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vol.13 ウィスキー(whisky)について①
※かつてアメブロに投稿していたものに加筆して移行しています。
代表的なホワイトスピリッツに関しては、記載しましたので、今日は、ウィスキーについて書いていきたいと思います。
ウィスキーの語源は、錬金術師達が作った『命の水』、ゲール語のウシュクベーハ(usigebeatha)から来ていると言われています。
・ウイスキーの始まり
中世の錬金術師達は、醸造酒を蒸留する技術を発見し蒸留酒を作りました。その作られたお酒の事をアクア・ビテ(Aqua vitae:命の水)と呼び始めたそうです。この蒸留技術とともに、共通語のアクア・ビテの名称が伝わり、確定での現地語に訳され、蒸留酒を意味するようになったそうです。
この蒸留技術を穀物か作った醸造酒、すなわちビールに応用したのがウシュクベーハ(usigebeatha)、ウィスキーの始まりでした。
現在でもアクアビット(aquavit)と言うお酒がありますが、この名残りです。
アクアビットをはじめ、ウォッカ(vodka)、ジン(gin)、ラム(rum)、テキーラ(tequila)等の各地の蒸留酒が
あるが、基本は無色透明なものが多いように、当初のウィスキーは無色透明でした。
では、なぜ現在のように琥珀色になったのか?というと
お酒に税金がかけられるようになり、それを避ける為に密造業者がシェリーの空き樽にウィスキーを詰め山奥に隠しておいたのがきっかけでした。
しばらくして、隠しておいたウィスキーを飲んだ所、色が琥珀色になり、味もマイルドになって飲みやすくなっていました。
こちらの方がおいしいと、わざと樽に入れて熟成させるようになったと言うことです。
税金を逃れる為の悪事から、偶然にも発見された革新的な熟成方法(樽熟成)だったのです。それにしても、この樽熟成と言うものの発見で、ウィスキーの味も一変し、その後に他のスピリッツにも普及していきました。
ちなみにバーボンはホワイトオークの内側を焦がした新樽を使いますが、現在でもスコッチウィスキーではシェリーの空き樽で熟成しているものがほとんどです。
・世界の5大ウィスキー
世界の5大ウィスキーと呼ばれる産地があります。
スコットランド(スコッチ)、アイルランド(アイリッシュ)、アメリカ(アメリカン:代表はバーボン)、カナダ(カナディアン)、そして日本(ジャパニーズ)。
よく皆さんが名前を聞くのは、スコッチとバーボンではないかと思います。これらは、ウィスキーの産地をあらわしていたのです。
また、各地域のウィスキーもさらに分類することができますので、これらは、今後記載していきます。
参考までにスコッチの熟成にでてきたシェリー酒についても簡単に記載しておきます。
シェリーはスペイン南部のヘレスという町で作られている酒精強化ワインです。スペインではヴィノ・デ・ヘレス(vino de jerez)、すなわちヘレスのワインと呼ばれています。
酸化の度合いや甘味の度合いによって、さまざまな種類がありますが、私自身が完全に理解していない為、詳しくは、勉強後に記載したいと思います。
シェリーを使った有名なカクテルでbamboo(バンブー;竹)があります。実は日本生まれで横浜のグランドホテルで作られたカクテルです。マティーニのジンをドライシェリーに変えた感じのカクテルです。捉え方によってはマティーニの一種と言ってもいいかもしれません。
やはりバー文化は、海外から日本に入り、港町で育まれてきたので港街に行ったら、ぜひ古くから有るバーを尋ねて見て欲しいと思います。いろいろな歴史を聞く事ができると思います。
ということで、5大ウイスキーそれぞれの話はまた別途書きたいと思います。