしてれば…は嫌だ!覚悟を決めねば!
このまま私はやりたかったことを諦めて
歳を重ねていくのかな。そして後悔をするのかな。
20代も半ばを過ぎ、今後の将来について以前より深く考えるようになってきた時である。
やらない後悔よりやる後悔。そんな思いが強くなっていた。私が人生で経験したいことってなんだろう・・・?そう振り返った時に出てきた音楽への思い。もう、やるしかない。
もう、誰かに頼らない。そうだ。自分で全て完結させよう。もう一度ギターに向き合って、弾き語りを習得しよう。無理だと思うけど。
と思いながら、ついに私はアコースティックギターを買った!(ちなみにギターの良し悪しがまったく分からない私は、見た目が可愛いだけで買った)
ここで私のやっかいな性格『やらなきゃ気が済まない』 が現れたのである!
しかし、このやっかいと思えた性格が結果的に功をなしたのである。
人前で歌いたいことをクリアするには、
やはり自分1人で達成できる力を身につけるのが結局1番近道かもと気付きながら、遠ざけていた楽器の存在。私はそれに向き合うことにした。
今度こそ本当に頑張るために、思い切って買ったのだ。逃げられない環境を作った。もう一度、やってやろうじゃんか!自分を奮い立たせた。
そして周りに宣言をするようにした。
「いつか弾き語りできるようになる!」
今は人前で自作の曲を歌うまでに。
それから色々とあり、亀のようなスピードでギターの技術を習得。なんとかギリ弾き語りができるまでに成長。すごいぞ自分!
まだまだひよっこだが、今は素人なりに曲を作って、下手くそながらも人前で歌う経験を重ねている。歌うチャンスがあれば飛び込むようになった。
もちろん、未だに満足のいく演奏はできないし、自分の歌う姿を見るなんて拷問だ。毎回「うわああああああああ!!!涙」と叫びながら観ている。シンプルに恥ずかしい。
歌う前は緊張でどうにかなりそうだし、手は震えるし、逃げ出したくなる。もちろん歌い終わった後は反省、反省、反省。そして羞恥。
それでも私はやめないし、挑戦している。
結果はどうであれ、この経験は必ず生きてくると信じてるから。
夢を叶えるために必要なことは「続けること」ただこれだけだった。
凡人だった私が昔からの夢を叶えることができた理由はただ一つ。
「続けること」をしてきたからだ。途中休憩してもいい。ほんとうに少しずつでいい。いや、一歩と言わず半歩でもいい。
今にも千切れそうなか細い糸のような「叶えたい気持ちを」大切にすればいつかその夢にたどり着ける。
私の次の夢は「CDを出すこと」だ。そのためには歌もギターも上手くなりたいし、曲もたくさん作りたい。あとファンも増やしたい。
もうこんな年齢だし・・・なんて言い訳をして逃げることはしたくない。
私はこれからも少しずつ夢に向かって進んでいく!