2022年10月の外食web検索マーケット(飲食店の為のwebマーケティングデータ)
少しずつではありますが、夜の人出も回復してきており、Gotoトラベルやイートでさらに外食に対する空気感が変わってくれる事を期待しています。業態系や利用シーンの検索ボリュームは、コロナ前に戻ってきていますが、売上と比例しない所を見ますと1回の来店に対しての検索回数が増えてきていることを表しています。より細分化された詳細な検索を行うようになってきているという事でもあり、それらのニーズに即したお店にしていくと共にそれらのワードで見つけてもらえるような打ち出しをしていくことも重要となっていくでしょう。また、グルメ媒体の集客力低下も顕著になってきており、より多様化した集客ルートの確立も重要な要素となるでしょう。
◎まとめ
【東京都内における繁華街の混雑状況および滞在人口(人出)の増減状況】
・ターミナル駅(15時)
・ターミナル駅(15時)の滞在人口は9月からほぼ横ばいで推移。
著しく回復の悪い品川(2019年1月対比:-35%)・東京(-50%)に関しては、微増傾向。
・オンライン会議の浸透でビジネスでの営業面談の為の移動は、減少したまま。恐らくそこの部分は重要な面談以外は今後も戻らなそう。
・繁華街(21時)
・10月末はハロウィンもあり、繁華街の人出は大幅に増加。
(六本木、池袋は大幅に人が戻ってきており、‐10%台前半まで、銀座も大きく改善-20%まで回復)
・これまで一番良かった新宿だけが減少傾向で最終週は-23%減少。
・全体としては雰囲気がプラスに転じてきている感じ。
【業態系ワード】
【コロナ前2019年10月対比】
・コロナ前の2019年10月比較すると、東京・愛知・福岡では100%を上回ってきている。
・一方で、売上回復の実態と合っていない。
→コロナ禍で以前よりも念入りにお店を探すようになっている
・検索が増えている仮説としては、
・map検索の浸透
・これまで検索していなかったエリアでの検索増加
・以前使っていたお店がなくなったことによる新規店舗の探索
・ニーズワード検索の増加(業態+ニーズワード)
(例:個室、ランキング、女子会、おしゃれ、コスパ etc.)
→より詳細なニーズでの検索で上位に表示される対策を打つ必要がある
【利用シーン系ワード】
【コロナ前2019年10月対比】
・北海道の回復が弱い部分がありますが、全国的には以前のレベルに戻っている。
・コロナ前は微増傾向だった『カフェ』は以前のトレンドに戻った感じがしますが、『ランチ』においては、そこまで戻り切れていない。
・恐らく、ビジネス系の移動が減ったことにより、ランチ需要がオフィス街で減ったままの状態なのではないか。
【グルメ媒体系】
【2019年10月対比】
・コロナ前対比になると一休を除き、減少傾向。
・グルメ媒体を指定しての検索はコロナ前からのトレンドとしては、横ばい・微減傾向でその流れは、今後も変わらないだろう。
・ 他の業態ワードや利用シーンワードの戻りと比較すると『ぐるなび』『食べログ』『ホットペッパー』ワードの戻りが大幅に悪い。
→積極的にみられるものではなくなってきている
SEOが強いため、検索上位に表示されるので結果的に今は見られてはいる→今後検索ツールが、mapやSNS、ショート動画へ分散・移行していくことを考えるとグルメ媒体の集客力の低下は逃れられないだろう。
0.7月の東京ターミナル駅と繁華街の人出(10/3まで)
・ターミナル駅(15時)
新宿・渋谷・立川に関しては、ほぼ9月以降は横ばい。東京・品川に関しては落ち込みの度合いが大きかったこともあり微増回復中といったトレンド。しかしながら東京駅は-35%、品川駅に至っては未だ-52%と落ち込み幅は大きい状態。
オフィス割合の大きい、東京・品川の回復が悪いところを見るとテレワークの浸透とオンライン会議の浸透でビジネスでのオフィスに行く機会が減少していそう。恐らくこの流れは変わらないので、昼間においても以前のレベルへの回復はなさそう。
・繁華街(21時)
