酒場に求めるものは『適正価格』
家族経営で、なおかつ持ち家でやっている酒場は、家賃や人件費の分を材料費にまわせます。それでも、家業だからと手元に残る利益がすくないと、子供たちの世代は店を継がずに企業へ就職してしまいます。
「安さ」は最もわかりやすく定量性のある指標として使われますが、わたしは安く酔うことよりも、情緒だったり、そこでしか体験できない事柄や味のほうが大切です。いまならば「エモい」で一括りされる叙情的なことを酒場に求めています。
世の中が効率化を求め続けてきたため、買い物も仕事も移動も、あらゆるものがドライになり、多くのやり取りが画面越しで完結できるようになりました。エンタテインメントの分野も、店頭で店員さんとの会話や、棚のPOPや並べ方からくる偶然の出会いはなくなり、サブスクコンテンツを数タップ・数クリックで開く時代になりました。友人、家族との会話も画面越しで完結できる今、一歩も家からでることなくも社会的・文化的な生活ができます。
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