重粒子線治療
母の癌がわかってから、
重粒子線というものを知りました。
お恥ずかしながら、
これまで聞いたこともなかった言葉でした。
重粒子線治療とは、
1970年代、アメリカでの臨床応用から始まったもので、先進医療です。
身体を切ることなく、からだの深いところにある、癌のみを
集中的に放射線でたたく治療です。
メリットとしては、
癌の手前や奥など、周りの正常な細胞を傷つけにくいため、副作用が少なくなりますし、何より身体への負担が少ないのです。
ただ、
2019年末で、29000人を超える治療実績があるようですが、まだまだ3万人ほど。
知識がある方も少ないですし、保険が効きません。
膵臓癌の手術は7ー8時間かかり、かなりの時間がかかるように、
身体への負担もかかると聞いたので、
母の手術は、
重粒子線治療がいいのではないかと
家族で話し合いが始まりました。
セカンドオピニオンをするほど
時間をかけられるものではないこともわかっていますが、
最良の選択ができるように
担当の先生に相談してみることにしました。
まずは、先週のPET検査と胃カメラの結果を聞くため、
2020年8月26日、診察に母と行きました。
やはり、膵臓癌だそうです。
ただ、血液検査でわかる腫瘍マーカーの値が正常で、
(普通は、身体のどこかに腫瘍ができると、血液中や排泄物中に、たんぱく質や酵素やホルモンなどの特別な物質が増えてくるため、腫瘍マーカーの値が上がるそうなのです。)
その値だけをみると、100%膵臓癌とは言えないそうです。
(もしや、と思うわたし。)
細胞診をしますか?と言われたので、
お願いしますと伝え、
次の日から1泊で検査入院をすることになりました。
後に聞きましたが、
母が通う病院は、術前に必ず細胞診をして
良性と悪性かを確認しなくても手術ができるよう。
有名な県立がんセンターは、手術前に必ず細胞診をするとのこと。
少しでも良性の可能性があるのならば、
調べてみよう!!
ということで、1泊入院をすることになりました。
もしその検査で、
癌ではないとなった場合でも、
来週から抗がん剤が始まる予定で、結局手術はするとのこと。
でも良性か悪性か知りたいんです。
きっと誰もがそう思いますよね。
抗がん剤のスケジュールとしては、
翌週から
毎週水曜日、抗がん剤が始まります。
私、抗がん剤って入院だと思っていたのですが、
通院とのこと。
仕事しながら、抗がん剤をしている方もたくさんいらっしゃるそうです。
2週間抗がん剤をしたのち、1週間お休み、
そのあとまた2週間抗がん剤。
そのあと2-4週あけて手術とのこと。
飲み薬は、毎日飲みます。
術後も2か月後くらいにまた抗がん剤をするとのことでした。
重粒子線治療について先生に聞きましたが、
いくら膵臓専門の先生だろうと、
重粒子線については詳しくはなく、
はっきりとしたことが言えないので、
県立がんセンターを紹介してくれるとのことでしたので、紹介状を頂き、次週母と一緒に行くことになりました。
とにかく流れは止めずにできるだけいろんな方の話を聞きたいんです。
そして母、ステージ2と言われました。
腫瘍は2cm以下ではありますが
ものすごく小さいわけではないのでステージ1ではないとのこと。
そして、40kg台の母、痩せていると、CTが見えにくいそうなんです。
もしかすると痩せているので
身体を開いてみて、他のところに転移している可能性もなくもない。
と言われました。
太っている人の方が見えにくいと思っていた私。
また、学びました。
先生は、いまは走っても
どこに行っても良いと言っていました。
とにかく私ができることは、明日明後日の検査入院、
がんばれ〜〜。
と心で応援すること、
たくさん話して笑お〜!ということくらいです。
自分の性格がかなり楽観的でよかったー!
と思う日々です。
たくさん自分を褒めよう〜。
私、子育ても仕事も家族のことも全部全部がんばってる〜。
素晴らしい〜。
と自分を褒めた日でありました。
まぁ1番がんばっているのは母ではあるのですが。
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