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2022年3月末までの外食web検索マーケット(飲食店の為のwebマーケティングデータ)
3月の下旬からまん防が解除されていますが、4月になった今でもまだ、お酒系需要は思ったほど回復してきていないといった感じです。まだ、しばらく回復まで時間がかかりそうです。
◎まとめ
【東京都の人流変化】(下記のグラフ参照ください)
ターミナル駅の昼間(15時)人流も回復はしてきていますが、まだ昨年の10月前半と同レベルで、コロナ前の60%~70%といった状態です。
夜(21時)の繁華街の人でも同様に60%~70%程度なので、店舗の立地状況によっては恐らく以前の40%~50%くらいまでしか回復していないといったお店も多いのではないかと思います。
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【業態系ワード】
・コロナ前2019年3月対比
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・昨年対比では、検索ボリュームで昨対をわずかに割っているものもあるが、全体としては悪くない。
・しかしながら、コロナ前(2019年)と比較すると居酒屋系は60%台とかなり厳しい状況。(バルやイタリアンも同様)
・一方で、以前から調子のいい『焼肉』、『寿司』といったワードはこれまでのトレンドの流れもあり増加傾向。ただし、競合店舗数が増えているので店舗によってバラツキはありそうです。
【利用シーン系ワード】
・2019年3月対比(コロナ前)
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・『ランチ』『カフェ』のワードで昨年をわずかに下回っているものがありますが、全体としてはほぼ昨年と同レベル。
・コロナ前の2019年と比較すると『ごはん』だけが以前を上回っていますが、『ランチ』『カフェ』『レストラン』ワードは80~90%。ディナーは70%前後とまだ以前のレベルまでは戻っていない。
・東京、大阪においては『ランチ』『カフェ』の検索シーンがgoogleからSNSへ移行していることも影響していることもあり戻りが悪い面もあるかもしれない。
【グルメ媒体系】
・2019年3月対比(コロナ前)
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・グルメ媒体系ワードは、昨年対比でも減少、当然ながらコロナ前の2019年対比(上の表)でも落ち込んでいる。
・媒体を指定してのフリー検索からの予約が減っていることが伺える。
・アプリへの移行もあると思いますが、いずれにしろ集客力が弱まっているのは間違いないでしょう。
【テイクアウト、デリバリー系ワード】
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・テイクアウト系ワードは、まん防明けに若干の落ちていますが、検索ボリュームとしては一定量は安定的に存在するようになってきており、定着している。
・デリバリー系ワードは、google検索では、ボリュームも少なく、ほぼ変化はないといった状態で、アプリの方が主戦場といった構図は今後もしばらくは変化しなさそう。
0.2月の東京ターミナル駅と繁華街の人出
web検索ボリュームではありませんが、参考までに都内の人流の2020年1月比較です。(東京都政策企画局発表:https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/cross-efforts/corona/people-flow-analysis.html )
・【都内ターミナル駅、繁華街の人流】
都内ターミナル駅や繁華街において、まん防終了後の3月後半は回復はしてきていますが、まだ、昨年10月前半と同レベルといった感じで、急速な回復とはなっていないようです。特に夜はいまだ30%減以上といった感じですね。
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1.業態系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド (期間2012/1/1~2022/3/31 2022/4/11に取得)
【業態系ワードの推移比較】(居酒屋、イタリアン、バル、焼肉、寿司)
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業態系ワードの推移を見ますと回復はしてきていますが、居酒屋、バル、イタリアンといったお酒が絡むワードは、戻りが鈍く見えます。
【ワードボリューム昨年同月対比】
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愛知、大阪、福岡では、バルやイタリアンなどで昨年の検索ボリュームを下回るものもありました。東京、神奈川は昨年が悪かったこともあり、20%以上伸びているワードも見られます。
【コロナ前2019年3月対比】
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コロナ前の2019年3月と比較すると、ずっとトレンドで伸びている焼肉や寿司は好調ですが、居酒屋、バルといったワードは40%~60%台と以前の7割にも満たない状態です。このことからも食事業態系の需要が戻ってきていますが、お酒が絡む業態に関しての戻りがまだまだ悪いことが分かります。
2.利用シーン系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド (期間2012/1/1~2022/3/31 2022/4/11に取得)
【業態系ワードの推移比較】(ランチ、カフェ、ごはん、レストラン、ディナー)
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【ワードボリューム昨年同月対比】
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『ランチ』『カフェ』のワードで昨年をわずかに下回っているものがありますが、全体としてはほぼ昨年と同レベルといった感じです。
【コロナ前2019年3月対比】
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一方コロナ前の2019年と比較すると『ごはん』だけが以前を上回っていますが、『ランチ』『カフェ』『レストラン』ワードは80~90%。ディナーは70%前後とまだ以前のレベルまでは戻っていないです。
また、東京、大阪においては『ランチ』『カフェ』の検索シーンがgoogleからSNSへ移行していることも影響しているかもしれません。
3.グルメ媒体系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド (期間2012/1/1~2022/3/31 2022/4/11に取得)
【グルメ媒体系ワードの推移比較】(ぐるなび、食べログ、ホットペッパー、ホットペッパービューティー、一休)
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【ワードボリューム昨年同月対比】
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【コロナ前2019年3月対比】
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グルメ媒体系ワードは、昨年対比でも減少、当然ながらコロナ前の2019年対比でも落ち込んでいます。このことからも媒体を指定してのフリー検索からの予約が減っていることが伺えます。アプリへの移行もあると思いますが、いずれにしろ集客力が弱まっているのは間違いないでしょう。
【食べログについてのこんな記事も】
・食べログ提訴の焼き肉チェーン「被害者の会」設立へ 点数急落は不当と主張、集団訴訟も視野(2022年4月5日yahooニュース記事)
不透明な点数評価について集団訴訟も視野にいれているといった内容です。評価サイトとなるならば透明性を高める必要はありそうですね。
4.テイクアウト、デリバリー系ワード(東京、神奈川、大阪、福岡)
Googleトレンド (期間2012/1/1~2022/3/31 2022/4/11に取得)
【テイクアウト、デリバリー系ワードの推移比較】※週次推移です。
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テイクアウト系ワードは、まん防明けに若干の落ちていますが、検索ボリュームとしては一定量は安定的に存在するようになってきており、定着した感じではあります。
一方、デリバリー系ワードは、google検索では、ボリュームも少なく、ほぼ変化はないといった状態で、アプリの方が主戦場といった構図は今後もしばらくは変化しなさそうです。
【ワードボリュームコロナ前対比】
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【デリバリーアプリ名の検索ボリューム推移】
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