最終週はハロウィン前の週末も絡んでいたせいか?六本木、池袋は大幅に人が戻ってきており、‐10%台前半まで回復してきています。銀座も大きく改善しておりこちらも-20%まで回復。これまで一番良かった新宿だけが減少傾向で最終週は-23%に落ち込んでいます。GoToEatの販売再開のニュースもあり、全体としては雰囲気がプラスに転じてきている感じです。
1.業態系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド(期間2012/1/1~2022/10/31 2022/11/3に取得)
【業態系ワードの推移比較】(居酒屋、イタリアン、バル、焼肉、寿司)
【ワードボリューム昨年同月対比】
昨年対比では、これまで通り順調に回復。アルコール需要系の『居酒屋』・『バル』も120%以上回復しているところがほとんど。
【コロナ前2019年10月対比】
全体的なトレンドでは、『居酒屋』は以前のレベルに回復していないように見えるが、コロナ前の2019年10月比較すると、東京・愛知・福岡では100%を上回ってきている。
一方で、売上回復の実態と合わない感覚もあります。検索が増えている仮説としては、
・map検索の浸透
・これまで検索していなかったエリアでの検索増加
・以前使っていたお店がなくなったことによる新規店舗の探索
・ニーズワード検索の増加(業態+ニーズワード)
(例:個室、ランキング、女子会、おしゃれ、コスパ etc.)
コロナ禍で以前よりも念入りにお店を探すようになっていると思われます。
→より詳細なニーズでの検索で上位に表示される対策を打つ必要がある
2.利用シーン系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド(期間2012/1/1~2022/10/31 2022/11/3に取得)
【業態系ワードの推移比較】(ランチ、カフェ、ごはん、レストラン、ディナー)
全体的なトレンドとしては、以前のレベルに戻った感じはあります。
【ワードボリューム昨年同月対比】
全体的には、微増トレンド。ディナーも徐々に回復してきています。
【コロナ前2019年10月対比】
北海道の回復が弱い部分がありますが、全国的には以前のレベルに戻ってきたという感じです。ただコロナ前から『ランチ』、『カフェ』は微増傾向で来ていたので、その延長から考えると『カフェ』は以前のトレンドに戻った感じがしますが、『ランチ』においては、そこまで戻り切れていない感じがします。こちらは恐らく、ターミナル駅(15時)の人流でも触れましたが、ビジネス系の移動が減ったことにより、ランチ需要がオフィス街で減ったままの状態なのではないかと思っています。
3.グルメ媒体系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド(期間2012/1/1~2022/10/31 2022/11/3に取得)
【グルメ媒体系ワードの推移比較】(ぐるなび、食べログ、ホットペッパー、ホットペッパービューティー、一休)
推移が好調に見える緑の線は『ホットペッパービューティー』で、赤い線が『ホットペッパー』。『ホットペッパーグルメ』はこの赤と緑の差分になりますので、どの媒体も減少傾向です。
【ワードボリューム昨年同月対比】
昨年対比では『食べログ』・『一休』等は一部増加していますが、かつての取れていた時と比較すると誤差程度のレベルといった感じです。
【コロナ前2019年10月対比】
コロナ前対比になると一休を除き、減少傾向。グルメ媒体を指定しての検索はコロナ前からのトレンドとしては、横ばい・微減傾向でその流れは、今後も変わらなさそうです。以前、微増傾向だった一休も直近では横ばいになっています。ただ、利用者のターゲットとニーズを絞り込んだ媒体ではあるので、他のなんでも取り扱う媒体とは位置づけが違い、集客力は持っています。(掲載できる店舗は限られますが)
他の業態ワードや利用シーンワードの戻りと比較すると『ぐるなび』『食べログ』『ホットペッパー』ワードの戻りが大幅に悪いことからも分かるが、完全に積極的にみられるものではなくなってきていることが分かります。SEOが強いため、検索上位に表示されるので見られてはいますが、今後検索ツールが、mapやSNS、ショート動画へ分散・移行していくことを考えるとグルメ媒体の集客力の低下は逃れられないでしょう。