2023年3月の外食web検索マーケット(飲食店の為のwebマーケティングデータ)
3月は、大分需要が回復してきたといった感じを持ちましたが、客観的に都心部の人流をみると3月にも関わらず、未だに2020年の1月を下回っている状態です。検索ボリューム自体は2019年レベルにまで戻ってきてはいますが、これまでフリーで入店していた人(検索をせずにお店を決めていた人)が、事前に検索でお店をチェックすることが増えてきているといった側面があるので、単純に需要が戻ってきているといった感じではありません。実際の人流を見ていただいても都心部繁華街では、2020年1月対比で-10数%~-20%といった状態です。
今後空きテナントも埋まってくることを考えるとまた、競合が増えてくることも考えられますので、今のうちから対策を考えておくことは必要でしょう。
◎まとめ
【3月の東京ターミナル駅と繁華街の人出(4/2まで)】
3月中は一部、品川駅や銀座のように横ばいで推移したエリアもありますが全体としては、人流は大幅に回復傾向でした。
【ターミナル駅(15時】】
・3月は、東京、新宿、渋谷、立川は回復トレンドで2月と比較して数ポイント~10ポイント改善。
・品川は、ほぼ横ばい。オフィス回りの需要の回復はまだまだ、時間がかかりそうです。
【繁華街(21時)】
・繁華街は、歌舞伎町、池袋は回復基調。
・銀座、六本木は横ばい。(六本木最終週だけ急激に伸びていますが4月に入ってからは落ちていますので、イレギュラーな動きにだったようです)
・繁華街への人出は回復しつつあるが、客観的に見ると3月にも関わらず基準となっている2020年の1月のレベルを越えられていない状態。
・現状売上が戻ってきているお店も、今後近隣の空きテナントが埋まり、競合が増えてくる可能性があり、気は抜けない状態。
【業態系ワード】
【コロナ前2019年3月対比】
・2019年対比でも『居酒屋』や『イタリアン』もほぼ100%近くにまで回復し、以前のレベルに戻ってきている。
・一方で、業績の戻りの悪いお店も多く(特に居酒屋系)、過去にフリー客の来店比率が高かった、大人数での予約が多かった、21時以降の来店比率の高かったといったお店は、人流減少の影響を受け、苦戦をしていると思われます。
【利用シーン系ワード】
【コロナ前2019年3月対比】
・2019年対比で見ると『ディナー』を除き、ほぼ同レベル以上にまで検索ボリュームは戻ってきている。
・接待系で検索される『ディナー』ワードは、オフィス系の人流が戻っていないことの影響が出ていると考えられる。
【グルメ媒体系】
【コロナ前2019年3月対比】
・グルメ媒体系ワードも昨年対比では、ほぼ同レベル、コロナ前対比では減少。
・グルメ媒体系を指定しての検索は、アプリへの移行や幹事にポイント還元のメリットのあった団体予約が減っている事も相まって減少しているといった面も影響。
・一方で当日の少人数での飲食のシーンでの検索は戻ってきており、通常の『エリア+業態』での検索で上位にグルメ媒体が表示されることに変わりはない状態。
⇒集客力は落ちてきているとは言えまだ都心部では効果があるというのは 否めない。SNSやオウンドメディアへの移行も重要ですが、効果性高く
使える間はうまく利用していくことも必要。
0.3月の東京ターミナル駅と繁華街の人出(4/2まで)
・ターミナル駅(15時)
3月は、東京、新宿、渋谷、立川は回復トレンドで2月と比較して数ポイント~10ポイント改善。品川は微増していますがほぼ横ばいといった感じ。昼間の人出は未だ戻らずオフィス回りの需要の回復はまだまだ、時間がかかりそうです。
・繁華街(21時)
繁華街は、歌舞伎町、池袋は回復基調。銀座、六本木は横ばいといった感じ。六本木最終週だけ急激に伸びていますが4月に入ってからは落ちていますので、イレギュラーな動きにだったようです。繁華街への人出は回復しつつあるように見えますが、客観的に見ると3月にも関わらず基準となっている2020年の1月のレベルを越えられていないといった状態。
業態や店舗によっては以前のレベル以上になっているお店はありますが、場合によっては競合数が減っているからそうなっているという場合もありそうです。今後空きテナントが埋まり、競合が増えてくるとまた、厳しくなる店舗は出てきそうです。
1.業態系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド(期間2012/1/1~2023/3/31 2023/4/20に取得)
【業態系ワードの推移比較】(居酒屋、イタリアン、バル、焼肉、寿司)
【ワードボリューム昨年同月対比】
コロナ期間中も安定して伸びてきていた「焼肉」、「寿司」は横ばいですが、その他のワードはこれまでトレンド通り昨年対比は上回ってきています。
【コロナ前2019年3月対比】
2019年対比でも『居酒屋』や『イタリアン』もほぼ100%近くにまで回復してきており、検索のボリュームとしては以前のレベルに戻ってきています。
一方で、人流の戻りの悪さを考えると過去にフリー客の来店比率が高かった、大人数での予約が多かった、21時以降の来店比率の高かったといったお店は苦戦をしていると思われます。
2.利用シーン系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド(期間2012/1/1~2023/3/31 2023/4/20に取得)
【業態系ワードの推移比較】(ランチ、カフェ、ごはん、レストラン、ディナー)
【ワードボリューム昨年同月対比】
【コロナ前2019年3月対比】
『ごはん』ワードは昨年対比では下回っていますが、2019年対比で見ると『ディナー』を除き、ほぼ同レベル以上にまで戻ってきています。
やはり接待系で検索される『ディナー』ワードは、オフィス系の人流が戻っていないことの影響が出ていると思われます。
3.グルメ媒体系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)
Googleトレンド(期間2012/1/1~2023/3/31 2023/4/20に取得)
【グルメ媒体系ワードの推移比較】(ぐるなび、食べログ、ホットペッパー、ホットペッパービューティー、一休)
【ワードボリューム昨年同月対比】
【コロナ前2019年3月対比】
グルメ媒体系ワードも昨年対比では、ほぼ同レベル、コロナ前対比では減少といった感じです。グルメ媒体系を指定しての検索は、アプリへの移行もありますし、特に幹事にポイント還元のメリットのあった団体予約が減っている事も相まって減少しているといった部分が大きいでしょう。
一方で当日の少人数での飲食のシーンでの検索は戻ってきています。通常の『エリア+業態』での検索で上位にグルメ媒体が表示されることに変わりはありませんので、集客力は落ちてきているとは言えまだ都心部では効果があるというのは否めない状況です。SNSやオウンドメディアへの移行も重要ですが、効果性高く使える間はうまく利用していくことも必要だと思います。