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Boys Jump The Midnight / The Street Sliders(1985)

【本日の1曲 vol.28 2023.08.12(土)】
80年代、和製Rolling Stones、リトルストーンズと言われてデビューし、大活躍したストリート・スライダーズ。中高生の時は、ハードロック、メタル小僧だったのでギタリストは速弾きギターソロがナンボって感じでまだ良さが理解できず、また周りにもファンがいなかった。

高校1年の時にRolling Stonesが初来日し、当時の新譜『Steel Wheels』をレンタルしてR&B、R&Rバンドってこんな感じなんだと言うが、頭では全然理解できなかった。まだBeatlesのアルバムも聞いたことなかったレベル。

1992年、大学に入り当時の同級生友達(1浪や2浪で県外の年上の人が多かった。卒業後付き合いが途絶えたが)にRCサクセションやスライダーズのファンが二人いて、よく聞かせてもらいリフやカッティングの格好良さを教えてもらい(影響されて)初めて理解した!その流れでRCサクセションの仲井戸麗市とスライダーズの蘭丸こと土屋公平のユニット、麗蘭の大ファンになった。

当時RCは1990年に解散し、忌野清志郎はソロやユニットで活動。スライダーズも91年に活動休止しており、清志郎関連や麗蘭、その流れでRCやスライダーズを聴き漁ることになった。

スライダーズは1994年に再始動。全国ツアー「不滅」を行い、富山県教育文化会館で初めてライブを見た。超満員!リズム隊のグルーヴ感、バンドの一体感に感動した。

翌1995年、5年振りのアルバム12th『WRECKAGE』を引っさげ全国ツアー。これは間違いなく名盤だったと思うが、80年代初期の軽快なR&Rではなく、重いグルーヴに絶望的にヘヴィでこれから這い上がろうとする強い意志の歌詞がマッチしていた。2年続けて富山県教育文化会館でライブを観たが、ガラガラだった覚えがある。ライブを観たのはその2回だけ。

Rolling Stonesや基調にしたリフ、カッティングを重視し、ヴォーカル、ハリーこと村越弘明のダミ声に独特のオーラを放つ唯一無二のR&Rバンド。マジで格好良かった。一聴しては良さは分かりにくいかもしれない。

スライダーズは横ノリでミドルテンポの曲が大半の中、この曲は珍しく縦ノリの疾走感溢れる曲!若い頃のメタル耳にはとても魅力的で分かりやすい曲でした!
「Angel Duster」「BACK TO BACK」と言ったキラーチューンも収録されいるので、5th『天使たち』('85)は入門編としては入りやすいかもしれません。

スライダーズは1996年に最後のオリジナルアルバム13th『NO BIG DEAL』をリリースし、2000年に日本武道館でライブを行い解散。

解散してからはヴォーカルのハリーはソロとして活動、蘭丸は麗蘭の他にプロデュースや他ミュージシャンのサポートやソロや自身のユニットで活躍。

2018年、ハリーと蘭丸はユニット、デビュー35周年でJOY-POPSとして全国ツアーを行う。好評につき2020年も活動を行う予定であったがコロナで中止。そしてハリーは10月に肺がんが見つかったのだが化学療法による治療で無事回復!

JOY-POPSとして2022年延期になったツアーを行い、遂にスライダーズとして今年デビュー40年の記念すべき年になんと奇跡の再結成を果たしました!日本武道館での再結成ライブもすぐにソールドアウトなり後方席も開放。とても話題になりました!

これを見るためにWOWOW契約しましたよ。

もちろん還暦バンドなので、昔のようなキレはありませんが、良い塩梅で枯れていて円熟ある演奏を聴かせてくれます。実に素晴らしかったなあ。

秋には何とツアーに出ます。


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