再び、未知ノ世界へ その3
私が最初の会社を辞めた理由は
定年でした。
今の仕事は最初から数えて
3つ目の仕事になります。
最初の仕事は定年でしたので、
その会社が次の、つまり、
2つ目の仕事は準備してくれました。
今の仕事、この3つ目の仕事は
自分で決めました。
今回はその頃のお話です。
前回のおわりにも書いたのですが、
私は2つ目の仕事は
やめたくてやめました。
とりあえずやめることが
第一目標だったので
その後どうなるかとか
それまでに何かをするとか
は一切考えませんでした。
いや、むしろ
やめた後で1年ぐらい
ゆっくりとこれから先のことを
考えようと思っていました。
ある年の春ごろ
私はその会社をやめると決めました。
退職日は2か月後としました。
何とか円満退職を迎え、
その後、無職となりました。
あたりまえなのですが、
いつも入っていた
給料が入らなくなると
急激に自分のお金が
無くなっていくことに
気づかされます。
また、一旦、退職すると
時間がたてば経つほど、
再就職がむずかしくなるそうです。
妻の勧めもあり、
ほどなく再就職へと
行動を開始することにしました。
そこで「ある価値観」を
突きつけられました。
今の時代は、
転職しながら
生きていくというのも
一つのライフスタイルです。
ちゃんとそのためのツールが
用意されています。
ビズリーチとかdodaとかの
人材会社が提供する中に
「自分の市場価値」が分かる。
というものがありました。
どういうことかというと
これまであなたが積み上げてきた
スキルや経験などを入力し
希望の職種・役職などを入力すると、
「あなたが転職した場合に得られる
年収は〇〇〇円です。」
と金額を教えてくれます。
つまり、自分の市場価値を
数字で示してくれるのです。
最初見たときの驚きを今でも
よく覚えています。
数字の威力は凄いです。
スパンっと〇〇〇円とでます。
〇〇ぐらい、曖昧に、遠慮がちに、やや〇〇気味に
といった表現は一切存在しません。
そして、大事なのはこれからです。
「あなたに応募してほしいという
企業が〇〇社あります。」と表示されます。
複数の人材会社の提案結果を調べましたが
だいたい当たっていました。
ちょっと処遇等の雇用条件
を上乗せすると、たちまちその会社数は
「 0 」となってしまいます。
私はそこで
私自身の市場価値を知り、
他人が認める私のスキルを
認識したのでした。
ここで大事なのは
スキル=資格ではない。
ということです。
経験は立派なスキルなのです。
あと、1つあるとすれば
自分を魅力的に表現できる
スキルです。
うそはダメですが、
魅力ある自分を伝えることは
必要なのです。
この経験から3つ目の職場での
気の持ちようが
変わりました。
万が一、今の会社に勤めることが
できなくなっても
自分の市場価値はさがりません。
むしろ、日々磨いていれば
さらにあがっていることでしょう。
確かに年齢の影響はあります。
人ひとりが生きていくだけなら
そんなにたくさんのお金は
必要ありません。
そう考えるようになったからは
自分の考えに自信をもって
仕事をすすめられるようになり
部下、後輩にもやさしく、
その人の立場になって
考えてあげるように
なれました。
こころに余裕ができたからかも知れません。
というより、だれにでも
"勝てない弱さ"
があることを
理解したからかもしれません。
誰に勝てないかというと
どんな人も
自分には勝てないということです。
つらい目にあっている時も
誰にも見られないところで頑張っている時も
自分はしっかりそれらの自分を見ています。
私は今、次のステップに向けて
日々勉強しています。
次は今私が直面している未知の世界について
書いていきます。
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